水爆実験実施

金正恩第1書記が実験命令、最終命令書に署名
−2016年1月6日−

 朝鮮労働党第1書記で朝鮮国防委員会第1委員長、朝鮮人民軍最高司令官である敬愛する金正恩同志が朝鮮労働党を代表して2015年12月15日、チュチェ朝鮮の初の水爆実験を行うことに関する命令を下達したのに続いて、2016年1月3日、最終命令書に署名した。

 朝鮮労働党の戦略的決心によって行われたチュチェ朝鮮の初の水爆実験に関する朝鮮政府声明が発表される。【朝鮮中央通信=朝鮮通信】


初の水爆実験に成功
朝鮮政府声明
−2016年1月6日−

 朝鮮中央通信によると、朝鮮政府は6日、全文次のような声明を発表した。

 全国の千万軍民が、朝鮮労働党の戦闘的呼びかけを血のたぎる心臓で受け止め、チュチェ革命偉業の最後の勝利を早めるための総突撃戦に果敢に立ち上がり、目覚ましい奇跡と偉勲で日々を送り、大きな前進を遂げている激動の時期に、5千年の民族史に特筆すべき大きな出来事が起きて天地を揺るがしている。

 朝鮮労働党の戦略的決心によって2016年1月6日午前10時、チュチェ朝鮮初の水爆実験が成功裏に行われた。

 我々の知恵、我々の技術、我々の力に百パーセント依拠した今回の実験を通じて、我々は新しく開発された試験用水爆の技術的諸元が正確であることを完全に実証し、小型化された水爆の威力を科学的に解明した。

 安全で、完璧に行われた今回の試験用水爆実験は、周囲の生態環境に何の悪影響も与えなかったことが確認された。

 今回の水爆実験は、我々の核武力発展のより高い段階である。

 歴史に特筆すべき水爆実験が最も完璧に成功したことで、朝鮮は水爆まで保有した核保有国の前列に堂々と立つことになったし、わが人民は最強の核抑止力を備えた尊厳ある民族の気概をとどろかすことになった。

 わが共和国が断行した水爆実験は、米国をはじめとする敵対勢力の日を追って増大する核の威嚇と恐喝から国の自主権と民族の生存権を完全に守り、朝鮮半島の平和と地域の安全を頼もしく保証するための自衛的措置である。

 この世に敵視という言葉が生まれて以来、米国の対朝鮮敵視のようにあれほど根深く、暴悪非道で執拗なものは前例を見ない。

 思想と制度が異なり、自分らの侵略野望に屈従しないからといって永遠に許しがたい前代未聞の政治的孤立と経済封鎖、軍事的圧力を加えてきたばかりか、核の惨禍まで浴びせようと発狂する残虐な強盗の群れがまさに米国である。

 米帝侵略軍の原子力空母打撃群と核戦略飛行隊を含むすべての核攻撃手段が絶えず投入されている朝鮮半島とその周辺は、世界最大のホットスポット、核戦争の発火点になっている。

 米国は、敵対勢力を糾合して各種の対朝鮮経済制裁と謀略的な「人権」騒動にしがみつき、我々の強盛国家の建設と人民生活の向上を阻んで「体制崩壊」を実現しようと猛然と襲いかかってきている。

 膨大な各種の核の殺人兵器でわが共和国を虎視眈々と狙っている侵略の元凶である米国と対峙しているわが共和国が正義の水爆を手にしたのは、主権国家の合法的な自衛的権利であり、誰も言いがかりをつけられない正当な措置となる。

 真の平和と安全は、いかなる屈辱的な請託や妥協的な会談のテーブルでは実現しない。

 こんにちの厳しい現実は、自分の運命は、もっぱら自分の力で守らなければならないという鉄の真理を改めて明白に実証している。

 恐ろしく襲いかかるオオカミの群れの前で猟銃をおろすことほど愚かなことはない。

 今回、わが共和国がおさめた水爆実験の目覚ましい大成功は、民族の千年、万年の未来をしっかりと保証する歴史の大壮挙、民族の歴史的出来事となる。

 朝鮮は、米国の凶悪な核戦争の企図を粉砕し、朝鮮半島の平和と地域の安全を保障するために自身の努力を尽くしている真の平和愛好国家である。

 わが共和国は、責任ある核保有国として侵略的な敵対勢力が我々の自主権を侵害しない限り、既に宣明したとおり、先に核兵器を使用しないであろうし、いかなる場合も関連の手段と技術を移転することはないであろう。

 米国の極悪非道な対朝鮮敵視政策が根絶されない限り、我々の核開発の中断や核の放棄は天が落ちても絶対にあり得ない。

 わが軍隊と人民は、チュチェ革命偉業の千年、万年の未来を頼もしく保証する我々の正義の核抑止力を質・量的に絶えず強化していくであろう。

 偉大な朝鮮労働党の並進路線を高くかかげて前進するチュチェ朝鮮は、限りなく繁栄するであろう。【朝鮮通信=東京】


核科学者らが平壌参観
−2016年1月8〜13日−

 チュチェ朝鮮の初の水爆実験成功に寄与した核科学者と技術者、軍人建設者、労働者、活動家が、8日から13日まで平壌滞在の日々を過ごした。

 金日成主席と金正日総書記が永生の姿で安置されているチュチェの最高聖地錦繍山太陽宮殿を訪れた一行は、主席と総書記に初の水爆実験の大成功をおさめたことを報告した。

 金正恩同志を迎えて初の水爆実験成功に寄与した核科学者、技術者、軍人建設者、労働者、活動家に対する党および国家表彰授与式が盛大に行われた。

 この間一行は、平川革命史跡地を参観し、科学技術殿堂を見て回った。

 また、万景台学生少年宮殿を参観し、紋繍水遊び場とレストラン船ムジゲで楽しい休息のひとときを過ごした。

 盛大な宴会と恩情のこもった誕生日の祝い膳も用意し、愛の贈り物も与えた敬愛する元帥に対する限りない感謝の念を禁じ得なかった。

 一行は13日に帰路に就いた。【朝鮮中央通信=朝鮮通信】


水爆実験は並進路線貫徹の正常な工程
朝鮮外務省代弁人談話
−2016年1月15日−

 朝鮮中央通信によると、朝鮮外務省は15日、全文次のようなスポークスマン談話を発表した。

 わが共和国が断行した初の水爆実験は、国の自主権と民族の生存権を守り、朝鮮半島の平和と地域の安全を守るための正当な自衛的措置である。

 経済強国の建設に総力を集中している我々は、情勢の激化に関心がないし、誰かを挑発する必要もない。

 国防委員会第1委員長が新年の辞で明らかにしたように、今年の我々の第一の課題は、経済の発展と人民生活の向上であり、このために我々はいつにも増して情勢の安定と平和な環境を必要としている。

 我々の水爆実験は、並進路線を貫徹するための正常な工程を経たにすぎない。

 米国の対朝鮮敵対行為が「日常化」したように、それに対処した我々の自衛的な並進路線貫徹事業も日常化した。

 もはや、米国は、否が応でも我々の核保有国の地位にも慣れるべきであろう。

 既に宣明したとおり、我々は、米国が我々の自主権を侵害し、威嚇的な挑発を絶え間なく行っていることに対処して核攻撃能力と核報復能力をあらゆる面から備えるであろうが、核兵器をむやみに使用することはないであろう。

 我々はまた、核兵器をどこにも拡散しないであろうし、関連手段および技術を移転しないであろう。

 世界の非核化を実現するための我々の努力は中断なく継続されるであろう。

 朝鮮半島と東北アジアの平和と安定のために我々が行った「米国の合同軍事演習中止」対「我々の核実験中止」の提案と平和協定締結の提案を含むすべての提案はいまだに有効である。

 我々の公明正大な提案にあくまで背を向けて情勢を緊張激化へと追い込む米国が我々に「挑発」を云々するのは言語道断である。

 朝鮮半島の情勢を極限へと追い込む挑発は、むしろ、米国と南朝鮮かいらいが我々に行っている。

 南朝鮮かいらいの心理戦放送の再開は、我々の並進路線に伴う正常な工程とは何の関連もないとんでもない挑発である。

 したがって、西側諸国までもそれに懸念をあらわしているのである。

 米国はいま、戦略核攻撃手段を南朝鮮に投入して核戦争の暗雲をもたらす一方、国連でも我々の平和的な経済建設と人民生活の向上を阻む敵対行為を目的とする「制裁決議」をでっち上げようと騒ぎを起こしている。

 このような挑発行為と敵対行為は、朝鮮半島で情勢を激化させるにとどまらず、必ず火花が散るようにするであろう。

 いったん火薬庫に火が移って爆発することになれば、その結果に対する責任は導火線を引いて火を付けた者が負うことになるであろう。【朝鮮通信=東京】

inserted by FC2 system