ミサイル発射訓練中傷は奇怪な醜態
−2017年3月9日−

 朝鮮中央通信によると、朝鮮人民軍戦略軍は9日、全文次のようなスポークスマン談話を発表した。

 去る6日におこなわれた朝鮮人民軍戦略軍火星砲兵部隊の弾道ミサイル発射訓練は、米国をはじめとする敵対勢力の核戦争策動に鉄槌をくだし、最後の勝利に向かって万里馬速度で疾風怒濤のように駆けているわが軍隊と人民に無限の力と必勝の信念を与えている。

 わが戦略軍火星砲兵の核弾頭部の取り扱い手順と迅速な作戦遂行能力を判定、検閲するための今回の訓練では、我々式の弾道ミサイルの威力と主体的な攻撃戦法の優位性がはっきりと実証された。

 今回の訓練を通じて我々は、内外の再三の警告と懸念にもかかわらず、とうとう北侵核先制攻撃を狙った合同軍事演習を強行して朝鮮半島の平和と地域の安定を破壊し、情勢を核戦争の瀬戸際へと追い込んでいる戦争狂を弾道ミサイルの集中的で連続的な攻撃で無慈悲に踏みつぶす白頭山革命強軍の敵撃滅の報復意志をはっきりと示した。.

 これに関連していま、米国とその追従勢力は、尾に火が付いた狂犬の群れのように狂奔している。

 米国は、我々の弾道ミサイル発射のニュースが伝わるなり、真夜中に国務省の報道官代行を押し立てて「北朝鮮の脅威に対処するためのすべての能力の活用」と「同盟国守護のための準備態勢」「対北朝鮮制裁強化」をさらにやかましく騒ぎ立てた。

 日本は、首相と外相、防衛相など高位当局者が次々と出て「新たな段階の脅威である」「国際社会の対応が重要になった」と差し迫った悲鳴を上げ、わめき散らしている。

 尻馬に乗ると言うように、南朝鮮かいらいの醜態はさらに見ものである。

 かいらいは、青瓦台の地下防空壕で「緊急の国家安全保障会議」を開き、「国際社会にたいする真っ向からの挑戦」だの「重大な挑発」だの「声明発表」だの何のと精神病者のように騒ぐ一方、連日主人の米国、日本と謀議をおこない、「強力で実効的な制裁と圧力」を哀願する醜態を演じている。

 このようななか、米国と日本、南朝鮮かいらいに唆された国連安全保障理事会は、またしても国際的正義と公正さを投げ捨て、我々の弾道ミサイル発射訓練にいわゆる「脅威」「決議違反」であると言いがかりをつける報道声明なるものまで発表することで、人類の良心と平和志向を踏みにじり、国連の歴史にもう一つの恥ずべき汚点を残した。

 国家防衛に責任をもつ軍隊が、国連の承認や国際条約の条項を確かめて訓練をおこなう国はこの世界のどこにもないし、わが軍隊のミサイル発射訓練が世界の平和と安全にたいする脅威になるというのは話にならない。

 我々は、米国とその追従勢力がでっち上げる不法、無法の「決議」を一度も認めていないし、敵対勢力が騒ぐ「挑発」だの「違反」だのの類いの寝言のような言葉を単なる騒音公害としかみなさない。

 我々は、朝鮮人民軍戦略軍火星砲兵部隊の今回の弾道ミサイル発射訓練が、米国主導の侵略的な北侵核戦争騒動に対処した訓練であって、有事の日本駐屯米帝侵略軍基地を攻撃目標にしておこなわれたことを隠さない。

 恒常的な核戦争の危険が急襲する差し迫った情勢の要求に即して高度の撃動状態を維持し、実戦能力を百倍に打ちかためていくのは、主権国家の正当な自衛的権利であり、わが革命武力の崇高な使命である。

 朝鮮半島とその周辺に核攻撃手段を大量に投入して史上最大規模の北侵核戦争演習に狂奔している侵略者、挑発者が、自主権守護のためのわが軍隊の通常で義に徹した訓練にたいしてどうのこうのと中傷していること自体が、盗人猛々しい奇怪な醜態にほかならない。

 問うが、我々の弾道ミサイル発射訓練が「挑発」であり「違反」であるなら、一つの戦争をおこなっても余る膨大な侵略武力を我々の門前に投入し、「核先制攻撃」を露骨に騒いで強行する自分らの侵略戦争演習は果たして何と言うべきであろうか。

 先日、米国が我々を標的にして強行した大陸間弾道ミサイル(ICBM)ミニットマン3の発射と毎日のように騒いでいる「核先制攻撃」論が、まさに許しがたい重大な挑発であり脅威であるのである。

 刃物を持って襲いかかる強盗をはっきりと見ながらも、無為無策で座っていることよりも愚かなことはないであろう。

 今回の弾道ミサイル発射訓練を通じてわが戦略軍は、水中と地上のどこからでも、襲いかかる敵を無慈悲な核の強打で最も正確で最も迅速に、最も徹底的に一人残らず打ちのめせる最精鋭戦略武力の威容を余すところなく誇示した。

 米国をはじめとする敵対勢力の高高度防衛ミサイル(THAAD)だの「キルチェーン」(朝鮮の核・ミサイル施設に先制攻撃するシステム)だのは、我々の限りなく強大な戦略武力の前でくず鉄にも劣る無用の長物にしかならないことをはっきりと知らなければならない。

 わが戦略軍は、いつ実戦に移るかわからない峻厳な情勢の要求に即して高度の撃動状態を維持し、いったん命令がくだれば、即時、各火星砲が敵撃滅の火を噴けるように機動準備、陣地準備、技術準備、攻撃準備を抜かりなく整えている。

 侵略者、挑発者が、いかなるラッパを吹いても、わが戦略軍は、我々式の超精密化され、知能化されたミサイルでさらに完璧に武装し、主体的なミサイル攻撃戦法をより完成させていくであろう。

 いつ、どの地点からも、その目標が近距離にあろうと長距離にあろうと、隣接にいようと大洋の向こうにいようとすべて掃滅できるように超精密化されたチュチェ弾、我々式の戦略兵器システムの無限大の攻撃能力については、この世界の誰も想像さえできないであろう。

 米国と南朝鮮かいらいは、わが共和国の自主権が行使される領域にたった一つの火の粉でも飛ばすなら、核弾頭を装着した無敵の火星砲で侵略と挑発の本拠地を生存不可能に焦土にすることになるという我々の警告が決して空言ではないことをはっきりと銘記しなければならない。【朝鮮通信=東京】


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