2017年 朝鮮民主主義人民共和国

10月の主な動き
−新聞名などがないものは朝鮮中央通信。*は報道日。−

 1日 −国際高齢者デーに際し、平壌市高齢者の芸術公演。

 2日 −朝鮮労働党の李洙墉副委員長、表敬訪問したウェンデル駐朝スウェーデン新任大使と会見。
 −モロゾフ国際関係調整官を団長とするロシア自由民主党代表団が訪朝。(〜6日)
 ・李洙墉副委員長と会談(4日)、最高人民会議常任委員会の金永南委員長が会見。(5日)
 −平壌で金正日総書記の朝鮮労働党総書記推戴20周年慶祝写真展覧会開幕。
 −平壌で第21回全国スポーツ科学技術成果展示会開幕。(〜6日)
 −平壌で共和国選手権大会開幕。(〜31日)
 −農業研究院平壌野菜科学研究所で温室野菜および緑肥作物種子栽培に関する全国討論会。(〜3日)
 ※朝鮮の石炭工業部門が新型の交流式蓄電池駆動雷車開発。平安南道の得場地区炭鉱連合企業所に初めて導入されたこの電車は現在、正常に運行されて石炭運搬能力の向上に寄与している。
 電車は、直流牽引用電動機のかわりに交流牽引用電動機を用いて周波数変換器によって制御される。最大牽引力が従来の直流電車に比べて1. 3倍以上高く、アクセルとブレーキ、速度の調整がとても滑らかであり、充電を高速充電方式にしていて実利的である。

 3日 −国連駐在朝鮮常任代表、第72回国連総会第2委員会(経済・金融)で演説。
 −朝鮮代表団団長、世界知的所有権機関(WIPO)第57回総会で演説。
 −中央と地方の党責任活動家、朝鮮人民軍第810軍部隊傘下の1116号農場を参観。
 −平壌で朝鮮労働党を永遠に金日成−金正日主義党に発展させていくための中央研究討論会。
 −平壌で開天節記念行事。
 −福岡県日朝友好協会の北原守会長を団長とする日本の九州地域日朝友好親善代表団が訪朝。(〜7日)
 −宮本博美幹事長を団長とする日朝友好兵庫県民の会代表団が訪朝。(〜7日)
 ※各地の農村で稲刈り始まる。
 ※陸海運省の港湾水上運輸管理局が320トン級のカーフェリーを新たに建造して大同江に進水。

 4日 −秋夕(チュソク、旧暦8月15日)に際し、平壌の大城山革命烈士陵と新美里愛国烈士陵、祖国解放戦争参戦烈士墓に献花。

 5日 −朴奉珠総理、モンゴル首相に任命されたフレルスフ氏に祝電送る。
 −朝鮮労働党中央委員会、モザンビーク解放戦線委員長に再選されたニュシ氏に祝電送る。
 −国連駐在朝鮮常任代表、第72回国連総会第1委員会(軍縮・国際安全保障)で演説。
 −朝鮮代表、第72回国連総会第3委員会(人権)で演説。
 −平壌で金正日総書記の朝鮮労働党総書記推戴20周年と朝鮮労働党創立72周年に際した労働者階級と職業同盟員の祝賀集会。
 −平壌で金正日総書記の朝鮮労働党総書記推戴20周年慶祝全国弁論大会。
 −平壌で金正日総書記の朝鮮労働党総書記推戴20周年慶祝全国青年学生の弁論大会。
 −金正日総書記の朝鮮労働党総書記推戴20周年を祝って平壌の朝鮮切手博物館と朝鮮切手展示場に朝鮮の切手を集中展示。(〜13日)
 ※国家科学院自然エネルギー研究所の科学者が、都市排水、生活排水のリサイクル技術を開発。
 実地に温室野菜生産現場に取り入れてその優位性が実証されたこのリサイクル技術工程は、排水の沈殿液を発酵させて得られるメタンガスで発電機を回して生産工程の運営と温室の照明などに必要な電気を供給し、排ガスの廃熱でメタン発酵の温度を十分に保つ。一方、汚水の沈殿物を固液分離して作った植物栄養液と有機質肥料は植物の栽培に効果的に利用でき、植物栄養液と有機質肥料による野菜の水耕栽培方法を科学化して従来の土壌栽培方法よりも収量を1. 5倍以上高められるようにした。

 6日 ※朝鮮代表、第72回国連総会第6委員会(法律)で演説。
 −エジプトの陸軍記念日に際し、ラガブ駐朝大使館付武官が宴会催す。
 −ソンチット委員長を団長とするタイ・チュチェ思想研究組織代表団が訪朝。(〜13日)
 −平壌で金正日総書記の朝鮮労働党総書記推戴20周年と朝鮮労働党創立72周年に際した朝鮮社会主義女性同盟の活動家と同盟員の祝賀集会。
 −平壌で金正日総書記の朝鮮労働党総書記推戴20周年に際した青年学生の祝賀集会。
 −平壌で金正日総書記の朝鮮労働党総書記推戴20周年および党創立72周年慶祝農業勤労者の弁論大会。
 −平壌でリンゴの品評会。

 7日 −平壌で朝鮮労働党中央委員会第7期第2回総会。

 8日 −平壌で金正日総書記の朝鮮労働党総書記推戴20周年中央慶祝大会。
 −金正日総書記の朝鮮労働党総書記推戴20周年慶祝平壌市の勤労者と青年学生の夜会。
 −金正日総書記の朝鮮労働党総書記推戴20周年を祝って平壌と各道で花火。

 9日 −ロシアのミハイロフ社長を団長とするタス通信社代表団が訪朝。(〜12日)
 ・最高人民会議常任委員会の金永大副委員長が会見、李容浩外相と会談。(11日)
 −平壌で朝鮮労働党創立72周年慶祝第12回学生少年芸術個人コンクール入賞者の総合発表会。

 10日 −朝鮮代表、第72回国連総会第6委員会で演説。
 −朝鮮労働党創立72周年に際し、党と国家の責任活動家と内閣、勤労者団体、省、中央機関の活動家が平壌の党創立事績館を参観。
 −朝鮮労働党創立72周年に際し、各地の金日成主席と金正日総書記の銅像に献花。
 −平壌で朝鮮労働党創立72周年慶祝芸術公演。

 11日 −李容浩外相、ウェンデル駐朝スウェーデン新任大使と会見。
 −国連駐在朝鮮常任代表、第72回国連総会第3委員会で演説。
 −平安南道の順川ナマズ養殖工場の竣工式。
 ※朝鮮料理協会が、定平郡社会給養管理所(咸鏡南道)のコソン嶺茶屋の山菜みそクッパ(スープかけご飯)を地方名料理に指定。

 12日 −万景台革命学院と康盤石革命学院(平安南道南浦市)の創立70周年記念報告大会。
 −朝鮮とロシアの外交関係設定69周年に際し、マチェゴラ駐朝ロシア大使が宴会催す。
 −グイデッティ地域開発計画顧問を団長とするスイスのジュネーブ安全保障政策センター代表団が訪朝。(〜16日)
 −金日成−金正日主義青年同盟の全勇男第1書記を団長とする朝鮮青年学生代表団がロシア・ソチでの第19回世界青年学生祭典参加のため平壌出発。(26日帰国)
 −金誠氏を団長とする在日本朝鮮人総聯合会(朝鮮総聯)活動家代表団が訪朝。(〜26日)
 ※万景台革命学院創立70周年切手。

 13日 −安東春副議長を団長とする最高人民会議代表団が、ロシア・サンクトペテルブルクでの第137回列国議会同盟(IPU)総会参加のため平壌出発。(23日帰国)
 ・総会で演説。

 14日 ※朴奉珠総理、咸鏡北道の金策製鉄連合企業所の酸素熱法溶鉱炉の建設状況を視察。
 −第16回中国呉橋国際サーカス祭典参加の演技者が帰国。朝鮮のサーカス「空中転回飛行」が最高賞の金獅子賞受賞。

 15日 −平壌で秋季乗馬愛好家大会。

 16日 −朝鮮代表、第72回国連総会第1委員会で演説。
 −ペトロフ委員長を団長とする白頭山偉人敬慕ロシア委員会代表団が訪朝。(〜23日)
 −平壌で世界食糧デーに際した行事。
 −平壌で第28回全国一般消費財展示会開幕。(〜20日)
 −平壌国際家具・建材部門科学技術展示会開幕。(一20日)
 −平壌で2017年秋季障害者・愛好家卓球大会。(〜22日)
 ※金日成総合大学(平壌)の学生が国際的なインターネット・プログラミング・コンテスト「コード・シェフ」で相次いで優勝。
 今年、同大学の学生はこれに5回参加してすべて1位を獲得した。特に、3月3日から13日まで70余カ国7280余人が参加した最大規模のチャレンジ・コンテストで同大学のチェ・グァンさんは全問題を正確に解き、最高点の1000点を獲得した。チェ・ソンヨンさん、リ・ミョンヒョクさんも2月、5月、8月のコンテストで1位となった。
 同大学の学生は、2013年から「コード・シェフ」に参加してこれまで16回にわたって優勝した。

 17日 −金永南委員長、キルギス大統領に選出されたジェエンペコフ氏に祝電送る。
 −朝鮮代表、第72回国連総会第4委員会(特別政治・非植民地化)で演説。
 −米NBCテレビのバーディ上級副社長と一行が訪朝。(〜19日)
 −ベネット副理事長を団長とする金日成金正日基金理事会代表団が訪朝。(〜20日)
 −平壌で全国道対抗大衆体育大会2017開幕。(〜28日)
 ※ 「皮膚科学全書」(全4巻)出版。

 18日 −朝鮮労働党中央委員会、中国共産党第19回大会に祝電送る。
 祝電は、「朝鮮労働党中央委員会は中国共産党第19回大会を熱烈に祝い、貴党の全党員と中国人民に温かいあいさつを送る」と指摘した。また、「中国人民はこれまで、中国共産党の正確な指導のもと、中国の特色ある社会主義建設偉業の遂行で大きな前進を遂げたし、我々は、これを大変うれしく思っている」とし、「朝鮮労働党中央委員会は、中国共産党第19回大会が満足のいく成果をおさめることを心から願う」と強調した。
 −平壌で金日成金正日基金理事会第3回拡大会議。

 19日 −李容浩外相、モンゴル外相に任命されたツォグトバータル氏に祝電送る。
 −咸鏡北道清津市で2017年世界手洗いの日に際した記念集会。

 21日 ※朝鮮が23の対象を新たに国家および地方無形文化財に登録。
 国家無形文化財のなかには、1000余年の長い歴史をもつ朝鮮民族の陶磁工芸技術である白磁製造術、優雅で美しい曲線美が特徴の伝統的な屋根の様式である朝鮮式屋根様式、開城地方の特色ある民族料理であるチュオタン(ドジョウのスープ)、古朝鮮時代から現在まで朝鮮服の服地に用いられ、多様な色と模様がある美しい布地に発展してきた絹の生産技術、千数百年の歴史をもつ知能を競う民俗遊戯であるチャンギ(朝鮮将棋)、雪竹花伝説、鳳伊金先達物語、朝鮮民族舞踊基本、へグム(奚琴)製作技術、粉青沙器製造術、木版水印画技法、燻蒸療法、黄海北道地方の人民が食生活に広く用いている野菜の塩漬け料理であるチョンバンチェなどがある。
 これにより、朝鮮で現在まで100余の対象が国家および地方無形文化財に審議、登録された。
 ※ 19世紀、 20世紀初めに描かれた美術作品を紹介する切手。

 22日 ※朴奉珠総理、平安南道の北倉火力発電連合企業所を視察。
 −李容浩外相、ジンバブエ外相に任命されたムゼンビ氏に祝電送る。

 23日 −国家ナノテクノロジー局で全国ナノテクノロジー部門科学技術展示会2017開幕。 (〜27日)
 −平壌で無形文化財保護活動に関する研究討論会。
 −江原道元山市の東海学院の竣工式。
 −平壌で第4回全国キノコ栽培技術経験発表会および技術講習。(〜25日)

 24日 −平壌で金正恩委員長の職業同盟の課題関連の著作発表1周年記念研究討論会。
 −平壌で国連デーに際した行事。
 −平壌で全国大学生情報科学技術成果展示会開幕。(〜31日)

 25日 −平壌で第6回全国法務活動家大会。
 −平壌で金正恩委員長の職業同盟の課題関連の著作発表1周年記念職業同盟活動経験発表会。
 ※全国的に稲刈り終わる。
 −2017年アジアサッカー連盟(AFC)U−19(19歳以下)女子選手権大会で朝鮮が決勝に進出、フランスでおこなわれる2018年国際サッカー連盟(FIFA)U−20女子ワールドカップ(W杯)の出場権獲得。

 26日 −朝鮮中央通信、「朝鮮東海のわが方水域に不法侵入して21日未明に取り締まりを受けた南側漁船『391フンジン』と船員を27日午後6時、東海軍事境界線の指定された水域(北緯38度39分20秒、東経128度38分10秒)で南側に送り返す」と報道。
 −朝鮮労働党創立72周年に際し、ハサン駐朝パレスチナ大使が宴会催す。
 −江原道安辺郡の培花高級中学校で全国の学校の金日成−金正日主義青年同盟、少年団と児童、生徒のウサギ品評会および経験討論会。
 ※朝鮮が国家統合電力管理システムを更新。電力工業部門が負荷管理装置と電力線搬送通信による電力管理システムを平安南道をはじめ各道市に確立し、平壌市に移動通信網による電力管理システムを導入してデータ集線装置とデジタル多機能電力量計による電力管理を実現した。また、各地の水力発電所、変電所に電力管理技術装置を補強し、データ通信網を構成した。

 27日 −金永南委員長にロマナ駐朝フィリピン大使が信任状提出。
 −李容浩外相、ロマナ駐朝フィリピン新任大使と会見。
 −江原道の洗浦地区畜産拠点の竣工式。
 ※平壌で金正恩委員長の職業同盟の課題関連の著作発表1周年記念職業同盟活動成果展示会。
 −平壌で全国大学生科学研究発表会開幕。(〜31日)

 28日 ※朴奉珠総理、平安南道粛川郡の白岩農場の脱穀状況を視察。

 29日 −平壌で2017年秋季マラソン愛好家競技大会。

 30日 −朴奉珠総理、ニュージーランド首相に任命されたアーダーン氏に祝電送る。
 −李容浩外相、ニュージーランド副首相兼外相に任命されたピータース氏に祝電送る。
 −朝鮮労働党平壌市委員会の金秀吉委員長を団長とする同党代表団が、ロシアでの第19回共産党・労働者党国際会議および社会主義10月革命100周年記念行事参加のため平壌出発。(〜11月10日)
 ・会議で演説。 (2日)
 ※朝鮮の医学部門が新しい学問定立。女性が妊娠初期によく発生する難治性産科疾患の新しい治療法を確立した妊娠免疫学である。学問では、習慣性流産の原因に伴う新しい治療法の基準を確定し、臍帯血(さいたいけつ)の物理的・化学的性質と状態、生物学的安全性などを明らかにし、治療後の妊娠維持の効果とその予測指標も科学的に解明した。

 31日 −朝鮮オリンピック委員会委員長の金日国体育相を団長とする同委員会代表団がチェコ・プラハでの第22回国内オリンピック委員会連合(ANOC)総会参加のため平壌出発。(11月7日帰国)
 −平壌で全国電子制御・自動化部門科学技術発表会開幕。(〜11月2日)


 


inserted by FC2 system