「核サミット」で核犯人の正体隠した米国
朝鮮外務省代弁人 
−2016年4月4日−

 朝鮮外務省のスポークスマンは、米国が第4回「核安全保障サミット」を契機に我々の「核の脅威」を騒ぎ立てたことに関連して4日、朝鮮中央通信の質問に次のように答えた。

 先日、ワシントンで核テロおよび核拡散防止、戦略核兵器削減の問題を討議する第4回「核安全保障サミット」がおこなわれた。

 米国は会期中、日本、南朝鮮などの追従勢力を糾合して我々の「核の脅威」が国際社会が直面した最も大きな問題であるかのように世論をミスリードし、対朝鮮制裁・圧力の雰囲気を高めようと策動した。

 これは、世界的な核犯人としての正体を覆い隠し、朝鮮半島核問題の張本人としての責任を免れようとする狡猾な欺瞞術策にすぎない。

 オバマは、執権初期から「核兵器のない世界」を提唱してノーベル平和賞までもらったが、核兵器の現代化と核の威嚇に明け暮れてきたことにより、任期末期に至ったこんにちまで、何もやり遂げたもののない口先だけの詐欺師になった。

 これまで4回の「核安全保障サミット」がおこなわれたが、世界の非核化はさらに暗たんとなり、むしろ核兵器が世界の平和と安全をより大きく脅かす事態が生じており、その基本の責任がオバマにあるという国際的非難が降り注いでいるのは偶然ではない。

 慌てふためいたオバマ一味が常套の手法で我々に言いがかりをつけて自分らに向けられた非難をかわそうとしているが、それは愚行である。

 人類の頭上に核爆弾を浴びせた米国の蛮行は、永遠に糾弾、懲罰すべき特大型の犯罪行為である。

 米国こそ、核の威嚇と恐喝を対外政策の基礎にし、核のこん棒をむやみに振り回して覇権的地位を保とうと狂奔する世界的な核犯人である。

 これは、絶対に否定することも、覆い隠すこともできない歴史的事実であり、厳然たる現実である。

 ブッシュ政府が、わが国をはじめとする反米・自主的な国家を「悪の枢軸」、核先制攻撃の対象に指名して核の威嚇を加えたのは周知のとおりである。

 「核兵器のない世界」を建設するというオバマ政府もやはり、非核化ではなく、核兵器の現代化に莫大な資金をつぎ込んでおり、我々にたいする核先制攻撃を変わりなく政策化し、朝鮮半島に各種の戦略核攻撃手段を投入して核戦争実動訓練を大々的に行っている。

 オバマ政府の執権以来、米国の戦略核攻撃手段が、朝鮮半島に投入された規模や回数が減るどころか、何倍にも増えたし、核戦争演習の挑発的な性格は弱まったのではなく、はるかに強化された。

 これとともに、米国は、我々の不可避な自衛的選択を取り上げてでっち上げた国連の「制裁決議」の履行を口実に、追従国家と同盟国をすべて動員して我々にたいする政治的・経済的圧力をさらに強化する下心を露骨にさらけ出し、対朝鮮敵視策動の度合いを最大に強めている。

 まさしく、これが朝鮮半島核問題の真相であり、情勢激化の根源である。

 米国が、我々に言いがかりをつけて米・日・南朝鮮三角軍事共助を実現し、ひいては新しい侵略的な軍事同盟の形成を追求していることにより、東北アジアで対決と戦争の危険はさらに増大している。

 現実は、国の自主権と富強繁栄を保証し、世界の平和と安全を守る宝剣としての我々の自衛的核抑止力のさらなる強化をいつにも増して切実に求めている。

 我々が核兵器を握ってその威力をあらゆる面から打ちかためていくのは、米国の極端な核の威嚇と恐喝、核戦争策動に対処した不可避な選択であり、主権国家の正当な自衛権の行使である。

 既に宣明したように、我々は、今後も米国の増大する核戦争の威嚇と圧力騒動に断固たる超強硬対応で立ち向かうであろう。【朝鮮中央通信=朝鮮通信】


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