「火星12」型試射非難の安保理声明を全面排撃
−2017年5月16日−

 朝鮮中央通信によると、朝鮮外務省のスポークスマンは、地対地中長距離戦略弾道ミサイル「火星12」型の試射の成功と開通して16日、同通信の質問に次のように答えた。

 敬愛する最高指導者金正恩同志の直接的な指導のもと、我々のミサイル研究部門の科学者、技術者は去る14日、新たに開発した地対地中長距離戦略弾道ミサイル「火星12」型の試射を成功裏におこなった。

 わが共和国が到達した国防科学技術発展の高みを示す地対地中長距離戦略弾道ミサイル「火星12」型の試射の大成功は、朝鮮半島と地域の平和と安定を保障するうえで実に重大で特別な意義をもち、何物にも比べられない朝鮮人民の偉大な勝利になる。

 自衛的国防力を強化するための正常な核兵器高度化の過程の一環としておこなわれた今回の試射は、威力の強い大型重量核弾頭の装着が可能な新型の中長距離戦略弾道ミサイルの戦術的・技術的諸元と技術的特性の実証に目的を置き、周辺諸国の安全を考慮して最大高角発射方式(ロフテッド軌道)でおこなわれた。

 しかし、一部では、我々の正当な自衛権行使について、いわゆる「違反」だの「脅威」だののデマを並べ立てる一方、国連安全保障理事会は我々の弾道ミサイル発射に言いがかりをつける報道声明なるものを発表した。

 我々は、米国の悪辣な反朝鮮策動に便乗して我々の自衛的核抑止力の強化を問題視した国連安保理の報道声明を断固全面的に排撃する。

 米国がこの1週間だけでも2度も大陸間弾道ミサイル(ICBM)試射をおこなったが、国連安保理がこれに一言でも言及したことがあるのかというのである。

 自衛権は、自主権の第一の徴表であり、これを中傷することこそ自主権にたいする露骨な侵害であり、横暴非道な内政干渉である。

 万一、米国とその追従勢力が、我々の自衛的措置にむやみに言いがかりをつけて狂奔するなら、そこからまねかれるのは、もっぱら苦い惨敗と後悔だけであろう。

 誰が認めようが認めまいが、わが国家は名実共に核強国であり、我々は想像できない速い速度で著しく強化され、発展した核抑止力で核の恐喝に明け暮れる者を断固治めるであろう。

 米国がいわゆる「圧力」だの何のと朝鮮半島周辺に戦略核を大々的に投入して、我々を威嚇、恐喝しているが、核のない国、力の弱い民族ばかりを選んで軍事的に籠絡するひきょうな米国式の虚勢は我々に通じないし、実に笑止極まりない。

 我々は、米国がわが国家に反対して、あえて軍事的挑発を選択するなら、喜んで対応する準備ができている。

 世界で最も完成された兵器体系は決して米国の永遠の独占物にならないし、我々も相応の報復手段を使える日が必ず来るであろう。

 米国はその機会に、朝鮮の弾道ミサイルが実際に米国の脅威になるかどうかを納得いくまで見れば良いであろう。

 米国がつまらない軽挙妄動でわが共和国に下手に手出しするなら、史上最大の災難を免れないであろう。

 米国は、米本土と太平洋作戦地帯が、我々の攻撃圏内に入っており、せん減的な報復攻撃のあらゆる強力な手段が我々の手中にあるという現実に背を向けても、誤断してもならない。

 我々は、米国とその追従勢力が目を覚まして正しい選択をする時まで、高度に精密化、多種化された核兵器と核攻撃手段をさらに多くつくり、必要な実験準備をさらに推し進めていくであろう。【朝鮮通信=東京】


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