政治家の靖国神社参拝を非難
−2017年4月26日−

 朝鮮中央通信によると、朝鮮人強制連行被害者・遺族協会は26日、全文次のようなスポークスマン談話を発表した。

 最近、高市(早苗)総務相をはじめ、「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」に所属する自民党と民進党、日本維新の会などの日本の右翼政治家が、またもや靖国神社に集団で参拝したことで国際的物議をかもしている。

 靖国神社参拝は、「国家のために貴い命をささげた英霊に尊崇の念を表する問題」であるだの、「日本の内政に関する問題」であるだのの時代錯誤で犯罪的な思考方式に染まった右翼政治家は、アジア諸国から強い反発をまねくようになることをはっきりと知りながらも、公然と集団参拝を断行したのである。

 果たして、靖国神社参拝問題が、日本の内政に限った問題であると言えるのか。

 周知のように、靖国神社には日本が起こした侵略戦争の元凶であるA級戦犯の位牌がある。

 そして、日本が起こした侵略戦争を公然と美化し、さらには「アジアを解放するための戦争」であったという筋違いな文まで張り出されているという。

 彼らが口を極めて称賛している「国家のために命をささげた英霊」とは、わが国をはじめ、アジアの多くの国の人民を塗炭に陥れた侵略者、略奪者、殺人放火者であり、国の独立のために戦った愛国者を無惨に虐殺した絞刑史である。

 日本の反動層の執拗な靖国神社集団参拝劇は、歴史の峻厳な審判を受けた殺人鬼を持ち上げ、朝鮮にたいする再侵略野望を必ず実現しようとする日本の反動政治家の軍国主義ヒステリーのあらわれである。

 これは、正義と平和、人権にたいする真っ向からの挑戦であり、過去の被害者を冒涜する醜悪な反人倫犯罪である。

 いまも、日本とアジアの各地域には、見知らぬ異国の地に奴隷労働と戦争の弾よけに連れて行かれて、死してなお目を閉じることなく無念に犠牲になった多くの朝鮮人の遺骨があちこちに落ちている。

 我々は、戦犯者の子孫として先祖の蛮行に罪の意識を感じて反省するかわりに、歴史を歪曲して過去の被害者を冒涜し、彼らの癒えない傷に二重三重に切り付ける日本の反動執権層の無分別な妄動にたいして込み上げる怒りを禁じ得ず、すべての過去の被害者と犠牲者の名でこれを峻烈に断罪、糾弾する。

 過去の犯罪を正当化し、時代の流れに逆行している日本の反動層は自滅を免れないであろう。【朝鮮通信=東京】


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