金正恩最高司令官

2015年11月の主な動き


 今月、金正恩第1書記の動静は、軍視察1回、軍関連5回、経済指導4回、その他2回で合計12回報じられた。「日付」は、朝鮮中央通信報道日。

 「月間論調」から作成。


 3日 −朝鮮人民軍西部戦線対空部隊の地対空ミサイル発射訓練を視察。
 訓練は、現代化された地対空ミサイルの技術状態と西部戦線対空部隊の実戦能力を検閲、判定し、多種の新型地対空ミサイルを研究、開発するための方途を探り、対空部門の戦闘準備で転換をもたらすことを目的にした。
 訓練には、西部戦線に配置されている4つの対空部隊が参加した。

 黄炳瑞、李永吉、呉琴鉄、尹東絃、李炳哲の各氏、朝鮮人民軍航空・対空軍のチェ・ヨンホ司令官(航空軍大将)と孫哲柱政治委員(航空軍上将)が同行した。


 5日 −3、4の両日、4.25文化会館で行われた朝鮮人民軍第7回軍事教育活動家大会に参加し演説。


 7日 −錦繍山太陽宮殿で、朝鮮人民軍第7回軍事教育活動家大会の参加者と記念撮影。

 黄炳瑞、朴永植、李永吉の各氏が同行した。


 9日 −8日、李乙雪元帥の霊柩を弔問。


 12日 −11日、平壌で行われた李乙雪元帥の国葬に参列。


 14日 −現代化工事が完了した平壌子ども食料品工場を現地指導。
 第1書記は、昨年12月に工場を訪れてすべての生産工程を現代化するよう指示した。
 第1書記は、平壌子ども食料品工場は、設備の現代化で国産化の割合を高めることに関する党の意図が完璧に実現した工場、我々の主体的力量と科学技術の力に依拠すればいくらでも党が求める国産化を実現できることを実証した工場であると述べ、他人をうらやむのが習慣になった一部の人がここを見て回れば輸入病がすっとなくなるであろうと指摘した。
 そして、平壌子ども食料品工場が世界に出して誇るべき工場、現代化のモデル工場に変貌したと述べ、中央と地方の多くの活動家が、この工場を見て回って見習うようにしようと指摘した。

 朝鮮労働党の金養建、呉秀容の両書記、趙甬元到部長、趙永哲食料日用工業相が同行した。


 18日 −大同江に新たに設けた移動式網いけす養魚場を現地指導。
 平壌市の活動家と勤労者は、短期間にすべてが現代的で自動化された移動式網いけす養魚場を造って大同江の玉流橋と綾羅島の間に浮かべた。
 面積が1600余平方メートルの移動式網いけす養魚場場は、各種の魚を育てられる網いけすと総合制御室、飼料倉庫、休憩室などからなる。
 第1書記は、西海閘門が建てられた結果、大同江が大人造湖と化したし、最近は清川江階段式発電所が建設されて実に100余の人工湖が生まれたことで、淡水養殖が行える有利な水域が増えたと述べ、河川と湖に稚魚を放流するとともに網いけす養魚場を大々的に設置しなければならないと指摘した。

 朝鮮労働党の呉秀容書記、趙甬元副部長、朝鮮労働党平壌市委員会の金秀吉責任書記が同行した。


 20日 −19日午後10時30分、地下鉄用電動車の試運転が行われる平壌の凱旋駅を訪れ試運転を視察。
 第1書記は、10月に金鍾泰電気機関車連合企業所が新たに製造した地下鉄用電動車を見てまわり、試運転を行う際に自身が必ず乗ってみると約束していた。
 第1書記は、地下鉄用電動車に乗って凱旋駅、統一駅、勝利駅、烽火駅、栄光駅の区間を往復し、試運転の過程を詳しく了解した。
 そして、地下鉄用電動車の性能が本当にすばらしいと述べ、スピードも良好でブレーキの状態も非の打ちどころがないとたたえた。さらに、成功裏な試運転を通じて、輸入病という言葉自体をなくさなければならないことを言葉ではなく実践で実証したと述べ、これがまさに自身に一番大きな力を与えたと指摘した。

 朴奉珠、金養建、呉秀容、趙甬元、韓光相の各氏が同行した。


 23日 −現代化され漁獲で前例のない成果をおさめている朝鮮人民軍第313軍部隊管下の8月25日水産事業所を現地指導。
 第1書記は、2013年の1年間だけでも同水産事業所を2度訪れて進むべき前途を明示したし、世界に誇るべき現代的な水産拠点に変貌させることを直接提案した。
 第1書記は、水産事業所が現代的に改修されこの数日間に数千トンのハタハタを取ったとの報告を受け、遠方の水産事業所を再び訪れた。
 第1書記は、8月25日水産事業所が、わが国水産部門のモデル、標準に変わったとし、全国のすべての水産事業所が積極的に見習わなければならないと指摘した。

 趙甬元、チョ・ナムジン、韓光相の各氏が同行した。


 24日 −朝鮮人民軍第37回軍務者芸術祭典に入選した朝鮮人民軍航空・対空軍、朝鮮人民軍第549軍部隊、第264軍部隊、第233軍部隊、第630軍部隊管下の中隊軍人の公演を鑑賞。

 ソ・ホンチャン、チョ・ナムジン、リョム・チョルソン、韓光相の各氏が同行した。


 25日 −豊漁をもたらしている朝鮮人民軍第549軍部隊管下の第15号水産事業所を現地指導。
 第15号水産事業所は、今年の漁獲計画を期限前に超過遂行する成果をおさめた。
 第1書記は、この水産事業所がわずか数日間に数千トンの魚を捕ったというが、大きな成果であると重ねて大満足の意をあらわし、水産事業所がおさめた漁獲成果は、わが党の水産政策の正当性と生命力を改めてはっきりと誇示し、党の指導的権威を擁護、防衛したこの水産事業所の活動家と従業員の燃える忠誠心がもたらした貴重な結果であると述べた。

 ソ・ホンチャン、趙甬元、韓光相の各氏、大連合部隊のチャン・ドンウン政治委員(陸軍中将)が同行した。


 27日 −元山製靴工場を現地指導。
 去る1月に労働者の宮殿に変貌した元山製靴工場を見てまわった第1書記は、たびたび訪れて人民に与える靴の生産状況を見ると述べた。
 第1書記は、予告なしに訪れたが、工場がどんどん動いていると述べた。そして、元山製靴工場の活動家と従業員が、党の指導業績部署らしく、軽工業部門現代化の旗印を誰よりも先にかかげた工場らしく生産もしっかり行い、整備もしっかり行っていると述べ、彼らの闘争気風と仕事ぶりをすべての工場、企業所が見習わなければならないと指摘した。

 趙甬元、韓光相の両氏が同行した。


 ※その他

 −李乙雪元帥の霊前に花輪を贈る。(8日)
 −シリアでの是正運動45周年に際し、バッシャール・アサド大統領に祝電を送る。(15日)




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