「制裁決議」は米国の国家テロ行為
−2017年12月25日−

 朝鮮中央通信によると、朝鮮アジア太平洋平和委員会(ア太委)は25日、全文次のようなスポークスマン声明を発表した。

 わが共和国が主権国家の堂々たる自主的権利である国家核戦力強化措置を講じるたびに、米国と追従勢力は国連安全保障理事会の看板を盗用して「制裁決議」をでっち上げるヒステリックな発作を起こしている。

 予想したとおり、全世界を驚嘆させた我々のICBM「火星15」型試射の成功に仰天した米国は、国連安保理理事国を20余日間脅迫、懐柔して23日、とうとう新たな対朝鮮「制裁決議」第2397号をでっち上げる横暴非道な国家テロ行為を働いた。

 去る2006年以降10回目、今年だけでも4回目となる今回の「制裁決議」は、我々の自主権と発展権を抹殺し、わが人民の生存そのものを許さないとする敵対勢力の策動がどれほど執拗で悪質なのかを全世界に告発している。

 今回の「制裁決議」でっち上げ劇を通じて強盗の米帝こそ、我々とはこれ以上同じ空の下で暮らせない不倶戴天の敵であり、必ず、必ず決着をつけるべき積怨の主敵であることが改めて実証された。

 トランプの覇権的性根をはっきりと知りながらも、それに定見なしに便乗した周辺諸国は、すべてごろつきの頭目の米国の操り人形にすぎないという事実もはっきりと浮き彫りになった。

 国際機関としての公正さと衡平性を喪失して久しい国連安保理なるものもやはり、世界の平和と安全保障という本来の使命さえ投げ捨てて、米国の強権と専横の道具に完全に転落したことも余すところなくあらわになった。

 ア太委は、不正義への妥協を知らないすべての朝鮮人民の名で世界最悪の犯罪国家である米国が主導してでっち上げた今回の「制裁決議」を何の正当性も合法性もない不法、無法の文書であると断じ、これを断固排撃する。

 国家核戦力完成大業の輝かしい実現とともに、持つべきものはすべて持った我々が、米国が強要する制裁をそのまま受け入れ、正義の核を差し出して「枯死」させられると考えるなら、それよりも愚かな妄想はないであろう。

 わが国家の完全破壊とわが人民の絶滅を狙い、不意の軍事的攻撃を隠密に準備して前代未聞の最も悪辣な制裁騒動を同時に、連続的に起こすけだものの米帝と最後の決着をつけなければならない、その追従勢力まで一人残らず撲滅しようというのがわが軍隊と人民の一様な復讐の叫びである。

 米国があらゆる手段と方法を動員して考案した9回の野蛮な「制裁決議」にもびくともせずに自衛的核保有の道を邁進してとうとう国家核戦力完成の歴史的大業を遂げた我々が、10回目の「制裁決議」ごときに驚いてたじろぐと思うなら、それよりも大きな誤算はないであろう。

 今回の対朝鮮「制裁決議」は、米国が我々に対する新たな軍事的攻撃を本格的に推し進めているのと時を同じくしてでっち上げたことで、その危険性と重大さが倍加している。

 米国は、世界的な核強国である我々に加える制裁、圧力であれ、軍事攻撃であれ、それがどんな恐ろしい破滅につながるのかを想像でもして狂奔すべきであろう。

 トランプは意気軒高として「世界は死ではなく、平和を望んでいる」と鉄面皮に言い散らしているが、今回の制裁劇で米国は自分らが望む「平和」と「安全」ではない死の時刻をその分早めたことを知るべきである。

 今回の「制裁決議」に積極的に参加すると軽率に振る舞う日本の反動層と、いつにも増して「平和」を哀願しながらも制裁・圧力劇の先頭に立っている南朝鮮かいらいも、その終着点は、緊張激化、戦争であり、自分らの墓であることを恐ろしく悟るべきである。

 極東の火薬庫である朝鮮半島で制裁と圧力の度合いを高めるほど、核の雷管が熱くなるのは一つの常識である。

 周辺諸国は、米国の強権に押さえられて制裁劇に手を挙げれば自分の安全が保障され、周辺情勢も平穏になるという愚かな幻想と、隣国をいけにえにして自分の利益を満たそうとする卑劣な下心を捨てられないなら、いつまでも手遅れの後悔ばかりするであろう。

 改めて明白にするが、我々の核は暴悪の核で休みなく我々を威嚇、恐喝して核戦争の暗雲をもたらす米国を狙った正義の核であって、決して、中国やロシア、欧州やアフリカの国を脅かす核ではない。

 我々の核は、人類に残酷な災難を浴びせようとする米国の核を制圧し、朝鮮半島とアジア太平洋地域、ひいては世界の平和と安全を守ることを使命とする最も義に徹した宝剣である。

 朝鮮半島はもちろん、アジア太平洋地域の平和と安定を守るのが、人類共同の敵である強盗の米国の核なのか、もしくは自主と正義の城塞であるチュチェ朝鮮の核なのかを全世界が両目をしっかり開いて見る時が来た。

 どんな制裁・圧力騒動も容赦なく踏みつぶし、偉大な並進の旗印高らかに国家核戦力強化の道を力強く進むわが軍隊と人民の前途は誰も阻めない。【朝鮮通信=東京】


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