対朝鮮「精密空爆作戦」計画を非難
朝鮮外務省代弁人 
−2016年6月15日−

 我々は、米国の無分別な戦争策動に立ち向かって自衛的抑止力を質的、量的にさらに、しっかり打ちかためていくし、敵のさ細な軍事的挑発も我々式の無慈悲な対応方式で徹底的に踏みつぶすであろう。

 朝鮮外務省のスポークスマンが、米国で我々にたいする「精密空襲作戦」の計画を作成する茶番が演じられたことに関連して15日、朝鮮中央通信の質問にこのように強調した。

 最近、米国のある戦略情報諮問会社が、「北朝鮮核問題にたいする軍事的対応」と題する報告書を作成、発表した。

 5章からなる報告書の骨子は、無礼にも我々の核および軍事施設にたいする「精密空襲作戦」をおこなって我々の核能力を「焦土化」するというものである。

 報告書は、平安北道の寧辺核施設と原子力発電所の建設現場、ウラン鉱山と濃縮施設などを空襲の目標に選定しており、わが戦略軍の弾道ミサイルと空軍爆撃機、潜水艦の建造施設などを同時に精密空襲して一挙に破壊することを予見した。

 このために、大型貫通爆弾(MOP)を搭載した数十機の核戦略爆撃機B2ステルス戦闘機F22を動員し、数隻のオハイオ級原子力潜水艦と駆逐艦で数百発のトマホーク巡航ミサイルを発射することになっている。

 スポークスマンは、米国で我々にたいする「精密空襲作戦」論議が、このように公然とおこなわれているのは極めて無謀な段階に入っている米国の露骨な反朝鮮侵略戦争野望の発露であると指摘した。

 また、今回、我々の核施設と核戦力を精密空襲するとの極めて挑発的な報告書が発表されたのは、現在の米政府の極端な対朝鮮制裁圧力と核戦争策動の延長であって、我々にたいする米国の不意の先制攻撃と武力侵攻が、本格的に検討、準備されているという明確な証拠になるとし、次のように言明した。

 そのうえ、看過できないのは、我々に反対する危険千万な「戦争シナリオ」が、来る8月におこなわれる米国・南朝鮮合同軍事演習を控えて公開されたことである。

 事態の重大さはまた、今回の報告書で明らかになったように、米国が自分らの「精密空襲作戦」が必然的に「全面戦争」に広がるとみなし、我々を軍事的に圧殺するための丸々一つの大規模な戦争をいますぐにでも起こそうとしていることである。

 スポークスマンは、朝鮮半島で日を追って現実化している米国の侵略戦争策動は、朝鮮労働党が示した経済建設と核戦力建設の並進路線の正当性と必然性を改めて実証していると強調した。【朝鮮中央通信=朝鮮通信】


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