米国務長官の広島での対朝鮮核発言を非難
朝鮮外務省軍縮・平和研代弁人 
−2016年4月14日−

 朝鮮外務省軍縮・平和研究所のスポークスマンは、ケリー米国務長官が再び我々に言いがかりをつけたことに関連して14日、朝鮮中央通信の質問に次のように答えた。

 先日、日本の広島でおこなわれた7カ国(G7)外相会合の期間、ケリー米国務長官は、我々の核抑止力強化を「挑戦」と「挑発」であるとして我々にたいする圧力の雰囲気を鼓吹する一方、あたかも自分らは世界的な核兵器の撤廃に関心でもあるかのように鉄面皮に振る舞った。

 ケリーが、米国がつくりだした世界初の被爆地に行って被爆者とその霊魂に謝罪するどころか、突拍子もなく我々に言いがかりをつけたのは、世界最大の核犯罪国家としての正体を覆い隠そうとする破廉恥な行為である。

 これはまた、表向きは「核兵器のない世界」を云々しながらも、実際は核兵器の現代化に莫大な資金をつぎ込み、核戦争演習を絶え間なくおこなっていることによって、まねかれる国際的非難を我々に向けようとする狡猾な術策である。

 米国が、我々のせいで国際的に核の脅威が増大し、朝鮮半島の情勢が激化しているかのように世論をミスリードしようとしているが、それは、理性をもつ人々には絶対に通じない妄想にすぎない。

 我々の核保有は、いわゆる脅威ではなく、米国がもたらす核の惨禍から国と民族を守るための不可避な自衛的選択である。

 我々が核兵器を手にしてそれを絶えず強化してこなかったなら、十回、百回もさらに日本のように米国の核攻撃の被害者になったであろう。

 米国が半世紀が越える期間、我々に反対して絶えずおこなってきた核攻撃の画策と核兵器配備策動、そして、いまも南朝鮮で我々を狙って大々的におこなっている核戦争演習がそれを明白に示している。

 ケリーがずうずうしく世界的な核兵器撤廃のための努力だの何のと言ったが、米国がなかったなら地球上に核の脅威が存在さえしなかったであろうし、初めから「核兵器のない世界」の建設問題が提起されもしなかったであろう。

 世界で真っ先に核兵器をつくりだしたのも米国であり、唯一、核爆弾を人類に浴びせたのも米国であり、主権国家を核先制攻撃対象に指定し、核兵器の現代化に拍車をかけているのも、まさに米国である。

 アジア太平洋地域で覇権的地位を維持するのに必要な口実を設けるために、朝鮮半島の情勢をあくまで激化させるのもほかならぬ米国である。

 我々が米国の核に核で立ち向かって万端の攻撃準備を整えるのは、我々の生存権を守るだけでなく、核のこん棒をむやみに振り回す米国の核の脅威から地域と世界の平和と安全を守るためである。

 今回、日本の首相が、自民族の頭上に核の惨禍を浴びせた加害者である米国から謝罪の言葉を引き出す代わりに、むしろ、米国の顔色をうかがって相づちを打ったのは実に間抜けな行為である。

 世界で初めてであると同時に唯一、核爆弾の洗礼を受けた日本が、ほかならぬ被爆地で加害国である米国にへつらって卑屈に振る舞ったのは、米国にむやみに追従しなければならない政治小者である日本の哀れな境遇の明白なあらわれとなる。

 敵対勢力が、我々にたいする無分別な圧力騒動にしがみつくほど、我々は並進路線の旗印を高くかかげて人類を脅かす核の惨禍の根源を根こそぎにする自衛の核の宝剣をより鋭く研ぎ澄ますであろう。【朝鮮中央通信=朝鮮通信】


inserted by FC2 system