2017年 朝鮮民主主義人民共和国

11月の主な動き
−新聞名などがないものは朝鮮中央通信。*は報道日。−

 1日 −インドネシアの「青年の誓いの日」に際した駐朝インドネシア大使館員との親善集会。

 3日 −朝鮮代表団団長、第39回国連教育科学文化機関(ユネスコ)総会で演説。
 −江原道の高山軍民発電所の竣工式。
 −平壌で第48回芸能人体育大会。
 −朝鮮中央通信、「最近、朝鮮の民族古典『武芸図譜通志』がユネスコの『世界の記憶』(世界記憶道産)に登録された」と報道。
 テコンドーの発祥地であるわが国の民族武術の歴史と優位性を示す同書が朝鮮初の世界記憶遺産になった。昨年、同書はユネスコ世界記憶遺産のアジア太平洋地域版に登録された。

 4日 ※朝鮮最高人民会議常任委員会の金永南委員長、平安南道の順川地区青年炭鉱連合企業所の2.8直洞青年炭鉱を視察。
 −白勇浩執行副委員長を団長とする朝鮮赤十字会代表団が、トルコでの国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)第21回総会と代表理事会参加のため平壌出発。(14日帰国)

 5日 −咸鏡南道咸興市に建設された科学者住宅に知識人が新居入り。

 6日 −朝鮮中央通信、「2017──18年朝鮮サッカー1部のリーグ戦がおこなわれる」と報道。
 朝鮮サッカー協会の金創福局長によると、リーグ戦にはアジアサッカー連盟(AFC)のクラブライセンスを取得した13チーム──4.25、キグァンチヤ、アムロクカン、ピョンヤン、ソベクス、リミョンス、フェプル、リョミョン、ソンボン、ウォルミド、カルメギ、軽工業省、チェビが参加する。 2017年12月1日から18年10月28日までのリーグ戦の期間、各チームはホームアンドアウェー方式で戦う。上位2チームは翌年に開かれるAFCカップの出場権を獲得する。

 7日 ※内閣拡大総会。
 −平壌で金日成-金正日主義青年同盟中央委員会第9期第5回拡大総会。
 −平壌で朝鮮職業総同盟(職総)中央委員会第7期第4回拡大総会。
 −ドイツのノワク元官房長官が訪朝。(〜14日)
 ・朝鮮労働党の李洙墉副委員長が会見。(10日)
 −平壌で第28回全国情報技術(IT)成果展示会開幕。(〜13日)
 −平安南道平城市で全国逓信部門科学技術発表会。(〜10日)

 8日 −国連ジュネーブ事務局および国際機関駐在常任代表、第68回国連女性差別撤廃委員会で演説。
 −朝鮮農業勤労者同盟(農勤盟)解説講師熱誠者会議。
 −平安南道平城市で全国ドジョウ料理コンテスト。(〜9日)
 −シンガポールでの2O17年国際水泳連盟(FINA)ダイビンググランプリ参加の選手が帰国。キム・ミファ、キム・グァンヒ組が飛び込みの女子シンクロ高飛び込みで金メダル獲得。
 ※アンサン玩具製作所が研究、開発して生産した10余種の無線操縦(RC)模型飛行機とスマートフォンを利用したおもちゃ「スマートトイ」が新たに登場して人々の注目を集めている。
 今年、みずからの力と技術、国内の原料と資材に依拠して無線送受信機を開発したことで、RC模型飛行機とスマートトイの製作を実現する確固たる展望を開いた。新たに製作したRC機のF3M型とF3A型は、国際航空連盟(FAI)が定めたさまざまな高難度の動作を円滑に遂行できるので、各道の航空クラブが専門競技用に利用している。
 スマホで操縦できるさまざまなスマートトイも人気がとても高い。RC戦車だけを見ても、2人または数人の子どもがおのおの戦車をスマホで操縦し、一緒に遊べ、エンジン音、砲声などの音響効果によって対戦により実感を与えている。
 これらの製品は、7月におこなわれた第15回全国発明・新技術展覧会に出品されて高評価とともに、37件の発明権を得た。

 9日 −李容浩外相、朝鮮とパキスタンの外交関係設定45周年に際してアシフ外相に祝電送る。
 −平壌で農勤盟中央委員会第8期第5回拡大総会。
 −平壌の万景台革命学院の革命事績館の開館式。

 10日 ※朝鮮で植物の成長に有益な新しいカラーLED (発光ダイオード)システムが開発された。
 電子技術製品研究所が完成させた同システムは、カラーLEDを合理的に組み合わせて光源として用いることで、冬でも植物の成長に効果的な帯域幅の光で植物の生育期間を短縮し、栽培にかかる手間をはるかに省ける。カラーLEDシステムによる組織培養苗は、従来の蛍光灯の光で育ったものよりも品質がより優れており、芽の分化率は2.4%高かった。芽の増殖と成長でも効果が顕著で、全般的な生育が促進された。
 カラーLEDの光源は、植物に近接照射しても葉焼けせず、光源パネルの形式を合理的に設定すれば光と栽培面積の利用率を高め、集約型栽培にも効果的である。LED光源は、電力消費が少ないので12ボルト蓄電池も利用できる。

 11日 ※金永南委員長、平安南道の山郡山林経営所の母体育苗場を視察。

 12日 ※朴奉珠総理、Cl化学工業創設のための施設の建設状況を視察。
 ※国連駐在朝鮮常任代表、第72回国連総会で演説。

 13日 −金永南委員長、イランの西部での地震でロウハニ大統領に見舞電送る。

 14日 −平壌で朝鮮社会主義女性同盟中央委員会第6期第4回拡大総会。
 −スバンストロム所長を団長とするスウェーデン安全保障開発政策研究所代表団が訪朝。 (〜16日)
 −李英洙会長を団長とする在日本朝鮮社会科学者協会代表団が第3回全国社会科学者大会参加のため訪朝。(〜25日)
 −平壌で全国穀物育種部門科学技術発表会および展示会開幕。(〜17日)
 −平壌で第7回全国酒類・調味料展示会開幕。(〜17日)
 −平壌で全国食品工業部門科学技術発表会。(〜15日)
 −平壌で全国IT部門科学技術発表会。(〜17日)

 15日 ※朴奉珠総理、平壌の金鍾泰電気機関車連合企業所を視察。
 −平壌で金正恩委員長の女性同盟の活動関連の著作発表1周年記念朝鮮社会主義女性同盟活動成果展示会と活動家の経験発表会。
 −平壌で金正恩委員長の女性同盟の活動関連の著作発表1周年記念研究討論会。
 −農業機械化研究所のチェ・ソンホ元室長への博士学位授与式。

 16日 −京都仏教界の有馬頼底理事長を団長とする日本仏教界代表団が訪朝。(〜18日)

 17日 −中国共産党の習近平総書記の特使である未満中央対外連絡部長と一行が訪朝。(〜20日)
 −李容浩外相を団長とする朝鮮政府代表団がキューバ公式訪問のため平壌出発。(27日帰国)
 −平壌で第3回全国社会科学者大会。(〜18日)
 −平壌で平壌市内の飲食店と主婦のキムチコンテスト。(〜30日)

 18日 −祖国統一研究院院長の李種革代議員を団長とする最高人民会議代表団がトルコでの第10回アジア議会会議総会参加のため平壌出発。(28日帰国)
 −平壌で朝鮮学に関する国際学術討論会。

 19日 −金永南委員長、エジプトのシシ大統領の誕生日に祝電送る。

 20日 −朝鮮労働党中央委員会、モンゴル人民党第28回大会に祝電送る。
 −平壌で子ども健康デーに際した行事。
 ※平安北道の楽元機械連合企業所が利用価値が大きいコンクリート圧送ポンプを開発。重さ5800キロのポンプは最大で垂直350メートル、水平1600メートルまでコンクリートを圧送できる。超高層建物と橋、道路の建設などで工事の連続性と速度を保つ利用価値の大きい建設設備として評価されている。建設現場での各段階の試運転を通じて新しいポンプの技術的性能が検証された。

 21日 −モンゴル朝鮮親善議員団のバーサンフー委員長一行が訪朝。(〜25日)
 ・太亨徹金日成総合大学総長兼高等教育相と会談(22日) 、最高人民会議の安東春副議長が会見。(23日)
 −国際仲裁機関のパウエル最高執行責任者を団長とする欧州諸政党政治家代表団が訪朝。(〜23日)
 ・李洙墉副委員長が会見。(22日)
 ※両江道の三池淵郡に環境保護のための測定設備、二酸化硫黄自動測定器と浮遊粉じん自動測定器を新たに設置。
 これらの自動測定器は、特別な付帯設備がなく、その運営で高価な試薬が必要ない。構造が簡単で使いやすく、精度がとても高い。自動測定器が設置されたことで、三池淵郡の生態環境管理をよりいっそう科学化できるようになった。
 ※朝鮮の山林部門で植物の組織培養の主要試薬であるプリン化合物とオーキシンの導入の見通しが明るい。
 安州市、平原郡をはじめ、平安南道の市郡山林経営所は、これらの試薬を導入して植物の成長調節物質の機能をはるかに高めて多くの経済的利益を得ている。これらの試薬は、同道の粛川農業大学の研究チームが国内原料に依拠してみずからの力と技術で研究、開発した。
 試薬は、苗木の根の成長を促し、種子の発芽率、成長速度を高めて活着率を96%以上保ち、各種の植物と穀物、野菜類、果樹の栄養管理と成長調節および成長促進剤として利用されるなど、その用途が多様である。

 22日 −平壌で世界トイレデーに際した討論会。
 −国家科学院生物工学分院で全国生物学部門科学技術発表会。(〜23日)

 23日 −黄海南道康翎郡で延坪島砲撃戦闘勝利7周年記念軍民交歓会。
 ※金正淑平壌紡織工場に人工芝生産工程が新設。生産工程は、原料計量および配合、押出、熱処理などからなっており、すべての設備は100パーセント工場自身の力と技術で製作したものである。
 実験結果によると、質的指標が高い水準にあり、弾性も非常に良いという。能力の大きい人工芝生産工程がもう一つ整えられたことで、スポーツを発展させて人民が文化的な生活を送るようにし、教育の条件と環境の一新に役立てられるようになった。
 江原道の元山栄誉戦傷軍人樹脂日用品工場、咸鏡南道の咸興毛紡織工場、平壌の平川栄誉戦傷軍人日用品工場にも、既に人工芝生産工程が設けられた。

 24日 ※朴奉珠総理、江原道の通川水産事業所を視察。
 −平安北道新義州市で革命演劇「娘からの手紙」の公演。(〜27日)

 25日 −金永南委員長、ジンバブエ大統領に就任したムナンガグワ氏に祝電送る。
 ※最高人民会議常任委員会、災害防止および救助・復旧法を修正、補充。
 −金正恩委員長の平壌建築総合大学現地指導4周年記念教育科学成果展示会。(〜26日)

 26日 −李容浩外相、エジプトのテロ事件でシュクリ外相に見舞電霞送る。

 27日 −金永南委員長、エジプトのテロ事件でシシ大統領に見舞電送る。
 −ロシアの国家会議(下院)露朝親善議員団団長である共産党のタイサエフ書記を団長とするロシア国家会議政党連合代表団が訪朝。(〜12月1日)
 ・李洙墉副委員長(29日)、金永南委員長が会見。 (30日)
 −平壌で果樹部門の功労ある活動家と革新者、科学者、研究士への党および国家表彰授与式。
 ※鉄道輸送部門で電気機関車の高光度の白熱灯式の前照灯をLEDのものと取り替える作業がおこなわれている。
 最近、平壌鉄道局の電気機関車にLED前照灯が設置された。
 新しいLED前照灯は、白熱灯式のものよりも光度が3倍も高い。夜間の視認距離がはるかに伸びて定時運行の速度を保てる。電力消費は60%減り、光源の寿命は100倍に伸びた。LED前照灯は、電子技術製品研究所が研究、製作した。

 28日 −朝鮮代表団団長、国連工業開発機関(UNIDO)第17回総会で演説。
 −平壌で全国果樹農業部門熱誠者会議。
 −平壌で宇宙科学技術討論会2017開幕。(〜12月1日)
 −中国での第16回アジア・マラソン選手権大会参加の選手が帰国。キム・へギョンが女子で優勝。

 29日 −ICBM「火星15」型の試射に成功。
 −金永南委員長、パレスチナ人民連帯国際デーに際してアッバス大統領に祝電送る。
 ※朴奉珠総理、黄海北道の黄海製鉄連合企業所を視察。
 −ラオス創建42周年に際し、駐朝大使館が宴会催す。
 −平壌で全国果樹農業部門経験発表会。

 30日 −九州朝鮮中高級学校の全瑨成校長を団長とする在日朝鮮学生少年芸術団が訪朝。


 


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