「トゥ・ドゥ」結成80周年記念行事
−2006年10月16日 朝鮮中央通信報道−


 朝鮮中央通信によると、朝鮮で金日成主席がみずから組織した「打倒帝国主義同盟」(トゥ・ドゥ)結成80周年を記念する行事が催された。

 10月16日、中央報告大会が平壌体育館で行われた。

 大会には、党と軍隊、国家の幹部と友党委員長、内閣メンバー、党、武力機関、政権機関、社会団体、省・中央機関の活動家、朝鮮人民軍の将兵、科学・教育・文化芸術・保健医療・出版報道の各部門の活動家、平壌市内の勤労者が参加した。

 早くから祖国と民族の運命を一身に担って革命闘争の壮途についた金日成主席は、従来の民族主義運動と初期共産主義運動から深刻な教訓を酌み取り、それとは全く異なる闘争の道、革命の自主的発展の道に進むことを決断し、それに基づいて志を同じくする新しい世代の青年前衛で1926年10月17日、「トゥ・ドゥ」を結成した。

 朝鮮労働党政治局委員である朝鮮最高人民会議常任委員会の金永南委員長は記念報告で、「トゥ・ドゥ」の結成は我が国において新型の革命的党建設の出発点になり、「トゥ・ドゥ」から朝鮮労働党の栄えある根を下ろし始めたと強調した。

 報告者は、金日成主席の卓越した思想と賢明な指導のもとに「トゥ・ドゥ」から始原が開かれたチュチェ革命偉業が80星霜の歴史的路程で自主と先軍、団結の一路に沿って力強く前進してきたとし、次のように指摘した。

 自主は「トゥ・ドゥ」が掲げた革命の根本原則、根本的立場であり、この気高い理念を変わることなく固守し、具現したところに、類例なく苦難に満ち、複雑な朝鮮革命のあらゆる風浪を切り抜けて上昇の一途をたどってきた秘訣がある。

 先軍は、「トゥ・ドゥ」の反帝闘争理念を最も透徹に具現した朝鮮革命の永遠なる勝利の旗印である。

 「トゥ・ドゥ」の結成は、日本帝国主義を打倒するための決戦の宣布であり、地球上のすべての帝国主義との対決の宣言であった。

 日帝のむごい弾圧と白色テロが横行する厳しい環境のなかで革命の領袖を命を賭して擁護し、領袖のまわりに広範な人民大衆を結集させて朝鮮革命の主体的力量を強化していった「トゥ・ドゥ」の伝統は、我が党と革命の一心団結の思想的源、精神的手本となった。

 金日成主席が開拓したチュチェの革命偉業は、金正日総書記の卓越かつ洗練された指導のもと、「トゥ・ドゥ」の血統を純潔に継いでいきながら新たな高い段階で継承、発展している。

 金正日総書記が「トゥ・ドゥ」に始原を置き、朝鮮革命の全歴史的行程を通じてその正当性と生命力が実証されたチュチェの先軍思想と路線を輝かしく継承して先軍政治を実施したのは、朝鮮革命が世紀を継いで万難の試練を切り抜けて奇跡的な勝利を達成できるようにした源であった。

 偉大な領袖、偉大な指導者をいただいた並外れた幸運に浴し、複雑多端な歴史の渦巻きのなかでも革命の主体的性格をしっかり守ってきたし、党と領袖のまわりに固く団結した革命隊伍の一心団結の威力、銃の威力で民族解放、階級解放、社会主義建設偉業の全歴史的路程を勝利のうちに前進させてきたこと、まさにこれが「トゥ・ドゥ」の旗のもとに上昇一路をたどってきた朝鮮革命の80年歴史の主たる総括である。

 報告者は、朝鮮労働党と軍隊、人民は今後も必勝の信念と革命的楽観に満ちて金正日総書記の卓越した思想と指導に忠実に従って「トゥ・ドゥ」から始まったチュチェ革命偉業を最後まで継承、完成し、金日成主席の富強祖国建設念願を輝かしく実現するための歴史的進軍を力強く推し進めるであろうと強調した。

 また、米国の日ごとに増大する核戦争脅威と極悪な反共和国孤立・圧殺策動により、我々の社会主義祖国の安全がゆゆしく侵害されている朝鮮半島の現情勢は、我が軍隊と人民をして「トゥ・ドゥ」が高く掲げた反帝・自主の旗をいっそうしっかりとらえて先軍革命の不変軌道に沿って力強くたたかっていくことを求めているとし、次のように述べた。

 我々は、米国の反共和国孤立・圧殺策動が極限点を超えて最悪の状況をもたらしている諸般の情勢のもと、敵の核戦争威嚇と制裁圧力策動に対処して新しい対応措置を取った。

 このほど、100%我々の知恵と技術に基づいて成功裏に行われた地下核実験は、強力な自衛的国防力を渇望してきた我が軍隊と人民に大きな鼓舞と喜びを与えた歴史的な出来事であり、朝鮮半島と周辺地域の平和と安定を守るうえで寄与するであろう。

 我が軍隊と人民は、「トゥ・ドゥ」の理念のもと、朝鮮革命の全路程において堅持してきた先軍の旗を相変わらず高く掲げてチュチェの政治的・軍事的威力を絶え間なく強化して我々の思想と制度、我々の正義の偉業をしっかり守り、歴史的な反米対決戦で必ず最後の勝利を達成するであろう。

 17日夜、青年学生のたいまつ行進と宣誓集会・夜会が平壌で行われた。

 行進が始まるチュチェ思想塔広場には、チュチェ革命の80年史に特筆すべき「トゥ・ドゥ」結成日を盛大に慶祝する限りない歓喜と誇りを抱いて集まった市内の青年学生であふれていた。

 赤旗が力強くはためいている広場は、たいまつを握った革命の継承者のたくましい姿により厳かな雰囲気に包まれていた。

 歓迎曲が響くなか、金日成主席と金正日総書記の肖像旗を乗せたオープンカーが広場に入場した。

 広場では、たいまつ行進の出発式が行われた。

 党と軍隊、国家の幹部と金日成社会主義青年同盟の幹部が青年学生とともに参加した。

 出発式で演説した青年同盟の金慶虎第1書記は、金日成主席に従って朝鮮革命の栄えある道を開拓した革命の第1世代の青年前衛たちのようにチュチェのたいまつを高く掲げ、金正日総書記のまわりに一心団結して党の先軍革命偉業完成のための神聖な道で青春の気概と勇猛を余すところなくとどろかすことについて強調した。

 主席と総書記の肖像旗を乗せたオープンカーとたいまつを高く掲げた男女青年を乗せたオープンカーが先頭に立った。

 「金日成将軍の歌」の曲が荘重に響くなか、チュチェ思想塔広場とそれに連なる大通路に整列していたたいまつの隊列が荘厳な行進を開始した。

 沿道は、「トゥ・ドゥ」結成80周年を行進隊列と共に記念しようとくり出した各階層市民の慶祝熱気で沸き返っていた。

 「金正日将軍の歌」「朝鮮労働党万歳」の奏楽に合わせて革命学院院生の隊列が力強く前進するのに続いて大学生、勤労青年の隊列が行進した。

 たいまつ行進隊列は、東門十字路を過ぎて党創立記念塔広場に入った。

 火の海を成した広場に、「金日成」「金正日」「トゥ・ドゥ」「80」「継承者」という文字と朝鮮革命の初世代の熱血青年革命家の熱い忠実さと透徹した領袖決死擁護精神を形象化した星の模型がたいまつで描かれた。

 広場では、「トゥ・ドゥ」結成80周年を迎え、革命の首脳部のまわりに固く団結し、総書記の先軍革命指導に従ってチュチェ革命偉業を最後まで完成しようとする青年学生の宣誓集会が行われた。

 金慶虎第1書記の宣誓の音頭に従って参加者は、金日成社会主義青年同盟を「トゥ・ドゥ」の伝統を受け継いだ先軍青年前衛隊伍としていっそう強化して反帝・自主、社会主義偉業の最終的勝利をめざす聖なるたたかいで最高司令官の最も活力ある予備戦闘部隊、別働隊としての栄誉ある使命と任務を果たすことを厳かに誓った。

 続いて、「トゥ・ドゥ」結成80周年慶祝青年学生の夜会が行われた。

 一方、朝鮮中央通信は18日、金正日最高司令官が「トゥ・ドゥ」結成80周年に際して人民軍将兵とともに朝鮮人民軍協奏団の慶祝公演を観覧したと報じた。

 このほかにも、中央研究討論会、女性同盟員の慶祝大会、全国農業勤労者の弁論大会、中央写真展、デッサンコンクールなどが行われ、記念切手(小型シート1種、個別切手1種)も発行された。

 「労働新聞」は、社説「『トゥ・ドゥ』の伝統と偉業は永遠不滅である」、編集局論説「『トゥ・ドゥ』の伝統はチュチェ革命の永遠なる生命線である」、政論「祖国が我々を見守る」「『トゥ・ドゥ』の炎、同志愛の旗」、叙事詩「赤旗の千万里」(作者=ムン・ヨンチョル、ハン・グァンチュン)を掲載した。

2006.10.16 朝鮮中央通信報道−朝鮮通信

 「打倒帝国主義同盟」について、「金日成 回顧録『世紀をこえて』」を参照してください。

 関連報道は、ネナラ朝鮮新報を参照してください。


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