米第8軍司令部の平沢移転を非難
−2017年7月14日−

 朝鮮中央通信によると、朝鮮人民軍板門店代表部は14日、全文次のようなスポークスマン談話を発表した。

 最近、米帝が北侵核戦争挑発策動に必死にしがみつき、南朝鮮永久占領の企図をさらに露骨にさらけ出している。

 この64年間、ソウルの竜山基地に巣くっていた南朝鮮占領米帝侵略軍陸軍第8軍司令部を京畿道平沢地域へと移転する茶番を演じ、それについてやかましく騒ぎ立てているのがその代表的実例である。

 11日、南朝鮮占領米第8軍司令部庁舎を京畿道平沢のキャンプ・ハンフリーズに移した米帝侵略軍は、かいらい政府と軍部の頭目と極右保守分子の老いぼれをはじめとする有象無象まで招いて「新庁舎の開館式」なるものをおこなった。

 この日、南朝鮮占領米第8軍司令官は、いわゆる「歓迎の辞」なるもので、「総額107億ドルの建設資金が投じられた平沢米軍基地は、米国の海外陸軍基地のなかで最大規模」であるだの、「基地の移転で米軍の防御水準と戦闘準備態勢がさらに向上されるであろう」だの何のと生意気に言い散らす一方、「韓米同盟の強固さを誇示したもう一つの事例」になると手先をおだて、記者に基地の内部まで公開して虚勢を張った。

 米第8軍司令部の平沢移転問題について言うなら、米帝がわが軍隊の長距離砲兵火力攻撃を恐れて南朝鮮占領米帝侵略軍基地を漢江以南地域に移動展開するために2003年からかいらいと謀議を凝らして推し進めてきたものである。

 米帝は当時、「現在首都圏を狙っている北の長距離砲は240ミリロケット砲200余門と170ミリ自走砲150余門である。1時間に5000発を超える砲弾が仁川と驪州はもちろん、ソウルにも落ちる。もし戦争が始まれば一日で10万人の死傷者が出るであろう」と悲鳴を上げて竜山基地を漢江以南の平沢基地に移転しなければならないとかいらいをせき立てた。

 かいらい軍の類いは、死んでも、自分らだけは生き残ろうとする愚かな下心によるものであった。

 2013年に朴槿恵逆賊一味が権力を握ると、米帝は時を得たかのように、平沢米軍基地を拡張して米第8軍司令部をはじめ、米帝侵略軍部隊の移転問題に合意した後、中隊・大隊級区分隊をひそかに移動させた。

 今回、米第8軍司令部の移動で本格的な運営段階に入った平沢米軍基地は、2020年までに建設が終わり、その面積は実に1470万平方メートルで世界最大規模の海外米軍基地になるという。

 米帝が、北侵戦争の突撃隊、先遣隊である南朝鮮占領米帝侵略軍第8軍司令部の平沢移転劇について大きく騒ぎ立てているのは、南朝鮮にたいする永久占領の企図を露骨にさらけ出したものであり、かいらい好戦狂と結託してあくまで我々と対決しようとしていることをそのまま示している。

 トランプ米政権一味が、かいらいにいわゆる「安保ただ乗り論」を騒ぎ立てて米帝侵略軍維持費を引き上げよと強迫しているのも、結局は南朝鮮占領米帝侵略軍基地をさらに強化し、北侵戦争の導火線に火を付けようとするところに目的があるということが如実にあらわになった。

 朝鮮半島を海洋勢力と大陸勢力の力が交差する重要な戦略的拠点とみなし、南朝鮮に居座って全朝鮮を占領し、ひいては世界制覇の野望を実現しようというのが世紀をまたいで続く米帝の対アジア政策目標である。

 米帝は、わが共和国の戦略的地位が根本的に変わったこんにちになってまで旧態依然として対朝鮮敵視政策を追求し、自分の死期を早める愚かな茶番にしがみついているのである。

 わが軍隊の限りなく強大な威力について正しく知らないところに、まさに米国の悲劇がある。

 いったん命令がくだれば、わが軍隊は空を覆って降り注ぐ雨あられのような敵撃滅の一斉射撃で米帝侵略者を残らず撃滅、掃滅するであろう。

 わが軍隊の第一次的な攻撃目標になっている南朝鮮占領米帝侵略軍基地は、平沢にあろうと、釜山にあろうとわが長距離砲兵の無慈悲なせん滅的火力攻撃を絶対に避けられない。

 米帝侵略軍基地の規模が大きければ大きいほど、わが軍隊の火力攻撃の効果はよりいっそう高まるであろう。

 米帝好戦狂は、厳然たる現実を直視して時代錯誤な南朝鮮永久占領の企図を捨ててみずから災難をまねく愚行をこれ以上働いてはならない。

 もし、米帝好戦狂が我々の警告にもかかわらず、引き続き南朝鮮に居座って無謀な軍事的対決妄動にしがみつくなら、悲惨な破滅の運命を脱せられないであろう。【朝鮮通信=東京】


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