朝鮮の核戦力強化にたいするオバマの妄言
朝鮮外務省代弁人 
−2016年5月28日−

 朝鮮外務省のスポークスマンは、オバマが朝鮮の核戦力強化に言いがかりをつける妄言を相次いで並べたことに関連して28日、朝鮮中央通信の質問に次のように答えた。

 最近、オバマは、日本でおこなわれた主要国首脳会議(G7サミット)を契機に、何度もわが共和国を非難し、そしる発言を並べた。オバマは、我々が「核兵器を開発するばかりか、核兵器を拡散する挑発行為をしている」だの「核兵器のない世界の実現の最大の障害」だの我々の「核および弾道ミサイル計画は地域と米国、世界にたいする脅威」だのの悪態をついた。

 オバマの妄言は、人類に核の惨禍を被らせた核犯罪国家としての米国の正体を覆い隠し、欺瞞的な「非核世界」の看板を掲げて世界を愚弄し、核にもとづいた世界制覇を持続的に追求してきたことにたいする国際社会の降り注ぐ非難を免れるために他人に言いがかりをつける悪質な性根の発露である。

 オバマが、他のどこでもなく、米国が核爆弾を投下した地へ行って非核化を云々したのは鉄面皮の極みである。

 オバマが執権初期から持ち出した「核兵器のない世界」構想なるものは、自分らの核戦争手段は、さらに強化して他国の軍事力を弱化させようとする下心に発したものであった。

 米国の狡猾な二面術策は、こんにちになって国際社会の当然の排撃を受けて破綻を免れなくなった。

 米国が世界の非核化の実現にそれほど関心があるなら、自分らがまず率先して核を放棄し、他の国と民族にたいする核の威嚇、恐喝を中止する模範を示すべきであろう。

 米国が、核のこん棒を振り回し、対朝鮮敵視政策に執拗にしがみついて我々の核放棄を夢見るのは、ゆで卵からひながかえるのを待つような妄想にすぎない。

 我々は、既に宣明したとおり、帝国主義の核の威嚇と専横が続く限り、経済建設と核戦力建設を並進させるという戦略的路線を恒久的に捉えて自衛的核戦力を質的、量的にさらに強化していくであろう。

 わが共和国はまた、責任ある核保有国として国際社会に担った核拡散防止の義務を誠実に履行し、世界の非核化を実現するために積極的に努力するであろう。

 米国がいくら黒白を転倒する謀略宣伝にしがみついても、自主と正義の核強国であるわが共和国の姿を絶対に隠せない。【朝鮮中央通信=朝鮮通信】


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