金日成主席の祖国統一の対外活動での功績
−2017年4月8日−

 朝鮮中央通信によると、朝鮮外務省軍縮・平和研究所は8日、金日成主席の生誕105周年に際して主席の祖国統一業績のうち対外活動部門に関する研究資料を集約して記念報告書を発表し、次のように指摘した。

 金日成主席は、最も正当な祖国統一の路線と方針を示し、それにたいする国際的な支持と連帯を強化するために精力的に活動した。

 主席が示した祖国統一の3大憲章は、誰もが受け入れて支持、共感できる公明正大で合理的な統一大綱である。

 自主、平和統一、民族大団結の3大原則は、1970年代に入ってアジアと世界の至る所で反帝・自主勢力が急速に拡大し、強化されて帝国主義勢力が深刻に分裂し、弱まっていた背景のなかで示された。

 統一国家の全貌とその実現の方途を明らかにした高麗民主連邦共和国創立方案は、誰も否定できない普遍の真理、厳然たる国際的現実を反映している。

 相手側の思想と制度を否定して一方の思想と制度による統一を追求するのは結局、統一をしないということであり、戦争をしようというのも同然である。互いに異なる思想と制度を統一できる唯一の平和的方法は連邦制を実現する道しかない。世界人口の3分の1が異なる形態の連邦制国家で暮らしている。一つの国のなかに異なる制度が共存するのはこんにちの現実である。

 民族大団結の総体的目標と理念的基礎、民族大団結の原則と具体的な方途を明示した全民族大団結10大綱領にも、わが民族の要求と利益、団結の経験が集大成されているだけでなく、進歩的人類の志向と念願も十分に反映されている。全民族大団結10大綱領は思想と政見、制度にかかわらず誰もが皆受け入れられる公正で説得力ある条項で一貫している。

 金日成主席の精力的な対外活動と賢明な指導によって、世界の多くの党および国家・政府首班と政界、社会団体の著名な人士は、我々の祖国統一方案に全的な支持と共感を表した。

 祖国統一の3大原則は、1973年の第28回国連総会で全会一致の支持を得た。73年と76年に開かれた第4回、第5回非同盟諸国首脳会議は、わが共和国政府の祖国統一方針に全幅の支持を表明する決議を採択した。77年6月には、朝鮮の統一と平和のための国際連絡委員会が創立され、わが人民の統一偉業を支持する世界大会が相次いでおこなわれた。

 高麗民主連邦共和国創立方案を支持して1981年3月から82年3月までおこなわれた国際的な署名運動には105カ国から16億余人が参加したし、94年4月から10月までおこなわれた全民族大団結10大綱領支持署名運動には150余カ国の17億3000余人が参加した。

 金日成主席は、国が分断した初期から外部勢力の干渉をなくして祖国を自主的に統一することに関する方案を示し、米軍の南朝鮮占領を終わらせるための対外活動を賢明に導いた。

 主席の賢明な指導のもと、わが共和国政府が国連の舞台で祖国統一に有利な対外的環境をととのえるたたかいを力強く展開した結果、1973年の第28回国連総会で朝鮮半島の持続的な分断を合法化する道具として不当に悪用されてきた「国連韓国統一復興委員団」の解体に関する決議が採択されることになった。

 主席は1974年3月、最高人民会議第5期第3回会議で、朝米間に平和協定を締結してすべての外国軍隊を撤退させるための会談をおこなうことに関する提案を盛り込んだ書簡を米議会に送るようにし、国連総会でこの提案を支持する決議を採択するための対外活動を積極的に展開するようにした。

 1975年の第30回国連総会では「朝鮮で停戦を強固な平和に転換し、朝鮮の自主的平和統一の促進に有利な条件をととのえるために」というわが方の提案が圧倒的多数の賛成で採択された。そして、「国連軍司令部」解体問題と米軍撤退問題を分離して米軍の南朝鮮占領を合法化しようとしていた敵の企図はことごとく粉砕された。

 金日成主席は、朝鮮半島で緊張状態を緩和して、平和を保障し、祖国統一に有利な環境をととのえるための活動を賢明に導いた。

 金正日総書記は、主席が示した祖国統一の3大原則と高麗民主連邦共和国創立方案、祖国統一のための全民族大団結10大綱領を祖国統一の3大憲章に定立し、民族大団結の5大方針をはじめ、卓越した思想と路線を示して民族が進むべき統一の前途を明示した。

 総書記は、先軍政治で朝鮮の国力を著しく強化したことで、内外の反統一勢力の新たな戦争挑発策動を粉砕して祖国統一の確固たる保証をもたらしたし、卓越した思想と指導で6.15統一時代を開いて祖国統一の転換的局面をもたらした。

 総書記の崇高な統一愛国意志と大勇断によってもたらされた歴史的な6.15共同宣言と10.4宣言を通じて、わが民族同士の理念と連邦制統一方案にたいする全民族的な合意が遂げられ、民族共同の発展と平和繁栄のための設計図が示されたし、朝鮮半島と東北アジア地域の平和と安全保障のための土台が築かれることになった。

 敬愛する最高指導者金正恩同志は、主席と総書記の祖国統一の遺訓と業績を輝かしく継承していく祖国統一の救い星である。

 敬愛する最高指導者が朝鮮労働党第7回大会で主体的祖国統一の路線と方針を示したのは、祖国統一のためのわが民族のたたかいで新たな歴史的里程標となった。

 民族自主の旗印、民族大団結の旗印を高くかかげ、朝鮮半島の強固な平和と安全を保障して連邦制方式の統一を実現するために積極的に努力することに関する新たな闘争方針は、主席と総書記の祖国統一思想を完璧に体現した敬愛する最高指導者だけが示せる卓越した指導的指針になる。

 敬愛する最高指導者が明らかにしたわが国の分断に関係がある国と周辺諸国が北南間の不信と対決をあおらず朝鮮の統一に役立つ事をおこなうことについての思想は、わが国の統一問題の本質と現在の実態の科学的な解明にもとづいて祖国統一偉業を遂げるための方途を明示した最も正当な思想である。

 金日成主席と金正日総書記の愛国愛族の崇高な意と念願を体してこの地に必ず尊厳ある繁栄する統一強国を打ち立てようとするのは、敬愛する最高指導者の確固不動の意志である。

 敬愛する最高指導者金正恩同志がいて主席と総書記の祖国統一の遺訓は必ず実現するであろう。【朝鮮通信=東京】


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