2017年 朝鮮民主主義人民共和国

9月の主な動き
−新聞名などがないものは朝鮮中央通信。*は報道日。−

 1日 −在日本朝鮮民主女性同盟の金一順顧問を団長とする同同盟結成70周年代表団が訪朝。(〜12日)
 ・最高人民会議常任委員会の金永南委員長が会見。 (7日)

 2日 −張俊尚保健相を団長とする朝鮮保健代表団がモルディブ・マレでの世界保健機関(WHO)東南アジア地域第70回総会参加のため平壌出発。(14日帰国)
 ※米帝が祖国解放戦争(朝鮮戦争)の時期、開城市で文化財を無差別に破壊した特大型の犯罪行為を明らかにする証拠物が引き続きあらわれている。最近、開城南大門周辺と観徳亭付近の工事現場から数十発の迫撃砲弾とクラスター爆弾、朝鮮5大名鑑の一つである演福寺の鐘から撃ち込まれてさびた機関銃の弾、高麗時代の王宮跡であった満月台と朴淵瀑布の大興寺付近から粉々に壊れた基礎石、青瓦、高麗の陶磁器が発見された。
 ※朝鮮の洗浦地区にメタンガス化を実現した住宅が建設された。集計資料によると、畜舎を結合した住宅数百様を含む2680余カ所にメタンガスタンクを建設した。

 3日 −朝鮮労働党政治局常務委員会。
 −ICBM装着用の水爆実験に成功。
 −中国台北での第29回ユニバーシアード夏季大会参加の選手が帰国。朝鮮は12個の金メダルを含む23個のメダル獲得。

 4日 ※朴奉珠総理が平安南道の大安重機械連合企業所を視察。
 −内閣、第29回ユニバーシアード夏季大会で優勝した選手のために宴会催す。
 −金英才対外経済相を団長とする朝鮮政府経済代表団がロシア・ウラジオストクでの第3回東方経済フォーラム参加のため平壌出発。(8日帰国)
 −平壌で金日成主席の著作「社会主義教育に関するテーゼ」発表40周年記念報告会。
 −平壌で「社会主義教育に関するテーゼ」発表40周年記念全国幼稚園児の芸術総合公演。
 −平壌で第3回全国教育科学研究討論会開幕。
 −平壌で全国実験器具および教具展示会と教育図書展示会開幕。
 −西海学院の竣工式。
 ※朝鮮でティラピアの養殖技術を拡大、導入する活動を推し進めている。
 水産省は、淡水だけにすむティラピアを海水に順化させるうえで提起される科学技術上の問題を解決し、ワムシ、アルテミアの幼生、オオアカウキクサなどで基礎飼料まで朝鮮式に解決した。
 平安南道の漢川、加馬浦の両水産事業所、南浦水産事業所で近年、海面養殖をおこなった結果、4カ月で低コストでありながらも増体率が150〜200グラム程度に育てられるという確固たる保証がもたらされた。黄海南道の釜浦、甕津の両浅海養殖事業所と咸鏡南道の新浦栽培漁業事業所、江原道の元山、豆浦、高城の各水産事業所など朝鮮東・西海の水産拠点に大々的に拡大、導入されている。
 現在、水のある所ではどこでも養殖ができるよう各道に種魚場と培養場を建設するなど物質的・技術的土台を十分に築けている。

 5日 −ジュネーブ国連事務局および国際機関駐在朝鮮常任代表、ジュネーブ軍縮会議第3会期本会議で演説。
 −平壌で平壌美術総合大学創立70周年記念美術展覧会開幕。
 −朝鮮民主主義人民共和国創建69周年を祝って平壌の朝鮮切手博物館と朝鮮切手展示場に朝鮮の切手を集中展示。(〜15日)
 −在日朝鮮人歴史研究所の金清所長を団長とする朝鮮民主主義人民共和国創建69周年慶祝在日本朝鮮人祝賀団が訪朝。(〜19日)
 ・金永南委員長が会見。(18日)
 −平壌で島の分校と最前線地帯、山奥の学校に志願して赴任した教員を祝う集い。
 −咸鏡南道の咸興初等学院(初等教育をおこなう児童養護施設) ・中等学院(中等教育をおこなう児童養護施設)の竣工式。
 −平壌の金日成競技場で2O19年アジアサッカー連盟(AFC)アジアカップ最終予選B組の朝鮮とレバノンの第1戦がおこなわれ2−2で引き分ける。

 6日 −ICBM装着用水爆実験の完全成功を祝う平壌市軍民慶祝大会。
 ・道市郡でも大会。
 −ICBM装着用水爆実験の成功に寄与したメンバーが平壌着。(〜11日)
 −慶興館(平壌)創立30周年記念報告会。

 7日 −日本の猪木寛至(アントニオ猪木)参院議員と一行が訪朝。(〜11日)
 ・朝鮮労働党の李洙墉副委員長が会見。(8日)
 −平壌で朝鮮民主主義人民共和国創建69周年慶祝職業同盟の活動家と同盟員の詩朗読発表会。

 8日 −崔希鉄外務次官、アジア諸国の駐朝外交代表にICBM装着用水爆実験に関する朝鮮の立場を説明。
 −朝鮮民主主義人民共和国創建69周年慶祝農業勤労者と朝鮮農業勤労者同盟(農勤盟)の同盟員の詩朗読集会。
 −咸鏡北道の会寧学生少年宮殿の竣工式。

 9日 −平壌で朝鮮民主主義人民共和国創建69周年祝賀宴。
 −朝鮮民主主義人民共和国創建69周年に際し、平壌の大城山革命烈士陵、新美里愛国烈士陵、祖国解放戦争参戦烈士墓に献花。
 −朝鮮民主主義人民共和国創建69周年に際し、各地の烈士の銅像と烈士陵、人民軍烈士追慕塔、烈士墓に献花。
 −平壌で朝鮮民主主義人民共和国創建69周年慶祝サッカー男子1部フェプルとキグァンチャの試合。
 −趙成傑総局長を団長とする国家観光総局代表団が中国での世界観光機関(UNWTO)第22回総会参加のため平壌出発。(19日帰国)

 10日 −李容浩外相、セネガル外務・在外セネガル人相に任命されたカバ氏に祝電送る。
 −平壌美術総合大学創立70周年諦念報告会。

 11日 −平壌で全国情報化成果展覧会2017開幕。(〜15日)
 −平壌で第9回全国大学科学研究成果展示会開幕。
 −平壌で2017年世界救急法デーに際した行事。
 ※平壌の科学技術殿堂で障害者のための科学技術サービスを活発におこなっている。
 殿堂は、障害者が必要な時に不便なく殿堂に出入りできるよう固定読者カードを発給している。また、彼らが障害者閲覧室で、教育、文化、保健医療など各分野のすべての資料を閲覧できるよう国家コンピューターネットワークシステムを円滑に形成し、国家ネットワークを通じた遠隔大学講義も不便なく受けられるようにしている。さらに、障害者Q&Aソフトを用いて通えない障害者への画像、音声、チャットの各サービスもおこなっており、本棚の利用率を高めるため閲覧室に優先席を設置して障害者の便宜を最大限図っている。
 平壌の人民大学習堂、朝鮮障害者保護連盟と連携し、障害者ホームページに手話の動画と電子図書などを掲載する活動もおこなっている。

 12日 ※朴奉珠総理が平安南道の順川セメント連合企業所を視察。
 −平壌で全国電力工業部門科学技術発表会。(〜13日)

 13日 −平安北道の新義州化学繊維工場で全国合成繊維紙部門科学技術発表会。(〜14日)
 −モンゴルでの第1回国際ミリタリースポーツ評議会(CISM)東アジア柔道選手権大会参加の選手が帰国。朝鮮は金メダル3個、銀メダル2個、銅メダル2個獲得。
 −平壌のメーデースタジアムで2017年AFC・カップ地区間プレーオフ準決勝の4.25(朝鮮)とJSWベンガルル(インド)の第2戦が行われ0−0で引き分ける。
 ※朝鮮の国際民間航空機関(ICAO)加盟40年記念切手。

 14日 −金永南委員長、シンガポール大統領に就任したヤコブ氏に祝電送る。
 −朴奉珠総理、セネガル首相に留任したディオンヌ氏に祝電送る。
 −平壌でフィデル・カストロ氏誕生91周年とキューバ人民との連帯月間に際した写真展示会。
 −咸興化学工業総合大学(咸鏡南道)創立70周年記念報告会。
 −黄海北道老人ホームの竣工式。
 −平壌で第15回全国釣り愛好家の釣り大会。
 −国際武道競技委員会委員長である国際テコンドー連盟(ITF)の李勇鮮総裁が第20回テコンドー世界選手権大会参加のため訪朝。(〜10月12日)
 ・朴奉珠総理が会見。(18日)

 15日 −朴奉珠総理、カリブ海地域諸国でのハリケーン被害でカリブ共同体(カリコム)のミッチェル議長に見舞電送る。
 −朝鮮オリンピック委員会副委員長である孫光浩体育次官を団長とする同委員会代表団がトルクメニスタンでの第36回アジアオリンピック評議会(OCA)総会と第5回アジアインドア・マーシャルアーツゲームズ参加のため平壌出発。(28日帰国)
 −リ・チョルチン委員長を団長とする国家品質監督委員会代表団がドイツ・ベルリンでの2017年国際標準化機構(ISO)総会参加のため平壌出発。(25日帰国)

 17日 −平壌で第20回テコンドー世界選手権大会開幕(〜21日)。朝鮮は優勝カップ3個、金メダル22個、銀メダル9個、銅メダル4個を獲得して国別総合順位で1位。
 −平壌でインド・テコンドー協会のバラン会長への朝鮮体育学博士学位授与式。
 −平壌で第26回ITF総会。
 −平壌市学生の平壌の御恩革命史跡地参観。

 18日 ※朴奉珠総理、咸鏡南道の2.8ビナロン連合企業所、龍城機械連合企業所、興南肥料連合企業所を視察。
 −平壌で金正日総書記の歴史的なロシア極東地域訪問15周年に際した映画鑑賞会。
 −平壌で第7回国際武道競技大会の聖火の採火式。
 −アムロクカン体育団創立70周年記念報告会。

 19日 −李容浩外相を団長とする朝鮮代表団が第72回国連総会参加のため平壌出発。(28日帰国)
 −朝鮮民主主義人民共和国創建69周年に際し、アイセ駐朝キューバ大使が宴会催す。
 −平壌で「国際オゾン層保護デー」全国討論会。
 −平壌で全国再生可能エネルギー部門科学技術成果展示会開幕。
 −咸鏡南道咸興市と黄海北道沙里院市で第10回全国仮説・アイデア発表会。(〜21日)

 20日 −朴奉珠総理、中央アフリカ首相に留任したサランジ氏に祝電送る。
 −李容浩外相、中央アフリカ外務・アフリカ統合・在外国民相に留任したドゥバンヌ氏に祝電送る。
 −朝鮮代表、非同盟諸国会議閣僚級会議で演説。
 −国連ジュネーブ事務局およびその他の国際機関駐在朝鮮常任代表、国連の子どもの権利委員会第76回会議で基調演説。
 −対外文化連絡委員会と朝鮮ロシア親善協会、金正日総書記のロシア極東地域訪問15周年に際して宴会催す。
 −平安南道の北倉地区青年炭鉱連合企業所南徳青年炭鉱で全国石炭工業部門科学技術発表会。(〜21日)
 ※平壌市楽浪区域甫城里で高句麗壁画古墳が新たに発掘された。古墳は、地下に石で玄室を造り、土をかぶせた単室石室封土墓で、玄室の大きさは長さ3メートル、幅2メートル68センチ、高さ1メートル84センチ。
 玄室の床は、まず石灰を塗り、その上にレンガを一面に敷いた後さらに石灰を塗った。
 壁は加工した石で積み、その表面に石灰を塗った後、黒色の塗料で壁画を描いたが、北と東、西の壁の絵がそのまま残っている。北の壁には、古墳のあるじとその妻のものとみられる車が、その上下には槍を持った軍士が並んで立つ姿、東の壁には3列で構成された鎧馬(がいば)武士の隊列、西の壁には北に向かって走る馬と建物のようなものが描かれている。
 古墳から純金で作った歩揺装飾(髪飾り)や鈴、銀で作った釘をはじめとする金銀装飾品、鉢、壺のような陶器類、骨で作った装飾品などさまざまな遺物を発見した。
 古墳の構造形式と壁画の内容、出土した遺物などから、この古墳が3世紀前半期に築造されたものとみられる。

 21日 −朴奉珠総理、ドミニカでのハリケーン被害でスケリット首相に見舞電送る。
 −金永南委員長にウェンデル駐朝スウェーデン大使が信任状提出。
 −内閣、第20回テコンドー世界選手権大会参加者のために宴会催す。
 −第9回平壌楽器展示会開幕。(〜25日)

 22日 −朝鮮労働党中央委員会会議室で反米対決戦に総決起して最後の勝利をおさめるための朝鮮労働党中央委員会本部集会。
 −反米決戦に総決起するための人民武力省軍人集会。
 −抗日の女性英雄金正淑女史の逝去68周年に際し、大城山革命烈士陵に立つ女史の銅像に献花。
 −カザフスタンでの第10回アクロ体操アジア選手権大会参加の選手が帰国。朝鮮はシニアの男子ペアと女子ペアで優勝。

 23日 −平壌で反米対決戦に総決起して最後の勝利をおさめるための最高人民会議常任委員会、内閣、省、中央機関の集会。
 −反米対決戦に総決起して最後の勝利をおさめるための人民保安省軍人集会。
 −反米対決戦に総決起して最後の勝利をおさめるための平壌市民集会。
 ・各機関、道市郡でも集会。

 24日 −内閣、第10回アクロ体操アジア選手権大会で優勝した選手のために宴会催す。
 −中国・台北での2018年AFC・U−16(16歳以下)選手権大会予選F組の朝鮮が同組1位で本戦出場権獲得。

 25日 −朝鮮外務省北米局のチェ・ソンヒ局長と一行がロシア訪問のため平壌出発。
 −ルーカス国際書記を団長とするスペイン人民共産党代表団が訪朝。(〜30日)
 ・李洙墉副委員長が会見。 (27日)
 −第13回平壌秋季国際商品展覧会開幕。(〜28日)
 −平壌で第36回尹伊桑音楽会。
 −タイでの2017年AFC・U−16女子選手権大会参加の選手が帰国。朝鮮は大会で優勝して2018年国際サッカー連盟(FIFA)U−17女子ワールドカップ(W杯)出場権獲得。
 −ロシアでのアジア学生極東スポーツ・フェスティバル「新しい世代2017」参加の選手が帰国。朝鮮は金メダル5個、銀メダル5個、銅メダル6個、優勝カップ5個獲得。

 26日 −朝鮮労働党中央委員会、モザンビーク解放戦線第11回大会に祝電送る。
 −朴奉珠総理、江原道の洗浦地区畜産拠点の運営の実態を視察。
 −平安北道定州市で第44回全国農業機械展示会および創案者会議。(〜28日)
 −平壌市高齢者の民族料理コンテスト。
 ※金亨稷師範大学(平壌)学生の方銀心さん(20)が、教員養成部門大学生の速読(知力)コンテストで記憶競技の3種目で世界新記録を樹立。
 世界メモリースポーツ協会(WMSC)が2016年2月に改正、発表した国際記憶基準と世界記録資料によると、方さんは15分間の単語記憶で世界記録の300ワードを320ワードに更新した。30分間の二進数記憶でも、記憶基準である4673桁を4840桁に増やした。記憶の「集合」であると言えるカード記憶では、60分間に33組のトランプを完全無欠に記憶することで、これまでの世界記録である31組を突破した。
 世界的に、記憶の10種目に限って1種目当たり1000点を与え、成績を合わせて総合点を出す。方銀心さんの総合点は7575点で、グランドマスターの基準(6000点以上)を上回った。

 27日 −知識人への学位・学職授与式。
 −平壌で第15回全国朝鮮服展示会開幕。
 ※金日成主席の金剛山現地指導70周年切手。

 28日 −平壌の新美里愛国烈士陵に烈士の遺骨を新たに安置。
 ※国務委員会委員長の声明発表後の6日間で全国的に470余万人の青年学生と各階層の勤労者が人民軍への入隊、復隊を志願。
 −平壌市高齢者のバドミントン大会。

 29日 −最高人民会議外交委員会の李洙墉委員長、ドダルデル駐朝スイス大使と会談。
 −李容浩外相、スイス外相に任命されたカシス氏に祝電送る。
 ※平壌市で清潔な生態環境を整えて資源の利用率を最大限に高め、経済的実利の大きい廃棄物利用事業が活発におこなわれている。
 最近、力浦区域に廃棄物処理工場が建設されて運営されている。中区域、普通江区域、牡丹峰区域、平川区域、東大院区域、楽浪区域をはじめとする中心区域でも、廃棄物をリサイクルするための実利ある工場の建設が最終段階で進められている。廃棄物を可燃性廃棄物と不燃性廃棄物、資源廃棄物、一般廃棄物、合成樹脂包装類廃棄物などに分別回収する対策も立てている。

 30日 ※朝鮮労働党の崔龍海副委員長、平壌体育器材工場を視察。
 ※国務委員会委員長の声明が発表された22日の一日で21万6300余人の職業同盟の活動家と同盟員が人民軍への入隊、復隊を志願。


 


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