水爆実験に成功
−2017年9月3日−

 朝鮮中央通信によると、朝鮮核兵器研究所は3日、全文次のような声明を発表した。

 朝鮮労働党の戦略的核戦力建設構想に従って我々の核科学者は3日正午、わが国の北部核実験場でICBM装着用水爆実験を成功裏に断行した。

 今回の水爆実験は、ICBM弾頭部に装着する水爆の製作に新たに研究、導入した威力制御技術と内部構造設計方案の正確性と信頼性を検討、実証するためにおこなわれた。

 実験の測定結果、爆発の総威力と分裂対融合出力の比率をはじめ、核弾頭の出力指標と2段階熱核兵器としての質的水準を反映するすべての物理的指標が設計値に十分に到達したし、今回の実験が以前に比べて前例なく大きな出力でおこなわれたが、地表面放出や放射性物質漏出が全くなく、周囲の生態環境に何の否定的影響も与えなかったことが実証された。

 実験を通じて、水爆の第1段階の圧縮技術と分裂連鎖反応開始制御技術の精度を再確認したし、第1段階と第2段階の核物質利用率が設計に反映した水準に到達したことが改めて実証された。

 水爆の第2段階の核融合の出力を高めるうえで中核技術である核融燃料に対する対称圧縮と分裂起爆および高温核融合点火、続いて非常に速く展開される分裂・融合反応間の相互強化過程が高い水準で実現することを実証したことで、我々が水爆の製作に利用した第1段階と第2段階の方向性結合構造と多層放射耐爆構造の設計が極めて正確であり、軽量化された熱放射遮蔽材と中性子遮蔽材が合理的に選定されたことを確認した。

 今回の実験を通じて、我々は第1段階と第2段階で起こる複雑な物理的過程に対する我々式の解析方法と計算プログラムが高い水準にあり、第2段階の核融合燃料の構造などチュチェ式に設計した核弾頭としての水爆の工学的構造が信頼し得るという結論を得た。

 実験ではまた、核弾頭爆発実験と各種の弾道ミサイルの試射を通じて十分に検討された密集配置型核爆発制御システムの信頼性を改めて確認した。

 ICBM装着用水爆実験での完全成功は、我々の主体的な核爆弾が高度に精密化されただけでなく、核弾頭の動作の信頼性が確実に得られ、我々の核兵器設計および製作技術が核爆弾の威力を攻撃の対象と目的によって任意に調整できる高い水準に到達したことを明白に示したし、国家核戦力完成の完結段階の目標を達成するうえで極めて有意義な契機となる。

 ICBM装着用水爆実験が成功裏におこなわれたことに関連して、朝鮮労働党中央委員会は北部核実験場の我々の核科学者、技術者に熱い祝賀を贈った。【朝鮮通信=東京】


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