2017年 朝鮮民主主義人民共和国

5月の主な動き
−新聞名などがないものは朝鮮中央通信。*は報道日。−

 1日 −平安南道の南興青年化学連合企業所でメーデー127周年記念中央報告大会。
 −趙明真副委員長を団長とする在日本朝鮮青年同盟活動家代表団が訪朝。(〜8日)
 −第19回国内外同胞の平壌医学科学討論会に参加する姜京富会長を団長とする在日本朝鮮人医学協会代表団が訪朝。(〜6日)
 −タイでの国際ハンドボール連盟(IHF)トロフィー(アジア地域)参加の選手が帰国。朝鮮女子が全勝で金メダル獲得。

 2日 −国連人権理事会傘下のデバングスアギラール障害者権利担当特別報告者と一行が訪朝。(〜9日)
 ・姜河国保健相が会見。(4日)
 −金日成−金正日基金理事会の金仙理事が訪朝。(〜7日)
 −平壌で第8回全国医療機器展示会。(〜4日)
 −妙香山歴史博物館(平安北道)創立70周年記念報告会。
 −朝鮮障害者保護連盟技能工学校の第6期始業式。
 −咸鏡北道の清津初等学院(初等教育をおこなう児童養護施設)・中等学院(中等教育をおこなう児童養護施設)の竣工式。
 −トルクメニスタンでの重量挙げの2017年アジア選手権大会参加の選手が帰国。朝鮮は金メダル5個、銀メダル7個、銅メダル2個獲得。

 3日 −内閣、重量挙げの2017年アジア選手権大会で優勝した選手のために宴会催す。
 −朝鮮中央通信、「朝鮮の当該機関が平壌科学技術大学に会計学教授として招聘されていた米国公民のキム・サンドク氏が敵対的な犯罪行為を働いたため4月22日午前8時、平壌国際空港で拘束した」と報道。
 ※金日成主席誕生105周年に際し、外務省が駐朝モンゴル大使館員との親善集会催す。
 −ポーランドの国慶節である憲法記念日に際し、駐朝大使館が宴会催す。
 −平壌で第19回国内外同胞の平壌医学科学討論会。(〜4日)
 −平安南道と咸鏡北道に参戦老兵保養所の竣工式。
 −平壌で2017年春季障害者・愛好家卓球大会。(〜7日)
 −2017年AFCカップのグループステージ1(東アジア)の朝鮮の4.25とキグァンチヤが2−2で分ける。

 4日 −黄海南道の海州初等学院・中等学院の竣工式。

 5日 −ジュムア委員長を団長とするシリアの総合スポーツ連盟代表団が訪朝。(〜9日)
 ・金日国体育相(7日)、金永南委員長が会見。(8日)
 −対外建設指導局創立40周年記念報告会。

 6日 −朴奉珠総理、ブルガリア首相に任命されたボリソフ氏に祝電送る。
 −李容浩外相、ブルガリア副首相兼外相に任命されたザハリエバ氏に祝電送る。
 −朝鮮の当該機関、平壌科学技術大学の運営関係者として活動していた米国公民のキム・ハクソン氏を反朝鮮敵対行為を働いた容疑で朝鮮の法にもとづいて拘束。

 7日 −平壌で朝鮮体育省とシリア総合スポーツ連盟のスポーツ分野での交流と協力に関する合意書調印。

 8日 −金永南委員長、フランス大統領に当選したマクロン氏に祝電送る。
 ※朴奉珠総理、平壌自動化器具工場を視察。

 9日 −ロシアの大祖国戦争(対独戦)勝利72周年に際し駐朝大使館員が平壌の解放塔に献花。
 −ヨーロッパ・デーに際し、シェファー駐朝ドイツ大使とチェビェン駐朝ポーランド大使が宴会催す。
 −金日成総合大学(平壌)国際学術討論会。(〜10日)
 −平壌で第17回5.21建築祭典開幕。(〜12日)
 −平壌で全国医学科学討論会。(〜10日)
 −平壌で全国家畜防疫部門科学技術発表会。(〜10日)
 −平壌の金日成総合大学3号校舎の開設式。
 −新義州初等学院・中等学院の竣工式。

 10日 −平壌で第12回建築美学討論会。
 −平安南道平原郡院和協同農場で田植え始まる。

 11日 −韓成烈外務次官、駐朝外交・国際機関代表にCIAと南朝鮮国家情報院による最高首脳部への国家テロ計画を説明。
 −万景台少年団キャンプ場(平壌)創立60周年記念報告会。
 −平壌で全国自然保護部門科学技術発表会。
 ※最近、朝鮮の農業部門で干害が発生し、防止活動が力強く展開されている。国家計画委員会と電力工業省をはじめ、委員会、省、中央機関は、燃油と電力、農業機械の部品などを最優先に供給しており、すべての機関、企業所が、輸送手段をフル稼働させ、当該地域でポンプ、モーター、散水機など散水に必要な設備、機材をもれなく動員している。各道市郡は、潅漑構造物の補修、整備を推し進め、水を効果的に利用するための対策を立てている。朝鮮では、4月下旬から朝鮮西海岸中部以南地域と東海岸地域に雨がほとんど降らず、小麦、大麦、トウモロコシの株が干害に見舞われ始めた。

 12日 −最高人民会議常任委員会、黄海南道用水路の第1段階工事で偉勲を立てた活動家を表彰する政令発表。
 ※平壌で水面栽培法による浄水技術を用いた植物栽培方法を導入する活動が活発におこなわれている。
 平壌市人民委員会園林管理局は昨年、普通江に各品種の草花と稲を栽培する研究で成果をおさめた金日成総合大学生命科学部の研究チームとの連携のもと、市内の川に栽培できる位置を確定し、コストをかけずに浮き式板を作る方法を完成した。浮き式板に草花と稲を植える際の草花と草花、稲と稲との間隔、浮き式板を連結する方法など一連の問題を正確にわかるようにする視覚宣伝をはじめ、あらゆる活動も広く手配している。

 13日 ※朝鮮労働党の崔龍海副委員長、平安南道平原郡の院和協同農場視察。
 −金英才対外経済相を団長とする朝鮮政府代表団が中国での「一帯一路」国際協力に関する首脳フォーラム参加のため平壌出発。(18日帰国)
 −最高人民会議常任委員会、副総理に董正浩氏を任命する政令発表。

 14日 −金永南委員長、カンボジアのシハモニ国王の生誕64周年に祝電送る。
 −平安南道の順川化学連合企業所でCl化学工業創設のための施設建設の着工式。

 15日 −外務省アジア2局の朴正学局長、東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国の駐朝外交代表に米国の対朝鮮敵視政策にたいする朝鮮の立場説明。
 −カン・イルソプ委員長を団長とする国家非常災害委員会代表団が、メキシコ・カンクン市での防災グローバル・プラットフォーム会合参加のため平壌出発。(6月1日帰国)
 ・会合で演説。(26日)
 −マティアソン委員長を団長とするスウェーデンの共産党代表団が訪朝。(〜22日)
 ・朝鮮労働党の李洙墉副委員長が会見。(16日)
 −平壌で中央医学科学討論会。
 ※AFCグラスルーツフットボールデーに際した行事。
 ※朝鮮自然保護連盟とニュージーランドのミランダ自然基金が最近、朝鮮西海沿岸一帯で渡り鳥の共同調査をおこなった。南浦市温泉郡と平安北道の鉄山郡、東林郡、宣川郡、郡山郡の沿岸一帯でおこなわれた調査では、シギ類30余種3万8700余羽、水鳥20余種6000余羽が確認された。調査期間、南浦市温泉郡甑岳労働者区一帯で6羽のチュウシャクシギと1羽のシロチドリに新しい足環を着けて放鳥した。同時に、オーストラリア、ニュージーランド、インドネシアなどから飛来したオバシギ、コオバシギをはじめ、10余羽の新しい足環を着けた渡り鳥が観察された。特に、キリアイ、ミヤコドリ、クロツラへラサギ、へラサギ、ズグロカモメなど世界的な絶滅危惧種に属する渡り鳥が発見されて注目を集めた。朝鮮自然保護連盟とミランダ自然基金は、2015年から毎年、西海沿岸一帯で渡り鳥の移動ルートと数、その寿命を調査しており、共同調査は20年まで続く。

 16日 −朝鮮外務省欧州2局の金先敬局長、スウェーデン外務省のショデル国務書記と会見。
 −バトツェツェグ次官を団長とするモンゴル外務省代表団が訪朝。(〜19日)
 ・李吉聖外務次官が会談(17日)、李洙墉副委員長、李容浩外相が会見。(18日)
 −スバンストロム所長を団長とするスウェーデン安全保障開発政策研究所代表団が訪朝。(〜20日)
 −平壌で全国火力発電設備保温部門の科学技術発表会。
 −平壌で全国水産部門科学技術発表会。(〜17日)
 ※国家科学院微生物学研究所が木の活着率を高める外生菌根菌資材を開発した。菌根菌資材は、苗木の栽培期間をはるかに短縮するだけでなく、移植した苗木の活着率を80〜95%に保てる。1キロで2〜4年生苗5000〜1万本を処理でき、苗木の成長速度を1.5倍以上高め、各種の病害と干ばつに耐える力を強める。酸性の土壌や地力の低い土壌でもよく育つようにする利点がある。

 17日 −李容浩外相、フィリピン外相に任命されたカエタノ氏に祝電送る。
 −金永南委員長にシン・ブントゥウン駐朝カンボジア大使が信任状提出。
 −羅津港で羅先市羅津とロシアのウラジオストクを結ぶ国際観光船マンギョンボンの出港式。
 −朝鮮障害者保護連盟の金文哲委員長を団長とする平壌障害者交流団が英国公演のため平壌出発。(6月4日帰国)
 −平壌で世界人民との連帯朝鮮委員会創立43周年記念集会。
 −インド・ニューデリーでのレスリングの2017年アジア選手権大会参加の選手が帰国。キム・ハンソンが男子フリースタイル61キロ級、キム・ソンヒャンは女子48キロ級で2位、リ・シンミョンが男子グレコローマンスタイル59キロ級、チョン・ミョンスクが女子53キロ級で3位。
 ※農業研究院が、優良品種の大豆を新たに育種して全国に導入した。朝鮮の気候風土に合い、1ヘクタール当たりの収量が多いこの大豆は、1株当たりの節の数とさやの数、1さや当たりの粒の数が多く、生態安定性が高い。東海岸の北青(咸鏡南道)以南と西海岸の定州(平安北道)以南のすべての大豆栽培地域で表作として栽培できる。これまでの大豆品種に比べて収穫を1.2〜1.3倍も高められ、裏作も安全に収穫でき、間作の条件でも増収率を高められる。

 18日 −金先敬局長、オーストリア外務省のチュルツ・アジア太平洋地域担当局長と会見。
 −地対地中長距離戦略弾道ミサイル「火星12」型の開発者が平壌着。
 −咸鏡南道の端川発電所の着工式。

 19日 −朝鮮労働党中央委員会、「火星12」型の開発者のための宴会催す。
 −イタリア総合投資グループのバローリ理事長が訪朝。(〜23日)
 ・李洙墉副委員長(21日)、金永南委員長が会見。(22日)
 −両江道の恵山中等学院の竣工式。
 ※民族遺産保護指導局、カヤグム(伽耶琴)とチョッテ(横笛)の製作技術、スケトウダラ辛味スープ、スンニュン(おこげ湯)、ノチ(もち米、きび、もちあわなどの粉を蒸して麦芽に醗酵させて油で焼いた丸いもち)を無形文化財に新たに登録。

 20日 −姜河国保健相を団長とする朝鮮保健代表団がスイス・ジュネーブでの世界保健機関(WHO)第70回総会参加のため平壌出発。(30日帰国)
 ・総会で演説。(24日)
 −金日成主席の人民保健医療事業関連の著作発表70周年記念中央報告会。

 21日 −金永南委員長、イラン大統領に再選されたロウハニ大統領に祝電送る。

 22日 ※朴奉珠総理、咸鏡南道咸鏡市の興南肥料連合企業所、2.8ビナロン連合企業所、龍城機械連合企業所を視察。
 −金先敬局長、欧州連合(EU)欧州対外活動庁のウィーガント・アジア太平洋担当局長と会見。
 −平壌で第20回平壌春季国際商品展覧会開幕。(〜25日)
 −平壌で子ども健康デーに際した行事。

 24日 −朴奉珠総理、英国での爆弾テロ事件に際してメイ首相に見舞電送る。
 −李容浩外相、英国での爆弾テロ事件に際してジョンソン外相に見舞電送る。
 −金先敬局長、チェコ外務省のクレペトコ・アジア太平洋担当局長と会見。
 −平安南道の价川地区炭鉱連合企業所慈江道供給炭鉱で愛国炭増産運動40周年記念報告会。
 −黄海北道の沙里院青年競技場で第4回全国少年サッカー競技大会開幕。(〜6月4日)
 −タイで第7回アジア体操競技選手権大会と第14回アジアジュニア体操競技選手権大会参加の選手が帰国。

 25日 −韓成烈外務次官、マチェゴラ駐朝ロシア大使と朝鮮半島情勢に関する意見交換。
 −朝鮮オリンピック委員会副委員長の孫光浩体育次官を団長とする朝鮮オリンピック委員会代表団が、タイでの国際重量挙げ連盟(IWF)総会参加のため平壌出発。
 −平壌で重量挙げの2017年アジア選手権大会で好成績をおさめた選手とコーチのための祝賀集会。
 −平安南道の陽徳郡剥製品工場の竣工式。
 ※平壌の中央動物園で昨年7月の改修後から現在まで80余種860余匹の赤ちゃん誕生。

 26日 ※崔龍海副委員長、南浦市の千里馬製鋼連合企業所を視察。
 −金先敬局長、スロバキア外務省のトマシュク・アジア太平洋担当局長と会見。
 −ロシア科学アカデミー極東研究所朝鮮調査センターのアスモロフ上級研究士と一行が訪朝。(〜6月2日)
 −平安南道平原郡の楽器工場の竣工式。
 −タイでの第2回アジア・ユース陸上競技選手権大会参加の選手が帰国。チェ・イルギョンが女子3000メートル、キム・ヒャンスクが女子2000メートル障害で金メダル、キム・ミへが女子2000メートル障害で銅メダル。
 ※映画科学研究所が映画芸術部門が求める科学技術上の問題を解決して導入している。立体音響設備をみずから設計、製作して平壌市内の映画館と会館に設置した。また、朝鮮人の肌の特性に適した俳優用の各種のメイク材料と特殊メイク材料を開発し、設備を国内でまかなえる展望を開いた。現在、研究所では、DMX制御装置による発光ダイオード(LED)照明器をみずからの力と技術で製作する研究を深めており、デジタル映画画面の規格化、画調の標準化を実現してすべての映画製作部署に導入する一方、仮想現実映画撮影システムの開発と映画科学技術データベース・サービスの構築にも力を入れている。

 27日 ※朴奉珠総理、黄海南道延安郡の農業の実態を視察。

 29日 −金先敬局長、外交委員会のラマナ書記長とアモール報道官をはじめ、スペイン議会下院外交委員会メンバーと会見。

 30日 −朴奉珠総理、アルジェリア首相に任命されたテブン氏に祝電送る。
 −李容浩外相、アルジェリア外相に任命されたメサヘル氏に祝電送る。
 −李容浩外相、シン・ブントゥウン駐朝カンボジア新任大使と会見。
 −崔希鉄外務次官、エマディ駐朝イラン大使と会見。
 −朝鮮代表団、ジュネーブ軍縮会議の第2会期全体会合で演説。
 −平壌で朝鮮アジア・アフリカ連帯委員会創立61周年記念行事。
 ※朝鮮で最近、効能の高い禁煙製品であるニコチンパッチが新たに登場した。金日成総合大学平壌医学大学が開発したこのパッチは、皮膚を通じて少量のニコチンを一定の速さで補給して離脱症状を緩和し、徐々に喫煙欲求を抑える先端技術が導入された放出制御型の禁煙製品である。ニコチンパッチを使った人々の間で喫煙欲求が徐々になくなり、習慣的にタバコを吸っても味が不快でたばこの火を消すようになるという。この製品を使用して8週間目には、たばこを完全にやめたという。

 31日 −張革鉄道相を団長とする鉄道省代表団が、ロシア・ソチでの鉄道国際協力機構(OSJD)第45回閣僚会議参加のため平壌出発。
 −平壌で朝鮮少年団創立71周年記念写真展覧会開幕。
 −「平壌新聞」創刊60周年記念報告会。
 −平壌で世界禁煙デーに際した行事。
 −2017年AFCカップのグループステージ1の朝鮮のキグァンチヤがモンゴルのエルチムとの第2戦で7−0で勝利。同組は首位の朝鮮の4.25が次のステージに進出。


 


inserted by FC2 system