物理的対応措置が実行される
朝鮮人民軍総参謀部砲兵局重大警告 
−2016年7月11日−

 朝鮮中央通信によると、朝鮮人民軍総参謀部砲兵局は11日、全文次のような重大警告を発表した。

 わが国と世界の多くの国の一様な反対と排撃にもかかわらず、米国と南朝鮮かいらいが、とうとう、高高度防衛ミサイルシステム(THAAD)を南朝鮮に配備することを決定した。

 現在、敵はTHAADの南朝鮮配備の波紋が広がるのを抑えようと「韓米共同実務団」が数カ月の検討過程を通じて、このシステムの軍事的効用を確認し、環境と健康、安全保障に支障がないよう必要な対策を講じたとの説明を並べている。

 そのうえ、朝鮮半島周辺諸国の反発を事前に抑えるために、南朝鮮に配備するTHAADのレーダーは、探知距離が長い「前進配備用」ではなく、探知距離が短い「終末段階用」という話にならない詭弁まで吐いている。

 いわば、THAADが、もっぱら、我々の「核とミサイルの脅威」にたいしてのみ運用される「防御的手段」であるということである。

 そうして、わが軍隊が保有した各種のミサイルとその試射が南朝鮮と全アジア太平洋地域の安保に「深刻な脅威」になるので、THAAD配備の決定は、それに対処するための「不可避の選択」であるかのように世論をミスリードしている。

 戦争と対決の狂信者が騒ぐわが軍隊の「脅威」説はどこにも通用しない強弁である。

 わが軍隊と人民が保有したすべての装備は、わが国の平和と民族の安全を守るための正義の自衛的手段である。

 最近、わが戦略軍が中長距離戦略弾道ミサイルの試射を断行したのも、太平洋地域の作戦地帯内にたむろしている米帝侵略軍の基地が、わが共和国の自主権と尊厳、平和と安全を脅かしているからであった。

 偉大な白頭山の統帥者たちの卓越した導きのもと、わが革命武力がこんにちのように強大な威容をとどろかす攻撃力に発展したのも、米国をはじめ、わが共和国を脅かす敵対勢力がこの惑星のどこにいようと、決心したとおりに掃討するためである。

 この地の平和と安全を損ねる悪名高い主犯が、我々の自衛的手段は「深刻な脅威」であると描写し、自分らの侵略戦争手段は「防御」のためのものであると騒ぐことこそ、黒白転倒の極みにほかならない。

 「脅威」の繰り言は、侵略と戦争を合理化するための米国とかいらいの常套の手法である。

 今回のTHAAD配備は、アジア太平洋地域で軍事的覇権を握ることで世界制覇を夢見る米国の凶悪な野望と、主人を後ろ盾にして北侵を実現しようとするかいらいの極悪な同族対決策動の直接の産物である。

 開発されたTHAADをグアム島のアンダーセン侵略基地に配備した後、次の場所として南朝鮮を選定して実戦配備することにしたのは、米国が追求する侵略的なアジア太平洋重視戦略の基本の焦点がほかでもない全朝鮮にたいする軍事的支配にあることをことごとく実証する。

 特に、米国・南朝鮮同盟を主軸にするアジア版NATO(北大西洋条約機構)を構築し、東北アジア地域にある大国を牽制して軍事的覇権を握ろうとするところにその下心がある。

 主人の強要によって、まだ軍事的効用が十分に検証されておらず、強力な高出力電波で人命被害をまねく未完成のシステムであるTHAADを天文学的な額の血税まで貢いで、とうとう搬入することにしたのは、朴槿恵一味こそ天下にまたとない万古無比の逆賊の群れであることをそのまま示している。

 わが革命武力は、千万軍民の運命である最高首脳部擁護を自分の最大の使命、祖国守護と人民防衛を第一の使命としている。

 朝鮮人民軍総参謀部砲兵局は委任により、米国と南朝鮮かいらい好戦狂に次のように厳かに警告する。

 第1に、世界制覇のための米国の侵略手段であるTHAADが南朝鮮に配備される位置と場所が確定されるその時刻から、それを徹底的に制圧するための我々の物理的対応措置が実行されるであろう。

 米国は、南朝鮮とその周辺に戦争殺人装備を持ち込むほど、我々の射程圏内にさらに近く入ることになり、それだけ悲鳴を上げる間もなく凄惨に全滅しかねないことくらいは知っておくべきである。

 最先端の攻撃的な攻撃手段を十分に保有しているわが軍隊は、THAADを配備して戦争挑発に狂奔する米国にさらに無慈悲で強力で連発的な対応措置を講じるであろうし、好戦狂は限りない不安と恐怖の悪夢にさいなまれることになるであろう。

 第2に、南朝鮮かいらいは、主人の米国のTHAADを引き入れることにより、我々の無慈悲な鉄槌をみずからまねく自滅の悲惨な末路をいっそう早めることになるであろう。

 THAADで我々の正義の攻撃を防ぐというのは、軍事的無知の表れであり、世論と民心を愚弄、欺瞞することになる。

 わが軍隊は、敵のすべての侵略戦争手段はもちろん、対朝鮮攻撃および補給基地まで精密照準攻撃圏内に捉えて久しい。

 朴槿恵逆賊一味が、南朝鮮を主人の米国の核前哨基地としてゆだねるほど、まねくものは、自分の手で醜悪な余命を早めて終える悲劇的な終末だけである。

 いますぐにでも、命令さえくだれば、容赦なく無差別的な報復攻撃を加え、火の海、灰にするというのがわが軍隊の揺るぎない意志であることを改めて想起させる。

 第3に、わが革命武力は、今後も朝鮮半島はもちろん、東北アジア地域と世界の平和と安全の守護の最前線でその威力をあらゆる面から強化していくであろう。

 世界の平和と安全を保障するのは、わが軍隊の崇高な義務である。

 我々白頭山革命強軍は、横暴な米国とその手先の侵略的な戦争策動を少しも許さないであろうし、果敢な軍事的措置を連続で講じていくことになるであろう。

 正義を脅かすこの世のすべての不正義を懲罰するための我々の自衛的措置は、強盗の米国と敵対勢力を一掃する時まで絶え間なく続くであろう。【朝鮮通信=東京】


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