米の「対話」は核報復攻撃能力除去のための欺瞞
−2017年5月24日−

 朝鮮アジア太平洋平和委員会(ア太委)のスポークスマンは、米国とその追従勢力が我々の地対地中長距離戦略弾道ミサイル「北極星2」型の試射に言いがかりをつけていることに関連して24日、朝鮮中央通信の質問に次のように答えた。

 我々が米太平洋軍司令部が巣くうハワイと米国のアラスカを射程圏内におさめている新型中長距離戦略弾道ミサイルの試射に成功したあの気勢、あの気迫で中長距離戦略弾道ミサイル「北極星2」型の試射に再び成功したのは、国家の核戦力強化の道で多発的、連発的にとどろいた勝利の壮快な雷鳴である。

 命中率が正確で非の打ちどころなく完璧な名実共にチュチェ弾、チュチェ兵器である戦略弾道ミサイル「北極星2」型が大量にライン生産されて人民軍戦略軍に実戦配備されるようになったことで、我々は、侵略者、挑発者の手足をしっかりと縛り、いつ、どこからでも最も正確で最も迅速に戦略的攻撃任務を十分に遂行できるようになった。

 これは、急速に多様化、高度化されている我々の戦略武力こそ、米国の核戦争挑発の脅威から朝鮮半島と地域の平和と安定を頼もしく保証する無敵の盾であることを改めてはっきりと示している。

 現在、米国とその追従勢力は、百点満点の大成功をおさめた地対地中長距離戦略弾道ミサイル「北極星2」型の試射に魂が抜けてヒステリーを起こしている。

 あぜんとした米国は、「失望し、憂慮すべきである」「経済的・外交的圧力を継続する」とやかましく騒ぐ一方、大きな犬がほえれば小さな犬も追ってほえるというふうに、日本をはじめ、その追従勢力も「世界にたいする挑戦」だの何のと言って、やかましく振る舞っている。

 蛙鳴蝉噪の敵対勢力の反共和国対決の「合唱」に南朝鮮当局も口を挟んで見苦しい拍子を合わせている。

 我々の戦略弾道ミサイル試射のニュースが伝わると、金寛鎮、李炳浩、韓民求、尹炳世、洪容杓のような朴槿恵の残りかすを呼んで「安全保障会議」なるものを開き、「万全の対応態勢の維持」だの、いわゆる「糾弾声明」発表だのと大騒ぎし、「自由韓国党」をはじめ、有象無象の政党の下っ端も「政府が断固たる対応意志を示すべきである」とそれぞれがなり立てている。

 一方、南朝鮮当局は、米国の集票機に転落した国連安全保障理事会が我々の今回の試射に言いがかりをつける報道声明なるものを発表すると、「迅速で断固たる立場を発表したことを評価する」と素早い反応を示し、主人である米日と「対北制裁強化方案」を論議するだの何のと騒ぎを起こしている。

 見ものは、自分らがおこなうミサイル発射は平和と安定に対する「寄与」であり、我々が断行した戦略弾道ミサイル発射は「挑発」であると引き続き騒ぎ立てていることである。

 我々が「北極星2」型をはじめとするチュチェ弾を大量にライン生産して戦略軍部隊に実戦配備するのは、偉大な並進路線に従って国家の核戦力強化の道で経る正常な国家防衛事業である。

 そのうえ、米国の先制攻撃企図が日々露骨になり、核戦争の狂気が甚だしくなっている現実で、我々が自衛的国防力をさらに強化するのはあまりにも当然なことである。

 最近、米国は「政権交代は求めず、侵略もしない」「体制を保証する」だの、「信じてほしい」だの何のとうわべだけの「対話」の繰り言を並べている。

 しかし、この時刻も朝鮮東海上では、原子力空母カール・ビンソンを中心とする空母打撃群がかいらい好戦狂とともに北侵を狙った連合海上訓練をおこなっており、日本の横須賀基地にあった原子力空母ロナルド・レーガンを中心とする空母打撃群も史上最大規模の空母打撃群の合同訓練のために朝鮮半島海域に機動している。

 これは、米国が「対話」だの何のとヒツジの声で鳴くのは、我々の核報復攻撃能力を除去するための幼稚な欺瞞劇にすぎず、いつでも核戦争の火種を爆発させるオオカミの野望は少しも変わっていないことを如実に示している。

 米国をはじめ敵対勢力は、正義の核の宝剣を握った先軍朝鮮の絶対不変の信念と敵撃滅の気概をはっきり知って無分別に狂奔してはならない。

 特に、南朝鮮当局は、外部勢力に踊らされて我々の正当な自衛力強化措置に言いがかりをつけるのは、民族の尊厳と自主権がどう守られ、北南関係を保証する真の力が何であるかも知らずに振る舞う無知な醜態であることを悟り、一日も早く目を覚ます方が良かろう。

 いかなる威嚇も、甘言も我々には通じないし、我々の国家の核戦力強化の道を誰も阻めない。

 我々は、自分の尊厳と制度、民族の生存権を守る道がどこにあるのかをよく知っており、年代と世紀をまたぐ米帝との対決を終わらせて最後の勝利に王手をかける日もはっきり見通している。

 米国とその追従勢力が、我々にたいする圧殺野望に躍起になってしがみつく限り、我々は、侵略者、挑発者が目を覚ます間もなく核戦力の多様化、高度化をさらに推し進めるであろう。

 全世界は、我々が、米国をはじめ、敵対勢力に戦慄と恐怖、死を与える強力な我々式のチュチェ兵器、核攻撃手段をいかに立派に、より多くつくるかを驚嘆のなかで見ることになるであろう。

 最後の勝利は、正義の核の宝剣を握った我々にある。【朝鮮中央通信=朝鮮通信】


 <参考>蛙鳴蝉噪=あめい‐せんそう (蛙や蝉がやかましく鳴くことから)1)がやがやしゃべること。2)へたな文章やつまらない議論をあざけっていう語(広辞苑第6版より引用)


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