トランプ政府の挑発策動を超強硬対応で粉砕する
−2017年4月14日−

 朝鮮中央通信によると、朝鮮人民軍総参謀部は14日、全文次のようなスポークスマン声明を発表した。

 いま、朝鮮半島には新たに発足したトランプ米政府の無謀な軍事的挑発狂気によって極めて重大な情勢が生じている。

 これまで、トランプ政府が「戦略的忍耐」として知られたオバマ政府の対朝鮮政策を失敗した政策、「終わった政策」であると認め、さまざまな対朝鮮政策案をテーブルに乗せていじくり回してきたのは周知の事実である。

 そこで、わが軍隊と人民は、先日から米国で公式の立場表明なしに我々と関連したさまざまなただならぬ動きがあらわれて「回帰、オバマ政府」という評が出回ったが、高い自制力と忍耐力をもって事態の推移を警戒して注視してきた。

 しかし、南朝鮮全域で強行されている「キー・リゾルブ」「フォールイーグル」核戦争演習と時を同じくして、トランプ政府はついに強盗の本性をあらわし始めた。

 いま、トランプ米政府が選択した対朝鮮政策は、第一に、誰それとともに高強度の制裁と圧力を加えるということであり、第二に、南朝鮮に戦術核兵器を常時展開するということであり、第三に、我々の首脳部を狙った「斬首作戦」と「先制攻撃」を内容とする独自の軍事行動に出ることであるという。

 現実的に去る6日、シリアにたいする不意の巡航ミサイル攻撃をおこなったトランプ政府は、それが我々に送る「強力な警告メッセージ」になると宣伝して我々にたいする露骨な威嚇、恐喝の道に入った。

 南朝鮮とその周辺にいつでも軍事行動に入れる特殊作戦集団と戦略的な水中、海中、空中の核攻撃手段を展開した状況で、原子力空母カール・ビンソンを中心とする空母打撃群まで航路を変えて朝鮮半島水域に緊急出動させているのがその端的な実例である。

 いま、米国務長官、国防長官をはじめ、米国の安保関係者は口を開ければ、我々にたいする米国の単独の軍事行動について言い散らしている。

 トランプ政府の重大な軍事的挑発狂気がもはや袖手傍観できない危険極まりない段階へ突っ走っている状況で、朝鮮人民軍総参謀部は委任により、我々の原則的な立場を改めて世界に宣布する。

 1.米国の対朝鮮敵視政策による強盗さながらのすべての政治的・経済的・軍事的挑発策動をわが軍隊と人民の超強硬対応で徹底的に粉砕するであろう。

 我々の超強硬対応には、地上・海上・水中・空中機動を伴う我々式の不意の先制攻撃案をはじめ、さまざまな案が含まれている。

 米国が仕掛けてくる挑発の種類と水準に合う我々式の適切な超強硬対応がすぐさま伴うことになるであろう。

 核攻撃手段を含むすべての超強硬対応を伴わせられるよう万端の撃動状態(射撃準備完了状態)を恒常的に維持しているわが軍隊と人民である。

 米国の強権と侵略のいけにえとなって悲惨な運命を経ているイラクやリビア、たたかれても即時の対応がないシリアのように我々に接するなら、それよりも大きな誤算はないであろう。

 2.米国とその追従勢力にたいする我々の超強硬対応は、生存を許さない破滅的懲罰を目標に無慈悲に加えられるであろう。

 南朝鮮の烏山と群山、平沢をはじめとする米軍基地と青瓦台を含む悪の本拠地は、たった数分で焦土になることを隠さない。

 原子力空母を含む大きな目標が近くに接近してくるほど、せん減的攻撃の効果はよりいっそう大きくなるであろう。

 日本本土と沖縄、グアム島をはじめ、太平洋戦区内の米軍基地はもちろん、米国本土まで我々の戦略ロケット軍の照準器内に入っていることを銘記しなければならない。

 我々の超強硬対応は、チュチェ朝鮮の名誉と尊厳をかけて勝利の旗をなびかせる時まで展開される未曽有の決戦である。

 3.生じた重大な事態に関連して、米国はしっかり目を覚まして問題解決の正しい選択をすべきであろう。

 持続している朝鮮半島情勢の緊張は、米国の時代錯誤な対朝鮮敵視政策とそれによる軍事的挑発に根本の原因がある。

 我々が保有した強力な核抑止力も、我々に対する米国の執拗な核の威嚇と恐喝がその原因を提供し、その誤った選択を続けてきた歴代の米政府によってもたらされたことを想起する必要がある。

 世紀をまたいで続く緊迫した朝米対決の歴史を冷静に振り返り、正しい選択をするのが米国にも有益であろう。

 わが軍隊と人民は、我々の尊厳と自主権を侵害する者には、今後も恐れることなく立ち向かうであろうし、米国のすべての挑発的な選択をいつも我々式の超強硬対応で無慈悲に踏みつぶすであろう。【朝鮮通信=東京】


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