拉致女性従業員の送還支援を要求
−2017年1月27日−

国連事務総長に書簡を送る

 朝鮮中央通信によると、慈成男国連駐在朝鮮常任代表が27日、アントニオ・グテレス国連事務総長に書簡を送った。

 書簡は、朝鮮の女性公民にたいする南朝鮮当局の集団誘引・拉致蛮行に注意を喚起し、この行為は当然、国際的な糾弾を受けるべき現代版人権蹂躙行為であるが、いまだに無視されていると指摘した。

 また、朝鮮に反たいする卑劣な行為に明け暮れている南朝鮮当局は「国家情報院」のごろつきを動員して2016年4月初め、中国の浙江省で白昼に朝鮮の女性公民を誘拐、拉致して南朝鮮に連れ去る天人共に怒れるテロ行為を働いたと明らかにした。

 そして、これに関連して拉致された朝鮮の女性公民の早急な送還を求めて2016年5月17日に前国連事務総長に送った書簡と、16年4月22日と11月30日にジュネーブ駐在朝鮮常任代表部の覚書に添付されて国連人権理事会議長と人権高等弁務官に伝えられた愛する娘が一刻も早く帰れるように支援するよう切々と求める被害者家族の書簡を再び想起させた。

 書簡は、2017年に入ったいまも国連が何の措置も講じず、回答さえしていないことに失望を禁じ得ないと指摘した。

 さらに、国連と各国連人権機関は、その使命と任務に即して南朝鮮当局を正義の審判の場に立たせ、愛する娘を両親の懐に帰すことに関する被害者家族の切々たる要求にこたえるべきであろうと強調した。

 書簡は、この機会に、2011年9月に南朝鮮当局によって南朝鮮に連れ去られた朝鮮の公民キム・リョンヒさんが謀略と詐欺にかかった自身を嘆き、祖国の懐に帰ると南朝鮮と世界のメディアに引き続き訴えていることに関連して直ちに当該の送還措置を講じるよう求めると明らかにした。

 また、我々の公民にたいする南朝鮮当局の誘引・拉致行為は、親子を引き離して離散家族を人為的につくり出す反人倫犯罪であって、国連と各国連人権機関がこの問題にどう接するのかは、人権の保護、増進に資するという国連の立場の真偽を分かつ試金石になると指摘した。

 そして、我々は、南朝鮮当局が誘引、拉致した我々の公民を送還する時までたたかいをやめず、国連が講じる措置を注視するとし、この問題にたいする肯定的な回答を期待すると指摘した。


ゼイド・フセイン国連人権高等弁務官に書簡を送る

 27日、徐世平国連ジュネーブ事務局およびその他の国際機関駐在朝鮮常任代表もゼイド・フセイン国連人権高等弁務官に書簡を送った。

 書簡は、現代版人権蹂躙行為として国際的な糾弾を受けて当然であるが、いまだに黙認されている朝鮮公民にたいする南朝鮮当局の集団誘引・拉致事件に関連して注意を喚起し、次のように指摘した。

 周知のように、昨年2016年4月初め、わが共和国にたいする謀略策動に狂った南朝鮮当局が「国家情報院」のごろつきを駆り出して中国浙江省の寧波のあるレストランで働いていた我々の女性公民を白昼に集団的に誘引、拉致して南朝鮮に連れ去る極悪なテロ行為を働いた。

 これに関連して私は2016年5月17日、あなたに南朝鮮に集団的に誘引、拉致されて連れ去られた女性公民の送還のために早急な対策を取るよう求めた書簡と、拉致被害者家族が16年4月と11月の2度にわたって愛する娘が一刻も早く帰れるよう助けてほしいとの切実な要求を込めた書簡(16年4月22日付の代表部覚書0037号、16年11月30日付の代表部覚書0076号)をあなたに送ったことを想起させる次第である。

 我々は、2017年に入ったいまも貴事務所が何の措置も取らず、我々の書簡にたいして回答さえしていないことに失望感を禁じ得ない。

 各国連人権機関は、その使命と任務に即して、南朝鮮当局を正義の審判の場に立たせ、愛する娘を両親の懐に送り返すことに関する被害者家族の切々たる要求に応じるべきであろう。

 この機会に、2011年9月に南朝鮮当局によって南朝鮮に連れ去られた我々の公民のキム・リョンヒさんが謀略と詐欺にかかった自分を嘆き、祖国の懐に帰ると南朝鮮や世界のメディアに引き続き訴えていることに関しても、貴事務所が直ちに彼女の送還のための当該の措置を講じるよう求める。

 我々の公民にたいする南朝鮮当局の誘引・拉致蛮行は、親子を引き離して離散家族を人為的につくり出す反人倫犯罪であり、各国連人権機関がこの問題にどう接するのかというのは人権の保護、増進に資するという機関の立場の真偽を分かつ試金石となる。

 我々は、南朝鮮当局に誘引、拉致された我々の公民が送還されるまでたたかいをやめず、各国連人権機関が講じる措置を綿密に注視して必要な措置を引き続き講じていくであろう。

 この問題に関するあなたの肯定的な答弁を期待する。


国連人権理事会に書簡を送る

 27日、徐世平常任代表は、国連人権理事会のホアキン・アレクサンダー・マサ・マルテリ議長にも書簡を送った。

 書簡は、現代版人権蹂躙行為として国際的な糾弾を受けて当然であるが、いまだに黙認されている共和国公民にたいする南朝鮮当局の集団誘引・拉致事件に関連して注意を喚起し、次のように指摘した。

 周知のように、昨年2016年4月初め、わが共和国にたいする謀略策動に狂った南朝鮮当局が、「国家情報院」のごろつきを駆り出して中国浙江省の寧波のあるレストランで働いていた我々の女性公民を白昼に集団的に誘引、拉致して、南朝鮮に連れ去る極悪なテロ行為を働いた。

 これに関連して私は2016年5月17日、あなたの前任者に南朝鮮に集団的に誘引、拉致されて連れ去られた女性公民の送還のために早急な対策をとるよう求めた私の書簡(A/HRC/32/G/7)と、拉致被害者家族が16年4月と11月に2度にわたって愛する娘が一刻も早く帰れるよう助けてほしいと切実な要求を込めた書簡(16年4月22日付代表部の覚書0036号、16年11月30日付の代表部覚書0077号)を送ったことを想起させる次第である。

 我々は、2017年に入ったいまも貴事務所が何の措置もとらず、我々の書簡にたいして回答さえしていないことに失望感を禁じ得ない。

 各国連人権機関は、その使命と任務に即して南朝鮮当局を正義の審判の場に立たせ、愛する娘を両親の懐に送り返すことに関する被害者家族の切々たる要求に応じるべきであろう。

 この機会に、2011年9月に南朝鮮当局によって南朝鮮に連れ去られた我々の公民キム・リョンヒさんが、謀略と詐欺にかかった自分を嘆き、祖国の懐に帰ると南朝鮮や世界のメディアに引き続き訴えていることに関しても、貴事務所が直ちに彼女の送還のための当該の措置をとるよう求める。

 我々の公民にたいする南朝鮮当局の誘引・拉致蛮行は、親子を引き離して離散家族を人為的につくり出す反人倫犯罪であり、各国連人権機関がこの問題にどう接するのかというのは、人権の保護、増進に資するという機関の立場の真偽を分かつ試金石となる。

 我々は、南朝鮮当局に誘引、拉致された我々の公民が送還される時までたたかいをやめず、各国連人権機関が講じる措置を綿密に注視して必要な措置を引き続き講じていくであろう。

 この問題に関するあなたの肯定的な答弁を期待する。【朝鮮通信=東京】

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