国連安保理の糾弾声明を全面排撃
朝鮮外務省代弁人 
−2016年6月24日−

 朝鮮外務省のスポークスマンは、国連安全保障理事会が我々の中長距離戦略弾道ミサイルの試射に言いがかりをつけたことに関連して24日、朝鮮中央通信の質問に次のように答えた。

 チュチェ朝鮮の国防力を力強く誇示した地対地中長距離戦略弾道ミサイル「火星10」の試射成功のニュースが世界を揺るがしているなか、我々の自衛的国防力の強化を問題視しようとする不穏当な行為があらわれている。

 去る23日、国連安保理で我々の戦略弾道ミサイルの試射に言いがかりをつけて「糾弾」だの、「制裁決議」の履行だの何のの報道声明が発表された。

 公正さが完全に欠如し、二重基準が適用された国連安保理の報道声明は、朝鮮半島緊張激化の主犯である米国がつくり上げた捏造品にすぎないものであって、我々はこれを全面排撃する。

 我々の成功裏におこなわれた戦略弾道ミサイル「火星10」の試射は、米国をはじめとする敵対勢力の恒常的な脅威からわが祖国と人民の安全を確固と保証するための自衛的措置であって、わが共和国の経済建設と核戦力建設の並進路線にもとづく正常な事業である。

 ところが、国連安保理が、いわゆる報道声明なるものをつくり上げ、対朝鮮「制裁決議」の履行を云々したのは、黒白を転倒する不当極まりない行為にほかならない。

 我々にたいする「制裁決議」そのものが、主権国家の自主権を乱暴に侵害する強権の産物である。

 国連事務局も、その法律的基礎に関して説明できていない。

 米国こそ、南朝鮮に原子力潜水艦と戦略爆撃機をはじめとする戦略資産を絶えず投入し、わが共和国を軍事的に脅かして情勢を意図的に緊張させる張本人である。

 米国が我々の自主権と生存権を恒常的に脅かしている状況で、我々がそれに対応した強力な攻撃手段を備えていくのは正当な自衛的措置になる。

 我々が既に宣明したとおり、朝鮮半島で緊張を緩和して安定を守るのは誰かの一方的な努力ではなし得ない。

 米国は、我々の軍事力強化をそしる前に、我々がなぜ核保有国になり、戦争抑止力を絶えず強化するようになったのかを振り返り、みずからの極端な対朝鮮敵視政策について反省する方が良かろう。

 米国の戦略的な誤りと軽率な行動が続いていることによって、朝鮮半島の情勢はいま、制御不能な極限の状況へと引き続き突っ走っている。

 わが共和国にたいする米国の核の威嚇と制裁圧力策動が続く限り、それに伴う我々式の自衛的対応措置も連続的に講じられることになるであろう。【朝鮮中央通信=朝鮮通信】


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