犯罪者を南に引き渡した英国は汚点残す
−2016年8月20日−

 朝鮮中央通信社は20日、「同族対決の新たな謀略劇」と題する全文次のような論評を発表した。

 南朝鮮かいらいの反共和国謀略宣伝と同族対決策動が続いている。

 最近、朴槿恵逆賊一味は、英国駐在代表部に勤めていて自分が働いた犯罪行為が明らかになると、それにたいする法的処罰を恐れて家族とともに逃走した者を南朝鮮に引き入れる卑劣な茶番を演じた。

 逃走者は、多くの国家資金を横領し、国家機密を売り渡したし、未成年者にたいする性的暴行犯罪まで働いたことによって、その犯罪捜査のために去る6月に既に召還指示を受けた状態にあった。

 朝鮮中央検察所は、この者の犯罪資料を調べて7月12日、彼が働いた意図的な秘密漏洩罪、国家財産横領犯罪、未成年性交犯罪にたいする捜査開始決定書を発した。

 彼は当然、自分が犯した罪にたいする法的処罰を受けるべきであったが、自分を育てて押し立てた祖国と父母兄弟までも捨てて自分一人生きるとして逃走したことで、人間として備えるべき初歩的な信義も、わずかな良心も道徳もない人間のくずであることをみずからさらけ出した。

 にもかかわらず、かいらい一味は、わが共和国の対外的イメージを何としてでも傷つけ、自分らの反人民的統治に激怒した南朝鮮の民心を他にそらす下心のもと、徒手空拳の我々の公民を白昼に拉致して南朝鮮に連れ去る前代未聞の特大型のテロ行為を働いたばかりか、今回は一顧の価値もない人間のくずまで引き入れて、反共和国謀略宣伝と同族対決に利用している。

 閉口させられるのは、南朝鮮かいらいが、逃走者が代表部で党活動をおこなっていただの、抗日闘士の息子であるだのと途方もない嘘を並べ、一顧の価値もない逃走者の汚らわしい価値を少しでも上げようと躍起になっていることである。

 ハエばかりがたかるごみ捨て場では、悪臭しか漂ってこない。

 日を追って高まるわが共和国の地位におびえた朴槿恵一味が、犯罪者、人間のくずまで動員してすべて破綻した反英和国謀略宣伝に狂奔するほど、自分らの行き詰まった境遇ばかりを赤裸々にさらけ出すだけである。

 今回の事件で重大視せざるを得ないのは、いわゆる法治を唱える英国当局が犯罪者を引き渡すことに関する我々の正当な要求と犯罪者の引き渡しに関連する国際慣例を無視し、犯罪者を同族対決に血眼になって狂奔する南朝鮮のかいらいに引き渡したことである。

 我々は、事件発生当初から、英国側に逃走者が働いた犯罪行為について知らせ、調査のために犯罪者を引き渡すよう求めた。

 しかし、英国側は、自国に駐在する外交官を保護すべき義務にみずから背き、旅券もない逃走者を南朝鮮かいらいにそのまま引き渡すことで、法治国家を自任する英国のイメージをみずから傷つけた。

 英国は、犯罪者を引き抜いたことで、犯罪行為に加担し、南朝鮮かいらいの同族対決をあおり立てる拭えない汚点を残した。

 初歩的な信義にさえ背いた英国の行為は、ただでさえ複雑な北南関係をさらに悪化させる結果だけをまねき、そうなれば英国にも決して利になることはないであろう。【朝鮮通信=東京】


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