ASEANに朝鮮半島平和の肯定的役割を期待
−2017年4月4日−

 8日の朝鮮中央通信によると朝鮮外相が、東南アジア諸国連合(ASEAN)事務局長に書簡を送った。

 インドネシア駐在朝鮮大使館が4日、ASEAN事務局に書簡を託した。

 書簡は、米国と南朝鮮が毎年強行する戦争演習によって朝鮮半島情勢は制御不能な状態に陥っているとし、次のように指摘した。

 特に、3月から米国と南朝鮮が、原子力空母打撃群をはじめ、核戦略資産を前例にない規模で動員して核先制攻撃計画による合同軍事演習をおこなっているのは、我々の体制転覆を基本目的にしている。

 朝鮮半島に生じた情勢は、我々の核保有と国防力強化措置の正当性を実証している。

 米国とその追従勢力の核の威嚇と恐喝が続く限り、そして、我々の門前で年次的の看板を掲げた戦争演習騒動をやめない限り、我々は核戦力を中枢とする自衛的国防力と先制攻撃能力を引き続き強化していくであろう。

 書簡は、米国が南朝鮮と史上最大規模で開始した核戦争演習こそ、朝鮮を超強硬行動へと後押しする根源であるというのが国際社会の一致した評価であると明らかにし、ASEANが公正な立場に立って米国・南朝鮮合同軍事演習を問題視し、朝鮮半島の平和と安定に肯定的な役割を果たすものとの期待を表明した。【朝鮮通信=東京】


inserted by FC2 system