金正恩最高司令官

2016年2月の主な動き


 今月、金正恩第1書記の動静は、軍視察2回、軍関連2回、その他5回で、合計9回報じられた。日付は、朝鮮中央通信報道日。

 「月間論調」から作成。


 4日 −2、3の両日、平壌で行われた朝鮮労働党中央委員会および朝鮮人民軍委員会連合会議拡大会議を指導。


 15日 −13日、朝鮮労働党中央委員会が平壌の木蘭館で催した地球観測衛星「光明星4」号の打ち上げ成功に寄与したメンバーのための歓迎宴に参加し、祝賀演説。


 17日 −16日、金正日総書記の誕生74周年に際し、錦繍山太陽宮殿を訪問。


 19日 −17日午前、万寿台議事堂で行われた地球観測衛星「光明星4」号の打ち上げ成功に寄与した科学者、技術者、労働者、活動家への党および国家表彰授与式に参加し、祝賀演説。

 −錦繍山太陽宮殿で地球観測衛星「光明星4」号の打ち上げ大成功で白頭山大国の尊厳と威容を世界にとどろかした科学者、技術者、労働者、活動家と記念撮影。


 21日 −3方向で同時に行われた朝鮮人民軍大連合部隊間のの攻撃と防御のための(敵味方に分かれて行う)対抗実動訓練を指導。
 訓練は、首都平壌を敵のいかなる侵攻からも死守するための作戦準備をいっそう完成させることに目的を置いて行い、第91首都防御軍団管下の各部隊が防御戦闘任務を、第105戦車師団、第425機械化歩兵師団、第815機械化歩兵師団管下の各部隊が攻撃戦闘任務を遂行した。
 第1書記は、3方向前線指揮所で対抗実動訓練を指導し、他の2方向での訓練はモニターを適して視察した。
 そして、対抗実働訓練の良い点と悪い点を評価、指摘し、訓練機運を激しく起こすことで、人民軍をさらに強化し、発展させるうえで指針となる課題を示した。

 朴永植人民武力部長(陸軍大将)、朝鮮人民軍の李明秀総参謀長(同)、リム・グァンイル第1副総参謀長兼作戦総局長(陸軍中将)、人民軍総政治局のチョ・ナムジン組織副局長(同)、パン・クァンボク副総参謀長兼戦闘訓練局長(同)、人民軍第91首都防御軍団のキム・ミョンナム軍団長(同)、キム・ドウン政治委員(陸軍少将)、人民軍第815機械化歩兵師団のコ・ミョンス師団長(陸軍中将)、チュ・ソンナム政治委員(陸軍少将)同行した。

 −朝鮮人民軍航空・対空軍戦闘機パイロットの検閲飛行訓練を視察。
 第1書記は、複数の機種の戦闘機を突然道路の滑走路に呼び出し、現地で戦闘機パイロットの飛行術を判定、検閲した。
 訓練には、朝鮮人民軍航空・対空軍第1017軍部隊、第447軍部隊、第458軍部隊が参加した。

 朴永植人民武力部長、李明秀総参謀長、リム・グァンイル第1副総参謀長兼作戦総局長、チョ・ナムジン組織副局長、朝鮮人民軍航空・対空軍のチェ・ヨンホ司令官(航空軍大将)、大連合部隊の孫哲柱政治委員(航空軍上将)。


 23日 −朝鮮人民軍軍楽団創立70周年記念演奏会を鑑賞。
 第1書記は、朝鮮人民軍軍楽団は、国家の顔であり、わが軍隊の象徴であり、千万軍民の心に革命熱、闘争熱を与える威力ある武器であると述べた。そして、革命発展の要求に即してチュチェ軍楽、革命軍楽の最盛期を開いていかなければならないと述べ軍楽団に提起される課題を示した。

 金己男、朴永植、李明秀、チョ・ナムジン、リョム・チョルソン、趙慶浮フ各氏が同行した。


 27日 −新たに開発した対戦車誘導兵器の試射を現地で指導。
 試射は、携行式レーザー誘導対戦車ロケット弾の飛行操縦性と命中精度とロケット弾の成形炸薬およびサーモバリック(熱圧)弾の威力の判定に目的を置いて行われた。
 第1書記は、この対戦車ロケット弾には、わが党の遊撃戦に関する軍事戦略思想が集大成されており、自身が主張する武力装備精密化・軽量化の思想が最も完璧に反映されている、軽量化が実現し、少ない人員が携行するので敵の標的にならないだけでなく、どこからでも敵を奇襲攻撃できるし、精度と驚くべき威力を備えていることによって、この兵器は非の打ちどころがないわが国の現実に適したチュチェ兵器である、この一つのチュチェ兵器だけを見ても、わが党の武力装備精密化・軽量化の方針がどれほど正当であるのかがわかると述べた。
 そして、早くライン生産に入って前線部隊と海岸防御部隊に多層で配備し、有事に敵の戦車・装甲車狩りを力強く展開しなければならないと指摘し、当該部門の科学者、技術者と軍需工場に朝鮮労働党中央軍事委員会の名義で感謝をおくった。

 朝鮮人民軍の黄炳瑞総政治局長(次帥)、李明秀総参謀長、人民武力部の尹東絃副部長(陸軍上将)、チョ・ナムジン組織副局長、朝鮮労働党の趙甬元、ホン・ヨンチル、金昌光、キム・ジョンシクの各副部長が同行した。


 ※その他

 6日 −地球観測衛星「光明星4」号の打ち上げに関する親筆命令をくだす。

 9日 −シリアのバッシャール・アサド大統領に母親のアニサ・マフルーフさん死去で弔電を送る。

 12日 −金正日総書記の誕生日に際し、朝鮮人民軍指揮メンバーの軍事称号昇級に関する命令を下達。5人が陸軍中将、1人が内務軍中将、3人が海軍少将、2人が航空軍少将、2人が戦略軍少将、19人が陸軍少将、3人が内務軍少将に昇級した。

 14日 −95歳の誕生日を迎える天道教青友党の柳美英委員長に祝い膳をおくる。

 27日 −軍入隊・復隊を嘆願した活動家と勤労青年、学生、生徒に感謝文を送る。




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