米新政府の軍事的圧力を傍観しない
−2017年3月4日−

 朝鮮中央通信によると、朝鮮外務省は4日、全文次のようなスポークスマン談話を発表した。

 我々の再三の警告にもかかわらず、米国はとうとう南朝鮮かいらいとともに我々に反対する侵略的な合同軍事演習を開始した。

 米国が南朝鮮で強行している合同軍事演習は、朝鮮半島と東北アジアを核の惨禍のなかに追い込もうとする最も露骨な核戦争策動である。

 史上最大規模でおこなわれる今回の合同軍事演習では、米原子力空母はもちろん、原子力潜水艦、戦略爆撃機、ステルス戦闘機など各種の戦略資産が大量に動員され、我々にたいする不意の核先制攻撃計画にもとづいた実動訓練をおこなうことになる。

 敵が南朝鮮とその周辺水域で多くの核攻撃手段と膨大な侵略兵器を持ち込んでおこなう戦争演習騒動がいつ実戦に移るかわからないし、それによって朝鮮半島情勢は再び核戦争勃発の瀬戸際へと突っ走っている。

 米国の核戦争演習策動は最近、わが核戦力強化に言いがかりをつけて史上最悪の政治的・経済的制裁圧力騒動にしがみついているなかでおこなわれることによって、さらに危険なものになっている。

 敵の無謀な核戦争騒動と関連して我々の革命武力は既に宣布したとおり、それに超強硬対応措置で立ち向かっていくであろうし、敵がわが共和国の自主権が行使される領域にたった一つの火の粉でも飛ばすなら、即時、無慈悲な軍事的対応が始まるであろうということ、米帝の対朝鮮敵視政策に同調して分別なく今回の戦争演習に飛び込んだ追従勢力も我々の攻撃目標になるであろうという原則的立場を宣明した。

 米国は、あたかも「キー・リゾルブ」「フォールイーグル」合同軍事演習の強行が我々の核保有のせいであるかのように世論をミスリードしようとしているが、これは黒白を転倒する詭弁である。

 米国の侵略的な合同軍事演習と核威嚇策動は、我々が核を保有するはるか前から絶えずおこなわれてきた。

 米国の極端な対朝鮮敵視政策と合同軍事演習をはじめとする核の威嚇と恐喝、核戦力増強策動こそ、我々が自衛的な核攻撃能力を備え、それを高度に強化しなければならなくした根本要因である。

 現実は、米国とその追従勢力の核の威嚇と恐喝に対処して朝鮮半島と地域の平和と安定を守るための唯一の方途は、侵略者、挑発者を無慈悲に一掃できる核戦力を質的、量的にさらに強化して力の均衡を保つことだけであるということを明白に示している。

 我々は、米国に新たに登場した政府が、「力による平和」を叫んで我々に対する軍事的圧力と侵略企図を公然とあらわにしていることについて絶対に袖手傍観しないであろう。

 米国が加えてきている核戦争の危険を根源から終息させるために戦略核戦力を中枢とする自衛的抑止力をさらにしっかり打ちかため、侵略者がさ細な発砲でもするなら、断固たる報復攻撃で容赦なく踏みつぶすわが軍隊と人民の意志は確固不動である。【朝鮮通信=東京】


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