「制裁決議」に物理的行使を伴う戦略的措置とる
−2017年8月8日−

 朝鮮中央通信によると、朝鮮アジア太平洋平和委員会(ア太委)は8日、全文次のようなスポークスマン声明を発表した。

 世界で最もずうずうしいごろつき国家である米国とその強権に抑え付けられて不正義に盲従する有象無象が6日、国連安全保障理事会の名を盗用して、またもや対朝鮮「制裁決議」第2371号をでっち上げる国際的犯罪を働いた。

 国連安保理で今回の「制裁決議」がでっち上げられるや、トランプ米大統領は非常に大きな経済的衝撃があるであろうだの、決議の採択に協力した中国とロシアに感謝を表明するだの何のと大事でもなしたかのように振る舞い、米国国連大使をはじめとする手下は口々に「北朝鮮政権は、持続的な核・ミサイル開発の代価を払うことになるであろう」と生意気なことを言い散らしている。

 日本の安倍(晋三)首相もまた、いち早く口を開いて今回の「制裁決議」を高く評価するだの、対朝鮮圧力を一段引き上げる必要があるという国際社会の意思を明確にあらわしたものだの何のと言いふらしている。

 米国の制裁脅威におじけづいて手をあげた分相応に振る舞えない国々は、後ろめたいのか、制裁は必要であるが究極の目的は協議による問題解決であると苦しく弁明している。

 あろうことか、かいらいまでぞろぞろ出てきて口を開き、我々に国際社会が送る団結した警告を深刻に受け止めて国際平和と安全を脅かす無謀な挑発を即刻中断せよと差し出がましく振る舞っている。

 しかし、米国とその追従勢力がでっち上げた今回の「制裁決議」は、チュチェの核強国、世界的な軍事強国の戦略的地位に至ったわが共和国の姿に仰天した米国の恐怖と不安の産物であり、「国際社会」という名でつくろった敵対勢力の断末魔のあがき、歯抜けの老いたオオカミである米国が怖くて不正義であることを知りながらも手をあげた無定見な有象無象の軟弱さと卑屈さによって国連の額に大きく押された恥辱の烙印である。

 ア太委は、地域と世界の平和と安全を願うわが軍隊と人民の確固たる信念と込み上げる報復の意志を込めて次のような立場を明らかにする。

 1.強盗の米帝が主導し、それに盲従した卑劣漢が結託して、でっち上げた今回の「制裁決議」を尊厳あるわが共和国に反対する極悪非道な特大型のテロ犯罪であると断じ、全面的に断固排撃する。

 国連憲章と国際法典のどのページにも、自分の尊厳と自主権を守るための一国の自衛的な軍事力強化措置を問題視することができると規制した条項はどこにもない。

 さらに、今回の「制裁決議」もやはり、これまで国連がでっち上げたすべての対朝鮮「決議」と同様、わが人民の不倶戴天の敵である強盗の米国が主導してでっち上げた犯罪的文書であり、特に、国連安保理が既に世界の平和と安全を保障する機関としての本来の使命と任務に反したまま極端な偏見と不正義に染まった悪魔の道具、米国をはじめとする諸大国に踊らされる操り人形として盗用されて通過させた不法、無法の文書であり、我々はそれを紙クズほどにもみなさず、これを履行せよと吹くつまらないラッパを月夜に響く犬の遠ぼえほどにもみなさないであろう。

 罪悪の塊にすぎないこのような「制裁決議」が、誰それに大きな「衝撃」を与え、何か結果をもたらすと期待するなら、それよりも愚かな妄想はないであろう。

 2.我々の自主権と生存権、発展権を無残に踏みにじろうと襲いかかる強盗の行為がピークに達している状況で、それを守るわが軍隊と人民の実際の正義の行動が伴うであろう。

 時代は変わり、世界は覚醒しつつある。

 世界政治の構図は、覚醒した人民の志向によって根本的に変わっている。

 我々の総合的な国力と戦略的地位も著しく高い域に至った。

 このような時に、一国の自主権と生存権、発展権を丸ごと奪い、一民族の命脈を完全に絶とうと襲いかかるオオカミの群れを傍観してはいられないわが軍隊と人民である。

 著しく強化された総合的な我々の国力を総動員して物理的行使を伴う戦略的な措置がすさまじく取られることを絶対に忘れてはならない。

 3.この機会に、世界の良心に国連の名を盗用した米国とその追従勢力の強権と専横を粉砕し、義に徹した安定した新しい世界秩序を樹立するために、すべての国、すべての人民が立ち上がることを呼びかける。

 大国の主張であるからといって正しいのではなく、多数であるからといって正義になるのではない。

 中世に地球が自転しているという地動説を主張したのは数人であったし、それに反対し、犯罪視したのは多数であったが、結局、真理は歴史とともに勝利で実証された。

 今回、信条も、良心も、信義もすべて捨てて、米国に追従して不法、無法の「決議」に手をあげてトランプの感謝まで受け、主人のお目にかなった国々は世界の良心の前で恥を知るべきであり、歴史と人類の厳正な審判の場で、犯した罪を深く反省して相応の代価を払わなければならない。

 戦争に反対し、平和を愛する世界のすべての国と人民は、不正義が横行して正義を審判し、専横と独善が横行して真実を罵倒する不公正な現在の国際秩序を正し、義に徹した平和な新しい世界を建設する反帝・反米闘争に勇敢に立ち上がるべきであろう。

 米国と敵対勢力が、わが共和国を圧殺しようと気炎を吐くこの時刻、我々は自分が選択した核戦力強化の道がいかに正当であるのかを心から痛感し、並進の道で1秒も止まることなく、1ミリも遠回りせずに真っすぐ前へ疾走する鉄の意志を改めて全世界に宣言する。

 わが軍隊と人民は、正義の力で強盗の米帝がでっち上げた不法、無法の「制裁決議」を断固打ちのめすであろう。【朝鮮通信=東京】


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