米軍部頭目の南朝鮮訪問は侵略訪問
−2017年8月24日−

 朝鮮中央通信によると、北侵核戦争演習反対全民族非常対策委員会(全民族非常対策委)は24日、全文次のようなスポークスマン談話を発表した。

 米国とかいらい一味が始めた「ウルチフリーダムガーディアン」合同軍事演習によって朝鮮半島情勢が刻一刻と緊迫している時に、米軍部の頭目が南朝鮮に押し寄せて戦争狂気をさらに鼓吹している。

 朝鮮半島有事の軍事作戦に責任を持つというハリス米太平洋軍司令官、ハイテン米戦略軍司令官、グリーブス・ミサイル防衛局長がほぼ同時に南朝鮮を訪れ、宋永武かいらい国防部長官、鄭景斗かいらい合同参謀本部議長のような手先と反共和国対決謀議を相次いでこらす一方、きな臭い北侵戦争訓練場をうろついて現場で点検すると騒ぎを起こしている。

 22日には、烏山米空軍基地で地対空誘導弾パトリオット(PAC3)まで配備して共同記者会見劇を演じた戦争狂信者は、「北の挑発を抑えられるすべての資産を朝鮮半島に提供する」だの「連合演習を通じてすべての軍事的選択を可能にする」だの何のと自分らの「安保公約」に対するかいらいの不安を静め、我々に対する軍事的圧力の度合いを高めようとする下心を露骨にあらわにした。

 南朝鮮で北侵戦争演習の信号弾が上がるたびに、米軍部の有象無象が殺気立って南朝鮮に入り、うろついたことはあったが、現在のように我々に対する先制攻撃と侵略戦争を直接担当、執行するという戦争の首魁が群れをなして押し寄せたことはかつてなかった。

 南朝鮮全域で北侵戦争演習が狂気を帯びておこなわれている時に働かれているこのような動きは、今回の訓練の侵略的正体と挑発的性格をさらに明白にあらわしている。

 いま、好戦的に手なずけた米国の戦争の手先は、野外訓練場と作戦指揮所をはじめ、行く先々で「いつでも戦う準備をせよ」と青筋を立て、つまらない血気で殺伐とした戦争の雰囲気をつくっている。

 一方では、「米国の強固な安保公約は変わりない」だの「強力な兵器体系で防御に自信をもつ」だの何のと我々の軍事的威力に仰天してすっかりなえた手先をなだめすかして反共和国対決へとさらにあおっている。

 かいらいに「韓米同盟」の足かせをしっかりはめて、北侵戦争の突撃隊、弾よけに駆り立てようとするのは、米国の変わらない下心である。

 すべての動きは、米軍部頭目の今回の南朝鮮訪問が北俣核戦争シナリオを現地で最終確認し、かいらいを唆して実践に移すための侵略戦争訪問であることをはっきりと示している。

 現実は、先の朝鮮戦争の前夜にあった戦争屋であるダレスの38度線訪問時をそのままほうふつさせる。

 ダレスの南朝鮮訪問が朝鮮侵略戦争につながったように、米国の戦争の首魁の指揮のもとに狂乱的に起こしているこんにちの戦争火遊び騒動が実戦に移らないという保証はどこにもない。

 特に、米軍部頭目の愚行は、米国のホワイトハウスで「北朝鮮核予防戦争」論と「軍事的先制攻撃」論が再びみだりに飛び出していることにより、その重大さと危険性がさらに際立っている。

 運命の分秒を争う苦しい時間を過ごしている哀れな境遇を忘却し、朝鮮半島とその周辺で引き続き危険極まりない妄動を働いて死を急ぐ米国の間抜けな戦争狂が北侵に目がくらんで暴れているのである。

 笑止極まりなのは、米国が傾いた運命にしがみついている分際で軍部の頭目を南朝鮮に急派しては、それが「北朝鮮に対する厳重な警告メッセージになる」と騒ぎ立てていることである。

 後始末もできない北侵戦争演習をおこなっては、我々の報復を恐れて不安と恐怖に震えている米国が、戦略資産のかわりに軍部頭目の類いを数人派遣することで誰それを驚かそうと浅知恵を弄することこそ、愚かな狂態にすぎない。

 我々は、南朝鮮を訪問した米軍部の首魁を火の中に飛び込む火取り虫としかみなさない。

 米国は、対峙した相手が誰なのかをはっきりと知り、みずから破滅の墓を深く掘り、無駄に狂奔してはならない。

 我々は、愚鈍な米国の対策のない狂気によって最悪の爆発ラインへと突っ走っている現情勢を絶対に袖手傍観しないし、さらに強力な超強硬措置で対応していくであろう。

 北侵熱に浮かされた戦争火取り虫は、自分が付けた火に焼け死ぬ悲惨な運命を免れないであろう。【朝鮮通信=東京】


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