世界平和の破壊者の正体を現したICBM実験
−2016年3月12日−

 朝鮮中央通信社は12日、「最も鉄面皮な圧殺政策」と題する全文次のような論評を発表した。


 米国が去る2月25日、ICBMミニットマン3の発射実験を行った。

 我々の平和的な人工衛星打ち上げに長距離ミサイル発射実験であると言いがかりをつけた米国がずうずうしくもICBM発射劇を公然と行ったことで、世界の平和と安全を破壊する真犯人としての正体を全世界にあらわした。

 米国が、我々の平和的宇宙利用の権利の行使を犯罪視するなかでICBM発射実験を行ったのは、この世界では、もっぱら米国だけがすべての権利を享受でき、人類は自分らによって無条件支配されなければならないという露骨な宣言も同然である。

 まさに、そのような強盗の論理をかかげているので、米国は国際社会の反対にもかかわらず、隠蔽された方法でさまざまな核実験を絶えず行っており、ICBM発射実験は2011年から現在まで、実に15回も行った。

 周知の事実を通じて、我々の宇宙開発を阻もうとする米国の策動が、圧殺と支配に真の目的を置いていることがより明白になった。

 いま、世界のメディアは、米国の新型核攻撃手段の発射実験と核兵器使用のラッパに驚愕を禁じ得ず、国際社会が朝鮮と米国の対決を公正に見て接すべきであると一様に主張している。

 米国のニュースサイト「ザ・ワールド・ポスト」は、「2月初めに朝鮮が人工衛星打ち上げを断行した際に非難の声を上げた国々が、その後、米国がICBM発射実験を行った際は一部分だけ反応した」とし、不正義が横行する現在の世界の流れについて指摘した。

 各国の新聞、通信は、一部の国が朝鮮の「脅威」について誇張しながらも、問題の根源と懸案は正していない、冷戦時代から米国は朝鮮にあからさまに核威嚇を加えてきたし、合同軍事演習を中止して平和体制を構築することに関する朝鮮の要求に背を向けてきた、これがまさに懸案であると評した。

 また、朝鮮半島が冷戦対決から抜け出せていない根本原因は、一部の国が社会主義国家を転覆する目標と東北アジア地域での軍事的地位を放棄しようとしないためである、持続的な封鎖と軍事的圧力によって朝鮮半島での対決状態が絶えず激化していると明らかにした。

 これは、米国の対朝鮮政策が、決して誰それの「脅威」に対処した「平和守護政策」ではないことを物語っている。

 米国の対朝鮮政策は、徹頭徹尾、我々の体制を「崩壊」させ、ひいては、世界制覇を進めるための不正義の政策、その実現のためなら主権国家の合法的権利にまで言いがかりをつけるなど、手段と方法を選ばない最も鉄面皮な圧殺政策、支配政策である。

 極度の傲慢と鉄面皮で一貫した米国の強権策動に鉄槌をくださなければ、人類は米帝に足蹴にされる不遇な運命を免れないであろう。

 米国が、今回、ICBM発射実験を行って他国に核攻撃を加えると公然と騒いだ事実がそれを予告している。

 わが共和国は、国と民族の自主権と生存権を守るために米国の二重基準策動によって無残に踏みにじられている世界の正義と真理を死守するために最後までたたかっていくであろう。

 屈することのないわが共和国のたたかいによって、米国の対朝鮮圧殺と世界制覇の策動は粉々に砕かれるであろう。【朝鮮通信=東京】


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