拉致従業員の出廷拒否を非難、無条件送還を要求
朝鮮赤十字会代弁人談話 
−2016年6月25日−

 朝鮮中央通信によると、朝鮮赤十字会は25日、全文次のようなスポークスマン談話を発表した。

 いま、かいらい一味は、誘引、拉致した我々の人員にたいする内外の強い送還要求を拒否し、自分らの醜悪な犯罪を覆い隠そうとあらゆるあがきを尽くしている。

 周知のように去る21日、かいらい一味は、南朝鮮の民主社会のための弁護士会(民弁)が法院に請求した誘引、拉致された我々の人員の出席要求を拒否し、自分らの手先である法廷代理人を送って裁判をついに決裂させることで、不法、無法の反人倫集団、天下の詐欺師としての姿を余すところなくさらけ出した。

 我々は今回、全同胞と国際社会の正当な要求にこたえて、かいらい当局を相手に事件の真相を確認するための民弁の法的訴訟を同胞愛的で人道的なおこないとみなし、彼らが提起したとおり、必要な証明書類も、被害者家族の委任状も送った。

 しかし、かいらい一味は、我々の人員にたいする民弁の再三の情報公開要求と面談要請を不当な口実を設けて拒否したように、今回も内外世論の圧力に勝てずに法廷に引っ張り出されては、我々が予見したそのままに「人権侵害」だの「家族の被害」だのの荒唐無稽なたわ言を並べる奇怪な醜態を演じた。

 そして、かいらい統一部を押し立てて「保護」だの何のと情報院のごろつきの行為を庇護する一方、与党一味と保守メディアをはじめ、有象無象を押し立てて反人倫的犯罪を正当化しようと騒ぎを起こしている。

 これは、かいらい一味が、犯罪的な真相があらわになるのではないかと極度に慌てふためいていることを示すものであって、それ自体が、自分らの極悪非道な誘引・拉致行為をみずから認めたも同然である。

 事実、かいらい一味には、被害者家族の委任を受けた民弁の要求を拒否する何の理由も、口実もあり得ない。

 我々の人員が「進んで脱北」したと、あれほど騒ぎ立てていたかいらい一味が、何をはばかり、後ろめたくて彼女たちの公開をそれほど恐れているのかということである。

 かいらい一味が、「身辺の安全」だの「家族の被害」だのと自分らの不当な行為を弁解するのは、それこそ天に唾するような荒唐無稽な詭弁であり、鉄槌をくだされる呪わしい妄動にほかならない。

 我々の人員を白昼に南朝鮮に連れ去るなり、何か大事を起こしたかのように世に公開した張本人が、まさにかいらい一味である。

 そして、かつてはもちろん、いまも破綻に直面した極悪な反共和国対決政策を保とうと我々の人員にたいする誘引・拉致行為に明け暮れ、我々のむつまじい家庭を破壊しようとあらゆる謀略と陰謀策動を尽くしている犯罪者が、かいらい情報院のごろつきであり、その直接的な被害者が、ほかならぬ誘引、拉致された我々の人員であり、その家族である。

 かいらい一味が、ありもせず、あり得もしない「家族の被害」というとんでもない口実を設けて我々の人員の出廷を阻むことに対して南朝鮮の各界が呪いと非難を浴びせているのはあまりにも当然である。

 この時刻も、我々の被害者家族は愛する娘が一日も早く家族の元に帰ってくることを願っており、我々は直ちにでも彼らを子どもとの面会のために南朝鮮に送る準備ができている。

 いま、かいらい一味が、「適応」だの「教育」だの何のと言っているのも、何としても彼女たちを外部と隔離し、反人権行為を働いている自分らの卑劣な正体を覆い隠し、内外の抗議と糾弾を免れようとする浅はかな術策にすぎない。かいらい一味は、幼い子どもも驚愕する奇怪な詭弁で術策を弄するのではなく、我々の人員を公開し、家族との面談を即時実現させなければならない。

 付言するが、我々が求めるのは、遠く月に行っている人々を連れて来てくれということでもないし、どこにいるかわからない我々の人々を捜してくれということでもない。

 まさに、人情は少しもない悪魔老婆の朴槿恵が直接指示し、凶悪な彼女の手足となって昼夜同族を討つ謀略と陰謀をめぐらしているかいらい情報院のごろつきが閉じ込めている我々の人員を肉親の元に直ちに送り返せということである。

 人間としての一片の良心でもあるなら難しいこともなく、複雑な工程を経る必要もない。誘引、拉致した我々の人員をいまからでも家族の元に送り返せば良い。

 機会あるたびに「人類の普遍的価値」をしきりに唱え、目を開けば誰それの「人権」に言いがかりをつけることが体質化したかいらい一味が、その言葉に少しの真実でもあるなら、極悪非道な誘引・拉致行為について、全民族に謝罪し、彼女たち全員を我々に送り返すべきであろう。

 さらに憤激をかき立てるのは、かいらい一味が、民弁をはじめ、各階層の団体の法的訴訟と送還要求を「北にだまされたもの」であると罵倒し、もう一つの「従北」騒動を起こそうとあがく一方、我々の人員をいまのように引き続きかいらい情報院に監禁して「保護」すると公然と騒ぎ立てていることである。

 これは、我々の人員を送還することに関する内外世論にたいする悪辣な挑戦であり、被害者家族の不幸と苦痛を増大させる反人倫的悪行である。

 諸般の事実は、かいらい一味が、誘引・拉致犯罪の真相を隠すために、どれほどずうずうしく執拗に策動しているのかをことごとく告発している。

 率直に言って、我々は、かいらい一味が我々の人員を公開できない理由がどこにあり、彼女たちがいま、どんな過酷な境遇でどんな恐喝と懐柔・欺瞞策動に立ち向かっているのかをかいらい内部から提供された信頼できる情報を通じて手にとるようにすべて知っている。

 そして、かいらい情報院のごろつきが、我々の人員の処理問題で苦悩が並大抵ではないのも知らなくはない。

 かいらい一味は、「適法」的措置に伴う「保護」と「適応」のためのいわゆる「参観」と「教育」が、どう幼稚におこなわれるかを隠せなくなったことをはっきりと知るべきである。

 かいらい一味はもちろん、内外がすべて知っている我々の人員はほとんどが一人娘であり、父母への愛情が深い。このような我々の女性が、子どもが父母を殺し、父母が子どもをためらわずに捨てる南朝鮮のような腐って病んだ社会に「進んで帰順」するというのは話にならない。

 真相を隠そうと嘘をつくほどさらに大嘘つきになり、人々の呪いのなかで罪悪ばかりを積み重ねるようになるものである。

 かいらい一味は、いまからでも我々の人員を誘引、拉致して、抑留、拘禁し、懐柔と欺瞞、威嚇と恐喝に明け暮れるのが天倫に逆らう反人倫的欺瞞と罪悪になり、それによって得られるのは天罰しかないことをはっきりと知るべきである。

 もし、かいらい一味が、我々の人員を対象に凶悪な謀略策動に執拗にしがみついて被害者家族の心を傷つけ、内外世論を引き続き愚弄するなら、事態はさらに重大になることを重ねて警告する。

 我々は、かいらい一味の歯ぎしりする集団誘引・拉致蛮行を絶対に許さないであろうし、すべての手段と方法を尽くして極悪な対決狂信者の反民族的で反人倫的な罪悪の代価を必ず受け取るであろう。【朝鮮通信=東京】


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