金正日同志の現地指導方法の根本的特徴


 朝鮮民主主義人民共和国の科学百科事典出版社から発行されている季刊誌「政治法律研究」2006年1号は、「偉大な指導者金正日同志の現地指導方法の根本的特徴」(著者ハン・グムニヨ)と題する論文を掲載した。以下、全文を紹介する。

 現地指導方法は、社会主義偉業を引導する指導者が革命と建設が遂行される現地に直接行き、実態を具体的に了解、掌握し、正確な路線と政策を打ちだして人民大衆を奮い立たせ、社会主義偉業を勝利へと導く最も革命的な大衆指導方法である。

 偉大な指導者金正日同志は次のように指摘した。

 「党の指導のもとに我が人民軍隊と人民は、チュチェ革命の新しい時代を偉大な先軍時代として輝かせてきました」(「金正日選集」15巻、370ページ)

 真の指導の威力は現実との有機的な結合にある。だが、党と国家の事業全般を導く指導者が革命と建設が繰り広げられる現実に浸透し、現地で絶えず事業を指導するということは、普通、常識では考えられない難しい問題であり、だれもが簡単にできる問題ではない。したがって人類政治史を振りかえると、人民を訪ねて現地指導の道を絶え間なく続け、革命と建設を導いた指導者はいなかったし、まして現地指導という概念さえなかった。

 我が人民の偉大な指導者である金正日同志の現地指導方法は、革命と建設が行われる具体的な現実のなかで、人民大衆を直接、対象として見なし、思想と路線を打ちだして武装させ、彼らを奮い立たせ革命と建設で要求されるすべての問題を解決していく独創的な革命的指導方法である。

 将軍の現地指導方法こそ、どの指導者からも探すことのできない独特で優越な指導方式として、それは将軍の名前とだけ結びつけて呼べる偉大な革命指導方法である。

 将軍の現地指導方法の根本的な特徴は何よりも、それが先軍の原則で一貫した指導方法だということである。

 偉大な将軍の現地指導は、すべてを軍事先行の原則で解決していく指導方法、軍隊を革命の主力軍に育て、軍力をしっかり固め、祖国と人民を保衛し、革命と建設全般を力強く推し進める指導方法である。

 軍事は国事中の国事であり、社会主義は帝国主義との熾烈な対決のなかで、自己の前途を開拓していく。こうしたことから社会主義政治指導者は軍事を最優先視し、軍力の強化に最大に力を入れてこそ、強力な軍力に依拠して国と民族の自主権を守り、社会主義偉業を勝利のうちに前進させることができる。

 金正日同志は、歴史上、初めて銃重視、軍事先行の原則に基づいて我が革命を導いてきた偉大な領袖の先軍革命指導を輝かしく継承し、革命指導の初めから先軍の原則を一貫して堅持した。

 金正日同志の現地指導方法はまず、軍隊を強化し、人民軍隊が革命と建設において主力軍としての役割を遂行するようにするための指導を確固と優先させる指導方法である。

 将軍の現地指導は、我が革命の第一線である反帝軍事戦線を守り、社会のどの集団、どの分野よりも革命性、組織性、戦闘力が最も強い人民軍隊を革命の主力軍としてしっかりと準備させてゆく現地指導である。

 将軍の精力的な現地指導により、我が人民軍隊は、帝国主義者のいかなる侵略策動も断固粉砕できる不敗の革命武力としてさらに強化、発展されたし、我々の国防工業はどのような現代的な武器も充分に生産保障できる強力な工業として立派に建設されるようになった。

 将軍の現地指導はまた、人民軍隊が社会主義建設で先導者的役割を立派に遂行するようにし、革命と建設全般で革命的高揚を呼び起こす威力ある指導方法である。

 将軍は、人民軍隊を永遠なる領袖の軍隊、党の軍隊に、無敵必勝の強軍につくりながら、人民軍隊に重要対象建設を任せ、工業と農業戦線の重要突破口を開くようにした。

 金正日同志の現地指導方法はまた、社会主義建設の各部門、単位を訪れ、人民軍隊の革命精神と闘争気風が全社会に満ちあふれるよう導く指導方法である。

 将軍の精力的な指導があるので、全社会には人民軍隊の革命精神と闘争気風に学ぶための追い風が吹き、軍隊と人民が思想と闘争気風、生活気風において一致をなすことができるのである。

 まさに将軍の現地指導方法は、人民軍隊を我が革命の主力軍としてしっかり育て、人民軍隊の主導的役割を高め、革命と建設全般を勝利的に導く革命指導である。

 金正日同志の現地指導方法の根本的特徴は次に、それがパルチザン式に行われる指導方法だということである。

 親しみのこもった家と静かな職務室を離れ、革命と建設が雄大に繰り広げられる広闊(こうかつ=広々として、ひらけている・こと(さま))な現実を縦横無尽に疾走し、人民の要求と志向、革命発展の要求をその都度とらえ、中心のかなめを握り、即刻、解決策を立てる将軍の現地指導、瞬時の沈滞と足踏みも許すことなく現地で革命勝利の近道を開き、一度の現地に対する指導でもって敵に鉄槌を、軍隊と人民には信心を与える現地指導方法は、世界の政治舞台でどのような指導者もやれなかった我が将軍特有の指導方式、指導的手腕である。

 将軍の現地指導はまず、それが野戦式に行われる。

 将軍は現地指導の道で党と国家、軍隊の活動で提起される報告を受け、戦闘命令のみならずすべての人民の生活にも関心を寄せ、朝鮮革命全般を導く。

 将軍はみずから野戦式が一番、野戦式は自分の体に慣れたと言いながら、現地指導の道で変わることのない野戦将軍の姿で革命と建設を指導している。

 職務室という制限された場所や狭い区域でなく、限りなく開かれた前線の道と広大な大地で激動的であふれんばかりの現実と直接呼吸し、革命と建設に対する指導を果敢に展開するので、将軍の現地指導で我が軍隊と人民は将軍のパルチザン精神と気質、品格について胸熱く感じている。

 今日、将軍が現地指導で利用する野戦乗用車は、そのまま最高司令部となっている。

 将軍の革命と建設に対する現地指導は、いつも速く力強い強行軍の速度で、主導的で大胆な攻撃戦として行われる。

 将軍の現地指導はまた、短時間に全国津々浦々を縫ってゆく異なる分野の事業に対する指導である。

 革命の首都から白頭山ふもとを経て豆満川のほとりへ、東海岸へ、前線東部から前線西部へ、再び鴨緑江のほとりへと限りなくつながる将軍の現地指導の道程には、世界の耳目もいまだ追いつけない。

 真に将軍の現地指導は、パルチザン将軍だけが展開することができる驚異的な指導である。
 金正日同志の現地指導方法の重要な特徴は次に、それが限りなく高邁な人民的風貌が発揮される指導方法だということにある。

 現地指導の根本的な目的は、人民を知り、人民を奮い立たせ、革命と建設を力強く推し進めることに置き、一端人民のなかに入れば、彼らの心を瞬時に掌握するのが我が将軍の現地指導の重要な特徴であり、内容である。

 将軍はいつ、どこにいっても、兵士と人民がいるところから行き、軍人と人民の生活に気を配る。

 まさに将軍の現地指導の道は、愛する子供らにひとつでも多く、より良い物を与え、押し立たせようとする父としての心情を持って歩む偉大な愛情の道である。

 偉大な指導者金正日同志の独特な現地指導方法があるので、今日、我が軍隊と人民は、偉大な指導者をいただいた祖国の尊厳と威力をこの世に高くどどろかせているのである。

 我がすべての軍隊と人民は、将軍の現地指導方法と活動気風を鏡として先軍時代の先駆者、英雄の栄誉を高くとどろかすべきである。

季刊誌「政治法律研究」2006年1号−朝鮮中央通信



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