米国の手先になれば日本列島葬る
−2017年10月28日−

 朝鮮中央通信によると、朝鮮アジア太平洋平和委員会(ア太委)は28日、全文次のようなスポークスマン談話を発表した。

 いま、朝鮮半島とアジア太平洋地域の情勢は、米国とその追従勢力の悪辣な反朝鮮制裁・圧力と無謀な核戦争騒動によって日々重大な局面に突っ走っている。

 このような情勢悪化を醸成している主犯が悪の帝国の米国であるなら、これに劣らず躍起になって緊迫した現事態をさらに激化させる醜悪な共犯者がまさに日本の反動層である。

 最近、日本の安倍一味が衆議院選挙期間、「北朝鮮核脅威論」と「日本人拉致問題」の解決を前例なくやかましく騒いでヒステリックな反朝鮮対決騒動を起こしたのはその一つの明確な実例である。

 今回の選挙期間、安倍と自民党一味は、各遊説地で「北朝鮮の核とミサイルの挑発は、日本にとって大きな脅威である」「北朝鮮の脅威に断固対処できる自民党政権に力を貸してほしい」だのと我々のせいで日本が「国難」に瀕したかのように騒ぎ立てる一方、「拉致被害者問題を解決する」と青筋を立てて狂奔した。

 それだけでなく、11月初めにおこなわれるトランプの日本訪問の際、「北朝鮮の核とミサイルの脅威」と「日本人拉致問題」を中核の議題として論議し、より強い「対北圧力」を要請すると宣伝した。

 政治的無能とあらゆる不正・腐敗行為で深刻な統治危機に追い込まれるたびに反朝鮮謀略騒動を起こして内外世論をミスリードし、それを悪用して権力を永らえるのは卑劣でずる賢い日本の反動層の常套の手法である。

 今回の衆議院選挙劇もやはり、安倍とその一族の不正スキャンダルでまねいた極度の政治的危機を免れ、ひいては内外が一様に反対する憲法改悪を実現して軍国主義野望を必ず遂げようとする日本の反動層の陰険な計略の産物である。

 周知のように、今年初めから安倍とその妻の不正・腐敗スキャンダルが相次いで明らかになって支持率が急落し、憲法改正に反対する各階層の激しい非難と抗拒で辞任直前まで追い込まれて安倍と自民党一味はそれこそ窮地に陥って戦々恐々としていた。

 この四面楚歌を脱するために安倍らが足りない頭で考案したのが、政治的苦境に陥るたびに何かにつけて持ち出した衆議院解散と早期選挙であった。

 安倍一味が日本列島に我々の核爆弾が直ちに落ちてくるかのように甲高い声を上げたのが、世界で唯一原爆被害を受けた日本社会の恐怖心を刺激して再執権の突破口を開き、軍事大国化へと疾走するためなのは言うまでもない。

 現実は、すべての日本列島を「北風」という反朝鮮茶番劇の場にし、民心を欺瞞、愚弄した安倍一味こそ自分らの政治的野望を実現するためなら何もためらわない最も邪悪で卑劣な奸商であることをそのまま示している。

 事実、日本に「安保危機」があるなら、それは極右反動政治で社会全般を混乱と破局に陥れ、アジア太平洋地域の覇権を追求する米国の突撃隊になって地域情勢を激化させている安倍一味自身がまねいたものである。

 ひところ、首相まで務めた祖父の岸信介から軍国主義の気質と野望を系統的に注入された安倍が権力を握った後、日本社会が極度に反動化、右翼化し、日本列島全体が米帝侵略軍の出撃基地、核兵站基地にさらに転落した。

 歴代執権者が実現できなかった憲法改正を強行して日本を「戦争が可能な国」にし、 「大東亜共栄圏」の昔の夢を実現するために安倍とその一味が口実にしているのがまさに、「北朝鮮核脅威論」と「日本人拉致問題」であることは周知の事実である。

 国際社会が日々無謀になる安倍一味の反朝鮮茶番劇について、憲法修正と軍備拡張の口実を設けるためのものにすぎない、「北風」で軍国主義馬車をさらに狂ったように走らせるであろうと評して大きな懸念をあらわしているのは、決して偶然ではない。

 日本の反動層は、甚だしく誤算している。

 安倍とその一味はいま、自分らが島国の前途と自国民の運命をかけて危険千万なばくちを打っていることを知るべきである。

 わが千万軍民は、米国を後ろ盾にして再侵略策動に拍車をかけて罪悪に罪悪を積み重ねている日本の反動層の軽率な振る舞いを決して傍観しないであろう。

 安倍一味は、チュチェ朝鮮の戦略的地位と世紀を継いで積もり積もったわが千万軍民の対日報復意志をはっきりと見て、無謀な反朝鮮対決ヒステリーを直ちにやめなければならない。

 日本の反動層は、老いぼれ精神病者のトランプの狂ったラッパに相づちを打ち、米国の反朝鮮対決騒動と戦争策動の手先になってみっともなく振る舞っては、日本列島が丸ごと海に葬られかねないことを銘記すべきであろう。【朝鮮通信=東京】


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