侵略の兆し見せれば核先制攻撃浴びせる
−2016年8月22日−

 朝鮮中央通信によると、朝鮮人民軍総参謀部は22日、全文次のようなスポークスマン声明を発表した。

 内外の強い反対、排撃にもかかわらず、米帝と南朝鮮かいらいが22日から史上最大規模の「ウルチフリーダムガーディアン」合同軍事演習を強行する道に入った。

 既に、演習に投入することになっている米帝侵略軍の陸海空軍作戦集団が、南朝鮮とその周辺地域に機動、展開されており、南朝鮮かいらい中央および地方行政機関と軍需および民間企業の膨大な人的・物的資源が完全な戦時態勢に入った。

 9月初めまで続く今回の演習は、朝鮮半島有事に「連合軍」武力による不意の北侵核先制攻撃を熟達し、「戦争条件の醸成」と「抑止」「主導権確保作戦」と「戦場支配作戦」「平壌占領」と「政府統治支援」など、わが共和国を占領するための段階別の侵略計画の実現を目的にしている。

 敵は、今回の演習が「定例の公開訓練」であり「透明性が保たれた通常訓練」であると騒ぎ立て、その侵略性と冒険性を隠蔽しようと画策している。

 事態の深刻さは、朝鮮半島を「統制不能」の核戦争勃発の状況に追い込むこの合同軍事演習が、人類史にかつてない極悪非道な政治的孤立と前代未聞の経済的「制裁」のような敵対政策がすべて水泡に帰した状態でおこなう最期のあがきのような軍事的圧殺攻勢であるところにある。

 米帝が今回の演習を控え、グアム島に悪名高い戦略爆撃機であるB52H、BIB、B2Aを前進配備しただけでなく、演習に海上作戦手段をはじめ、米帝侵略軍のすべての軍種、特殊殺人集団を投入し、南朝鮮かいらい軍と民間漁船、民間機などをはじめ、すべての軍用、民間用の手段まで残らず動員しているのも、実戦を狙っているからである。

 敵が、我々の革命の首脳部の「排除作戦」と「平壌占領」を狙った冒険的な作戦計画に準じて今回の演習を強行するのは、事態の重大さをさらに倍加している。

 演習は、軍事的力で我々の生活の場を丸ごと奪い、我々の運命である社会主義制度を抹殺して、この地の千万軍民に植民地奴隷の悲惨な運命を強いようとする奸悪な悪巧みの直接的なあらわれである。

 世界至る所で各種形式の軍事訓練がおこなわれているが、その規模と強度、適用手法と実行手段において、これ以上悪辣で横暴な核戦争演習は見つけられない。

 朝鮮半島の現在の情勢は事実上、いつでも核戦争が起こり得る危機一髪の状態にある。

 生じた険悪な事態と関連して朝鮮人民軍総参謀部は委任により、極限ラインを越えた米帝と南朝鮮かいらいの無謀な北侵核戦争騒動に対処したわが革命武力の原則的立場を厳かに宣明する。

 1.いま、この時刻から、朝鮮人民軍1次攻撃連合部隊が、「ウルチフリーダムガーディアン」合同軍事演習に投入されたすべての敵の攻撃集団に先制的な報復攻撃を加えられるよう恒常的な決戦態勢を堅持していることをしっかり知るべきである。

 「ウルチフリーダムガーディアン」合同軍事演習は、徹頭徹尾、我々にたいする実戦的な核戦争挑発行為である。

 侵略者が、わが共和国を攻撃目標とみなして無謀に狂奔している重大な状況で、攻撃に投入される兵力と手段を事前に徹底的に制圧、掃討してしまうのは、わが軍隊の一貫した対応作戦方式である。

 わが革命武力が、北侵戦争演習に動員された侵略者の姿と一挙一動を鋭く注視していることを一瞬も忘れてはならないであろう。

 2.核戦争狂信者が、我々の自主権が行使される神聖な領土と領海、領空に対するさ細な侵略の兆しでも見せる場合、容赦なく我々式の核先制攻撃を浴びせて挑発の牙城を灰にするということを銘記すべきである。

 領袖擁護、体制死守、人民防衛は、わが革命武力の不変の最大の使命であり、聖なる本分である。

 この世界の誰も、わが革命武力が守っている尊厳ある社会主義制度と神聖なわが国の空と陸、海に手出しすることはできない。

 万一、米帝と南朝鮮かいらいが少しでも無分別な妄動を見せるなら、いまだ世界が知らない想像を絶する無差別の懲罰が加えられるであろう。

 3.わが革命武力は今後も、米帝と南朝鮮かいらいの核戦争挑発策動を永遠に終わらせるために敵撃滅の銃剣をさらに高くかかげるであろう。

 朝鮮半島でますます無謀になる米帝と南朝鮮かいらいの核戦争挑発策動を一時的にではなく永遠に終わらせようとするのは、わが白頭山革命武力の断固たる決心であり、意志である。

 改めて言明するが、これまでとは比べようもない我々式の核先制攻撃能力を完璧に備えたわが革命武力は、侵略と戦争の牙城を払い去り、共和国南半部解放の戦勝の砲声を響かせる歴史的機会だけを待ちわびている。

 北侵核戦争狂信者は、わが軍隊のこの鉄の意志を一瞬も忘却してはならない。

 東方にそびえ立つ核強国の戦略的地位に応じて、わが革命武力は朝鮮半島と東北アジア、世界の平和と安全に責任をもったみずからの本分と使命を果たしていくであろう。

 世界は、米帝と南朝鮮かいらいが無謀な侵略戦争演習騒動の代価をどれほど凄絶で悲惨に、たっぷり払うのかをしっかりと見ることになるであろう。【朝鮮通信=東京】


inserted by FC2 system