安倍首相の真珠湾訪問は戦争訪問
−2017年1月6日−

 6日付の「労働新聞」は、安倍(晋三)の米国ハワイの真珠湾訪問の目的を明らかにした論評員の記事「安倍の真珠湾『上陸』は何を示すのか」を掲載した。

 昨年12月26日から27日まで、安倍が日本の現職首相としては初めて真珠湾を訪問した。

 訪問期間、安倍は、ハワイのホノルル市にある米国立太平洋記念墓地とアリゾナ記念館を訪れて「献花」し、黙とうする茶番を演じる一方、「首脳会談」と共同記者会見、「声明」発表などを通じて犠牲になった米国人を「追悼」することと、「真珠湾が和解の象徴として記憶されることを願う」などの立場も明らかにした。安倍は、「戦争の惨禍は二度と繰り返されてはならない」とし、「戦後70年の平和国家としての歩みに静かな誇りを感じる」と言い散らしたりもした。

 オバマとの会談では、アジア太平洋地域の平和と安全のために日米同盟の幅を拡大し、米国、南朝鮮との三角軍事同盟をさらに強化すべきであると騒いだ。

 同紙は、安倍があちこちを歩き回り休みなくでたらめを言ったが、発言内容を集約すると、犠牲者にたいする形式上の追悼をしただけで、過去の犯罪にたいする謝罪や反省はたった一言もなかったと明らかにした。

 また、安倍の真珠湾訪問は昨年、広島でオバマに受けた恥と侮辱の仕返しをしようとする復讐戦であると評した。

 そして、米国のホワイトハウスに新しい主人がつくようになったことで急激に揺れる日米同盟を収拾するための哀願訪問であり、「平和」の看板のもとで「大東亜共栄圏」の昔の妄想をあくまでもかなえようとする日本軍国主義の首魁の欺瞞訪問、戦争訪問であると明らかにした。

 同紙は、安倍がいくらあれこれ打算して米国にしがみついても実現するものは何もないとし、次のように強調した。

 破滅へと疾走する日本を救える最善の方策は、ただ一つ、犯した過去の罪を誠実に謝罪し、その罪の代価を徹底的に賠償することであり、再侵略野望を永遠に放棄することである。

 米国を後ろ盾にしてアジアと朝鮮半島にたいする再侵略野望を実現しようとする安倍の好戦的妄動は、日本を紺碧の海に丸ごと葬る破局的結果だけをまねくことになるであろう。【朝鮮中央通信=朝鮮通信】


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