「人権決議案」採択で国連に公開質問状
−2016年11月23日−

 朝鮮中央通信によると、朝鮮人権研究協会は23日、去る15日に第71回国連総会第3委員会が「北朝鮮人権決議案」なるものを強圧採択したことに関連して国連に送る公開質問状を発表し、次のように指摘した。

 米国とそれに追従するEUの一部の国々、日本の反動層をはじめとする有象無象が「北朝鮮指導層の人権侵害にたいする責任」だの「民生を度外視した核およびミサイル開発を懸念」だの「海外労働者に対する人権侵害」だの何のと騒ぎ立てて「北朝鮮人権決議案」を再びでっち上げたのは、わが共和国にたいする許しがたい自主権侵害であり、我々の体制転覆を狙った重大な国家テロ行為である。

 特に、米国とその追従勢力が、国連を盗用してわが千万軍民が、生と運命、未来のすべてとみなしている最高の尊厳にまで悪辣に言いがかりをつけたのは、断固かつ無慈悲な懲罰を免れない特大型の挑発行為である。

 国と民族の自主権と利益を最大に尊重すべき国連機関が、国際的正義と公正性、客観性を失って米国主導下の不純敵対勢力が振るう強権と専横の道具に転落したということが改めて全世界に実証された。

 国連に問う。

 果たして、黒白転倒の破廉恥な内容で一貫している「北朝鮮人権問題」なるものをむやみに取り上げる前に、真実を知るための初歩的な努力でもしたのか。

 我々は、著名な国際機関としての体裁まで失って反朝鮮敵対勢力の手のひらの上で転がされ、尊厳ある主権国家の内政に干渉し、当事国にたいする一度の訪問もなしに独善的な「決議」を採択した国連の不当な行為に憤激を禁じ得ず、次のような公開質問状を送る。

 1.国連は、平凡な勤労人民大衆が社会の主人として人権の基本表徴である真の政治的権利を行使しているわが共和国のめざましい現実について知っているのか。

 人権の基本表徴は、政治的権利である。

 国連は、「人権のモデル」「自由な世界」という米国のベールを脱がしてその真の面貌をしっかりと見抜かなければならない。

 ところが、我々の明るい現実には目をつぶり、国と民族に死んでも拭えない犯罪を犯して南朝鮮のような悪臭放つ世界に逃げた人間のくずが食いぶちでも稼ごうとして吐く悪態をそのまま盛り込んで「恐怖政治」だの「政治犯弾圧」だのと荒唐無稽な「決議」採択劇で国連の名を汚しているのだから、これがどれほど恥ずべきことであろうか。

 勤労人民大衆の人権を蹂躙する内外敵対分子、懐に刀を忍ばせて人民の揺籃を転覆させるために陰に陽に悪事に明け暮れる者、社会の安定を害する凶悪犯罪者をはじめ、人民の敵を法に準じて厳格に治めるのは至極正当な人民死守活動である。

 国に反逆して自分の体制に挑戦する者にまで慈悲を施すのが「人権」であるなら、まず米国から自分らの収容所と監獄に閉じ込めている多くの収容者を全員釈放すべきであろう。

 2.国連は、米国をはじめとする敵対勢力の執拗な制裁と圧力のなかでも人民の利益を優先視し、すべてが人民生活の向上のために集中しているわが共和国の実情を知っているのか。

 国連は、「北朝鮮人権決議案」なるものを再びでっち上げ、自分らの不当な行為を合理化するために「北が民生を度外視したまま核とミサイルばかり開発する」だの「懸念」だのと言いがかりをつけた。

 我々が、国の核戦力を質的、量的に強化するのも血と汗でもたらした人民の幸福の住まいを守り、人民の真の人権を擁護するためである。

 我々が、国と民族の運命、人民の真の人権を守って正義の核の宝剣をさらに高くかかげるのはあまりにも正当な自衛的選択であり、これについては誰もそしれない。

 それで国連は、我々の核抑止力がなければ、既に朝鮮半島で核戦争が起きてわが民族の生存権が余すところなく抹殺され、その連鎖反応で第3次世界大戦が起きたとしても余りあることについて否認するのか。

 国連は、わが党の並進路線の申し子である攻撃力が高い小型化、軽量化、多種化された各種の核弾頭と弾道ミサイルも貴重なわが人民をしっかり守るために必要なものであると述べた偉大なわが党の声に耳を傾け、真の人権にたいする理解を新たにもつべきであろう。

 3.国連は、学ぶ権利、治療を受ける権利、労働する権利をはじめ、人間が享受すべき真の権利を実質的に保証し、保障するわが共和国の現実を知っているのか。

 人民大衆の人権に責任をもって、絶えず保護し、増進させていくのはわが共和国政府の一貫した政策である。

 わが共和国では、すべての人民が全面的な無料治療、全般的無料教育をはじめ、優れた人民的施策を思う存分享受し、社会生活のすべての領域で真の人権を行使している。

 「北朝鮮人権問題」に病的な神経過敏になっている有象無象に忠告するが、もし働いた罪悪によってわが共和国に足を踏み入れる体面がないなら、わが国を訪れて無料治療制の夢のような光景を直接目撃した人にでも一度会って話を聞いてみよ。

 海外派遣労働者もやはり、母なる祖国の富強繁栄に寄与する誇りを抱いて祖国にいる家族の生活にたいする何の心配もなく、潤沢な生活と十分な報酬を保障されている。

 4.国連は、あえて我々の最高の尊厳を中傷、冒涜する行為がわが千万軍民に対する許しがたい特大型の挑発であり、無慈悲な報復と懲罰をまねくようになることを知っているのか。

 対朝鮮敵対行為に狂奔する勢力は、わが千万軍民が命よりも重んじる最高の尊厳の神聖さについて明白に知る必要がある。

 我々の最高首脳部は、わが千万軍民の生と運命、未来のすべてであり、誰も手出しできない天の太陽である。

 もっぱら、自分の指導者の安寧だけを願うこの国の軍民の衷情について見誤ってはならない。


 米国主導下の国連が、いくら独断と独善、毒舌に染まって偏見と偏狭、偏愛が体質化したとしても、この地が決して中東やアフリカの地ではないことだけは知るべきではなかろうか。

 我々は、公正さと信頼性が失われた「北朝鮮人権決議案」のでっち上げを東方の核強国、人民の地上の楽園として輝く先軍朝鮮の威勢に押された悪の帝国米国とその追従勢力の最期のあがきであると嘲笑している。

 米国とその追従勢力が、「北朝鮮人権問題」にそんなに関心があるなら、朝鮮半島の上空に飛ばした多くのスパイ衛星で核戦争挑発の口実を探すのではなく、人類の理想社会であるわが共和国のめざましい現実を直接確認するために努めるべきであろう。

 我々は、正義と真理を追究する人なら、国連機関のどのメンバーであれ、わが国を訪れて真の人権の実情を直接目撃し、体験することを勧告する。

 実際の現実ではなく考案された謀略、捏造でわが共和国のイメージを傷つけようとする愚かな試みと決別しなければならない。

 国連が真に公正な国際機関としての存在と名分を維持しようとするなら、「人権擁護」の看板のもとにおこなわれる米国と追従勢力の強盗さながらの対朝鮮敵視策動に踊らされてはならず、これまで講じた極めて不当なすべての措置を撤回しなければならない。

 国連は、我々の公開質問にたいする回答を回避してはならない。【朝鮮通信=東京】


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