2015年 朝鮮民主主義人民共和国

5月の主な動き
-新聞名などがないものは朝鮮中央通信。*は報道日。-

5月1日

 -平安南道安州の南興青年化学連合企業所でメーデー121周年記念中央報告大会。


 -朝鮮中央通信、「朝鮮で4月30日夕から黄砂を観測」と報道。


5月2日

 -朝鮮外務省、欧州連合(EU)最高位級代表団訪朝10周年記念会催す。


 -ドイツ朝鮮議員団のシュテファン・ミュラー委員長が訪朝。(~6日)

 ・朝鮮ドイツ親善議員団の李鍾革委員長と会談(3日)、朝鮮最高人民会議の崔泰福議長が会見。(5日)


 -パキスタンのザルダリ大統領に盧敬鉄同国駐在朝鮮大使が信任状提出。


5月3日

 -白勇浩副委員長を団長とする朝鮮赤十字会代表団が中国訪問のため平壌出発。


 -第11回5.21建築祭典。(~6日)


 -第6回建築美学討論会。


 -第13回国内外同胞の平壌医科学討論会。(~4日)


 -ガンボルド副局長を団長とするモンゴル政府実行庁外交団事業局親善代表団が訪朝。(~7日)


5月4日

  -1950年代の朝鮮戦争に参戦して死亡した英国軍パイロットのデスモンド・フレデリック・ウイリアム・ヒントン氏の遺骨を板門店を通じて英国側に送還。

 ・英国軍兵士の遺骨送還は、1995年10月30日の英国陸軍2等兵J・エドモンズ氏に続いて2回目。


 -崔永林総理、両江道の恵山青年鉱山の事業を了解。5日には、雲興製錬所と雲興鉱山機械工場の実態も現地で了解し、経済・実務面での対策講じる。


 -朴宜春外相、ニジェール外相に任命されたバズム氏に祝電送る。


 -成自立総長兼高等教育相を団長とする金日成総合大学代表団が中国訪問のため平壌出発。(13日帰国)


5月5日

 -最高人民会議常任委員会の金永南委員長にランガ駐朝南アフリカ大使が信任状提出。


 -第7回全国機械設計部門科学技術展示会。(~10日)


 -平安南道安州市で5月事故防止対策月間に際した青少年赤十字活動紹介の集い。


5月6日

 -朴宜春外相、ランガ駐朝南アフリカ大使と会見。


 *金日成主席の生涯と業績を歴史的・時期別に収録した図書「偉大な領袖金日成同志の革命歴史」(増補版)を朝鮮労働党出版社から出版。


5月9日

 -池在竜中国駐在朝鮮大使が中国の梁光烈国務委員兼国防相を表敬訪問。


 -平安北道の新義州鴨緑江遊園地着工式。


 -李明吉委員長を団長とする朝鮮農業勤労者同盟代表団が中国訪問のため平壌出発。


 -「民主朝鮮」紙のシン・スンホ副主筆を団長とする朝鮮記者同盟代表団が中国訪問のため平壌出発。(15日帰国)


 -カールソン委員長を団長とするスウェーデン共産党代表団が訪朝。(~13日)

 ・朝鮮労働党代表団と会談。(10日)


 -ガンバット所長を団長とするモンゴル戦略研究所代表団が訪朝。(~16日)


 -ウンラシ副委員長を団長とするラオス職業連盟代表団が訪朝。


 *中国の海南島で行われた2011年女子ボクシング・アジアカップ(7、8日)で、朝鮮のキム・ヘソン(バンタム級)とパク・キョンオク(ライトウェルター級)が優勝。


5月10日

 -米国の非政府組織(NGO)サマリタンズ・パース会長のフランクリン・グラハム牧師一行が訪朝。(~13日)

 ・朴宜春外相(10日)、最高人民会議常任委員会の金永大副委員長(12日)が会見。


 -朴宜春外相、ネパール副首相兼外相に任命されたヤダブ氏に祝電送る。


 -ビスタ社長を団長とするネパール・チョウタリ新聞社代表団が訪朝。(~17日)


 -朝鮮各地の寺院で仏紀2555年仏生日奉祝祖国統一祈願北南仏教徒同時法会。


 -平安南道平原郡院和協同農場で今年の田植え始まる。


5月11日

 -平壌で陸上のオリンピック・ソリダリティ・コーチングコース。(~12日)


 -平壌の金日成競技場で国際サッカー連盟(FIFA)審判員講習。(~15日)


5月12日

 -崔永林総理、ニジェール首相に任命されたラフィニ氏に祝電送る。


 -朝鮮中央通信、「朝鮮で、去る3月12日に生じた日本の福島原子力発電所事故以後現在までの環境放射能監視結果が発表された」と報道。

 同通信は、「5月初め現在、ヨウ素131とセシウム137が大気1立方メートル当たり0.01ミリベクレル以下で最大時に比べて約100分の1に下がり、朝鮮の東海と西海での海水と植物、魚に対する各種分析の結果、日本の原発事故の影響はまだ及んでいないと評価された」と指摘。


 -朝鮮中央通信、「朝鮮で12日、今年4回目の黄砂が観測された」と報道。


 -朝鮮中央通信、「朝鮮の金属工業部門の科学者、技術者、労働者階級が、国の豊富な無煙炭を主原料とする自焼成電極の生産技術を開発」と報道。


5月13日

 -崔永林総理、田植えが始まった黄海南道の営農の実態を現地で了解。(~15日)


 -祖国平和統一委員会結成50周年記念平壌市報告会。


 -列国議会同盟(IPU)のヨンソン事務総長一行が訪朝。(~18日)

 ・最高人民会議の洪善玉副議長と会談(17日)、金永南委員長が会見(18日)。


5月14日

 -朝鮮中央通信、「中国外務省の姜瑜報道官は12日、北京で行われた記者会見で、中朝経済協力は地域の平和と発展に有益であると述べた」と報道。

 同通信は、姜瑜報道官が「中国と朝鮮は友好的な隣国である。両国は友好的な互恵・協力政策を実施している。中朝の企業の間に一定の経済協力が行われているが、これは双方の社会・経済発展だけでなく地域の平和と発展の促進にも有益であると見る」と述べたと伝える。


 -リ・ミンチョン副社長を団長とする外国文出版社代表団が中国訪問のため平壌出発。(22日帰国)


5月15日

 -朝鮮中央通信は、国際マジシャン協会(IBM)のデイル・サルウォーク企画担当局長(米国)が、先月18日から平壌のメーデースタジアムで行われているグランドイリュージョンショーを鑑賞したことを報道。

 同通信は、サルウォーク局長が「朝鮮のマジックには、外国にあまり知られていない独創的な技法が多い」「大型バスが消え、ヘリコプターがあらわれるなどイリュージョンの規模が世界的にも簡単に見られない水準であった」と評したと伝える。

 在日本朝鮮人総聯合会機関紙「朝鮮新報」によると、サルウォーク局長は同紙記者とのインタビューで、来年の金日成主席の誕生日(4月15日)に際して平壌で開かれる4月の春親善芸術祭典に米国人マジック団が参加する意向を示し、また来年7月に米国のバージニア州で開催されるIBM年次大会に朝鮮のマジック団が参加するよう朝鮮マジック協会に正式に招待状を送ったことを明らかにした。

 サルウォーク局長は訪朝期間、朝鮮マジック協会を訪れてIBMの特別賞を授与し、「特別賞授与が今後、朝鮮のIBM加入の契機になるであろう」と指摘した。


5月16日

 -朴宜春外相、レ・クァン・バ駐朝ベトナム新任大使と会見。


 -第14回平壌春季国際商品展覧会開幕。(~19日)


 -陳宗興副主席を団長とする中国人民政治協商会議全国委員会代表団が訪朝。(~21日)

 ・金永南委員長が会見。(20日)


 *モスクワで開かれた第2回国際芸術オリンピックのピアノ部門コンクール(7~9日)で、朝鮮のパク・チヒョク君(13)が2位。


5月17日

 -金永南委員長にベラ駐朝スロバキア大使が信任状提出。


 -金日成主席の著作「地質探査を決定的に優先させるために」発表50周年と金正日総書記の書簡「地質探査に新たな転換をもたらそう」発表20周年記念中央報告会。


 -リ・ゴンホ国家観光総局副総局長を団長とする朝鮮親善参観団が中国訪問のため平壌出発。(26日帰国)


 -平壌で国際赤十字デーに際し、赤十字活動を紹介する集い。


5月18日

 -ルワンダのカガメ大統領に鄭泰洋同国駐在朝鮮大使が信任状提出。


5月20日

 -崔永林総理、マリ首相に任命されたカイダマ氏に祝電送る。


 -金正日総書記の著作「建築芸術論」発表20周年記念報告会。


 *平壌でアジアサッカー連盟(AFC)のB級コーチ講習。(4月29日~5月18日)


 *レスリングアジア選手権2011の男子フリースタイル55キロ級と66キロ級で、朝鮮のヤン・ギョンイル、ヤン・チュンソンがおのおの優勝。


 -朝鮮高齢者保護連盟中央委員会は、高齢者を保護するための同連盟の活動内容、連盟の機構体系などを紹介するホームページを開設した。

 ホームページには、連盟の活動のほかに、「朝鮮高齢者後援基金」を通じて国内外の団体と人士がこの事業を後援することができる分野と対象、方法などを紹介している。

 ホームページによると、連盟では、平壌市に実験的に50~100人規模の老人保護施設や総合サービス施設を建設、運営する計画を持っている。

 連盟ではこのような対象への基金を呼びかけている。

 また、後援者が分野を指定して寄付できる「特定寄付」の形態があることや、現金のほか設備、食糧、図書などを後援できることも紹介している。

 連盟はこれまで、高齢者人口が増えるのに合わせ、老人の健康を増進させ、老人に対する保護事業を積極的に奨励するための広報活動を行ってきた。

 また、各地老人ホーム、福祉施設の暖房、上水道設備の改修、老人ホームの医者、看護師に対する医療実務講習などを行ってきた。

 連盟の関係者は、国内の団体だけでなく、諸外国の高齢者保護機構、慈善団体との交流協力事業の拡大に意欲を示している。(朝鮮新報5.20)


5月21日

 -朴宜春外相を団長とする朝鮮代表団がインドネシアでの非同盟諸国外相会議出席のため平壌出発。(31日帰国)

 ・朴宜春外相は25日、非同盟諸国外相会議での演説で、「朝鮮政府は今後も非同盟諸国会議の理念と原則を変わりなく固守し、それを具現していくうえで自身の使命と責任を果たしていく」と強調。

 ・ナミビア、イラン、アルジェリア、カンボジアの代表団団長と会見。(26、27日)


5月22日

 -金日成主席の誕生100周年を迎えて平壌の万寿台地区を最上の水準で整備するための建設者の着工式。


5月23日

 -デサイ会長を団長とする米国のアジア・ソサエティー代表団が訪朝。(~25日)


5月24日

 -金永南委員長にミリンタチンダ駐朝タイ大使が信任状提出。


 -ロバートキング人権・人道問題担当特使を団長とする米国務省代表団が朝米間の人道問題を協議するため訪朝。(~28日)

 ・釈放された米国公民チョン・ヨンス氏と一緒に平壌発つ。(朝鮮中央通信写真で確認)


 -アフリカ連合(AU)のピン委員長が金赫哲AU駐在朝鮮常任代表と会見。


5月25日

 -金永南委員長、アフリカ・デーに際してAUのピン委員長に祝電送る。


 *最高人民会議常任委員会の政令によると、チェコ駐在朝鮮大使に李光日氏任命。


 -ベトナムのグェン首相、金蒼日朝鮮大使と会見。


5月26日

 -朝鮮中央通信、金正日総書記が胡錦濤総書記の招請で5月20日から26日まで中国を非公式訪問したと初めて報道。


 -最高人民会議常任委員会の楊亨燮副委員長を団長とする朝鮮代表団がナイジェリアをはじめ、アフリカ諸国を公式親善訪問するため平壌出発。

 ・楊亨燮副委員長は、ナイジェリアのジョナサン大統領をはじめ、同大統領就任式に出席した南アフリカのズマ大統領、ジンバブエのムガべ大統領、ルワンダのカガメ大統領、ウガンダのムセベニ大統領、セネガルのワッド大統領と会見。(28、29日)


 -朴宜春外相、マリ外相に任命されたマイガ氏に祝電送る。


5月27日

 -朝鮮中央通信、昨年11月に「反共和国犯罪行為」によって逮捕された米国公民チョン・ヨンス氏を人道的見地から釈放し、送還することにしたと報道。


 -金永南委員長、コートジボワール大統領に就任したワタラ氏に祝電送る。


 -朝鮮中央通信、平壌情報センターが新しいICカードシステムを研究、完成したのに基づいてクレジットカード、IDカード、飲食・商店カード、図書館利用カードなどの各種ICカードを開発したと報道。


5月28日

 -キム・パルリョン副委員長を団長とする朝鮮中央放送委員会代表団が中国訪問のため平壌出発。

 ・中国全国人民代表大会常務委員会の路甬祥副委員長が会見。(30日)


5月30日

 -社会党所属上院議員で上院フランス朝鮮研究グループ委員長のフレコン氏を団長とする各政党所属上院議員のフランス朝鮮研究グループ代表団が訪朝。(~6月4日)

 ・朝鮮労働党の金永日書記(31日)、金永南委員長(6月3日)が会見。


 -日朝国交正常化の早期実現を求める市民連帯・大阪の有元幹明共同代表を団長とする日本の大阪日朝友好代表団が訪朝。(~6月2日)


 *サッカーの2011年女子ワールドカップ(W杯)ドイツ大会を控えて朝鮮とドイツの親善試合がドイツの地方都市で行われた。

 6月26日からドイツで開かれる大会で朝鮮はコロンビア、スウェーデン、米国とともにグループCに属して試合を行う。


 -東平壌大劇場で慈江道芸術団が公演。(~31日)


5月31日

 -最高人民会議常任委員会は政令で、李務栄化学工業相を副首相に任命すると発表。


 -朝鮮最高人民会議常任委員会は政令で、金剛山国際観光特区法を採択したと発表。


 -金永南委員長にラベヒ駐朝アルジェリア大使が信任状提出。


 *崔永林首相が千里馬製鋼連合企業所(平安南道)、安辺青年発電所(江原道)、中央育苗場(平壌)、江南郡(同)の江南邑協同農場を視察。


 -党と軍隊の責任活動家が李宝益女史(金正日総書記の曾祖母)誕生135周年に際して平壌の万景台にある墓に献花。


 -平壌でミレニアム開発目標(MDGs)達成状況に対する2010年報告書発表会。


 -平壌で世界禁煙デー行事。


 -朝鮮中央通信、咸鏡南道の高原-咸興間の道路拡張工事が完了と報道。


 *中国・台北国際陸上招待競技大会(27、28日)で、朝鮮のキム・ソンヒ、ユン・ウンヒが女子5000メートル、1500メートル、パク・クムヒャンは女子3000メートル障害でそれぞれ優勝。




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