欧州の南朝鮮への武器販売を非難
−2016年6月27日−

 朝鮮中央通信社は27日、「行動を正す方が良かろう」と題する全文次のような論評を発表した。

 最近、英国とイタリアの軍需会社の合併企業アグスタウエストランド(AW)社が、契約した武装ヘリ・ワイルドキャット(AW159)の1次分を南朝鮮に納入した。

 欧州最大の航空および宇宙産業企業であるエアバス・グループも昨年、空中給油機A330MRTTと武装ヘリを南朝鮮に売ることを約束した。

 2013年に、巡航ミサイル・タウルスKEPD350の販売契約を南朝鮮と結んだドイツのMBDA社も今年からその納入を計画している。

 英国は、1990年代以後だけでも南朝鮮に海上作戦ヘリ、空対艦誘導弾、KDX戦闘システム、海上戦闘装備、水中音響探知機、固定型航法システム、潜水救助艇、戦闘機射出座席など、多くの戦争装備と部品を売り渡した。

 いま、この時刻も、欧州の多くの軍需会社は、南朝鮮当局が我々にたいする先制攻撃システムを完備する目的のもとに購入を求めている大型貫通爆弾と無人攻撃機、230ミリロケット砲をはじめ、各種の戦争装備を送り込むために南朝鮮の関係者と協議をおこなっている。

 これは、欧州が南朝鮮を有望な武器販売市場とみなして、緊迫した朝鮮半島情勢はお構いなしに、ただ自分の懐を肥やすことだけに没頭していることを示している。

 いま、朝鮮半島情勢は、米国と南朝鮮当局の無分別な戦争挑発策動によって、いつ核戦争が起こるかわからない危険極まりない状況に瀕している。

 世界の平和とつながっている朝鮮半島の安全保障問題に少しでも関心をもっている国と地域なら当然、問題の解決に有益な努力をするのが正しい行動である。

 しかし、欧州は、朝鮮半島の平和と情勢緩和を願うとたびたび唱えながらも、同族対決に狂った南朝鮮好戦狂に各種の戦争装備をためらわず売り渡して自分の利益だけをむさぼっている。

 これこそ、平和と安全を願う人類の念願にたいする露骨な挑戦であり、火事が起きた他人の家でズボンを乾かすも同然の行為である。

 これによって、平和を騒ぐ欧州の欺瞞的な正体が余すところなくあらわになった。

 欧州が並べる平和の繰り言は、他の国と地域の安全と利益をためらわずに破壊し、侵害してまで自分らだけの「平和と繁栄」を追求しようとする腹黒い行為以外の何物でもない。

 それは、米国の悪辣な平和・安全破壊策動と少しも変わらない。

 欧州が真に平和を願うなら、偽善を捨てて行動を正す方が良かろう。【朝鮮通信=東京】


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