東京地裁の朝鮮学校無償化要求棄却を非難
−2017年9月21日−

 朝鮮中央通信によると、朝鮮海外同胞援護委員会は21日、全文次のような声明を発表した。

 最近、日本の反動層が、米帝の反朝鮮制裁騒動に便乗して在日朝鮮人に対する差別と迫害行為にさらに悪辣にしがみついている。

 去る13日、日本の東京地方裁判所を押し立てて東京朝鮮中高級学校の高校生に高校授業料無償化制度の適用を求める在日本朝鮮人総聯合会(朝鮮総聯)と在日同胞の正当な主張を何の法的妥当性もなく一方的に棄却する暴挙を働いた。

 この日、東京地裁の裁判官なる者は法廷で、何の論拠の説明もなく朝鮮総聯と在日同胞のたたかいに対して「原告側の要求を棄却し、裁判費用は原告側が負担する」という一言を言っては逃げ去る醜態を演じて万人を驚愕させた。

 子どもたちに学びの権利を保障し、明るい未来を開こうとするのは人間の普遍的な念願であり、さらに他国に住む海外同胞である場合、その志向はなおさらである。

 この4年余りの期間、朝鮮総聯と在日同胞は、朝鮮高校の生徒に何としても高校授業料無償化制度を適用させるために言い尽くせない献身的で犠牲的な努力を傾けてきた。

 しかし、在日同胞の正当な要求を最初から快く思わず、年を越してまで放置して術策を弄してきた東京地裁は、東京での裁判では絶対に負けてはならないという日本の反動当局の強い怒りがこもった号令にあたふたして在日朝鮮人の生徒の未来に関わるあれほど重大な要求が込められた法的案件にたった10秒で不当判決をくだすファッショ的暴挙をためらいなく恣行した。

 日本の東京地裁のこのような厚顔無恥な態度は、在日同胞の民族教育を破綻させようとする日本の反動層の根深い下心のあらわれであると同時に、わが共和国の正当な自衛的核抑止力強化措置に言いがかりをつけて反朝鮮・反朝鮮総聯ヒステリーに狂った日本当局の険悪な醜態をそのまま示したものである。

 これにより、朝鮮民族とわが共和国に対する敵視政策が国策として奨励されている日本の政治風土が改めて白昼の下にさらされ、全同胞の胸を込み上げる怒りと憎悪で沸き返らせている。

 朝鮮海外同胞援護委員会は、日本の東京地裁の不法、無法の判決をわが共和国と朝鮮総聯に対する最も露骨な敵対行為、在日同胞子女を反朝鮮騒動の人質にして差別し、迫害する反人倫的行為として峻烈に断罪、排撃する。

 在日同胞の民族教育問題を朝鮮総聯に対する政治的・外交的圧力の手段に悪用している日本の反動層の卑劣で常套の敵対行為は絶対に許されない犯罪的暴挙である。

 朝鮮高校の生徒に対する高校授業料無償化制度の適用は、過去に日帝がわが民族に働いた犯罪からも、国際法と日本の法律的見地からも決して否認したり、排除する何の根拠もない。

 日本の反動層は、およそ70年前、米国の指令のもとに朝鮮学校に対する「学校閉鎖令」を下達し、在日同胞の血と汗が染み付いた民族教育の資産を白昼に強奪する極悪非道な犯罪行為を働いた時からこんにちまで、朝鮮総聯の民族教育をなくし、抹殺するための弾圧策動に狂奔して民族教育に莫大な財政的・物的被害を与えた。

 日本当局は、このような歴史的な犯罪を誠実に反省して賠償するかわりに、在日同胞の民族教育を壊滅させるための策動に明け暮れるばかりか、高校授業料無償化制度の適用対象からも日本にある外国人学校のうち唯一、朝鮮学校だけを除外する敵対的な差別行為を働いている。

 日本当局の背後操縦のもとに東京地裁が慌ただしくくだした今回の不当な決定は、外国人に同等の教育の権利を保障することに関する国際人権規約はもちろん、人倫にも抵触する乱暴な違法行為であり、悪辣な人権侵害行為である。

 朝鮮人というたった一つの理由で在日同胞とその子女に加えている日本の反動層の悪辣な差別・弾圧行為は、すべての朝鮮民族はもちろん、国際社会の呪いと糾弾を免れない。

 日本の法務当局は、権力に踊らされてくだした今回の判決が朝日関係の発展にどれほど大きな禍根を残したのかを深く反省し、分別ある行動をしなければならない。

 我々は、在日同胞子女を反朝鮮騒動の人質にして迫害する日本の反動層のファッショ的暴挙と反人倫的行為を絶対に傍観しないし、百倍、千倍に計算するであろう。

 日本当局は、すべての朝鮮人民の込み上げる対日敵がい心をはっきりと知り、朝鮮高校の生徒に高校授業料無償化制度を速やかに適用し、朝鮮総聯と在日朝鮮人に対するすべての敵対的な差別行為を直ちに中止しなければならない。【朝鮮通信=東京】


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