「サード・オフセット戦略」適用に警告
−2016年7月6日−

 朝鮮外務省米国研究所のスポークスマンは、最近、米国内で「第3の相殺(サード・オフセット)戦略」なるものを朝鮮半島に適用すべきであるという主張が出ていることと関連して6日、朝鮮中央通信の質問に次のように答えた。

 報道によると、先日、米ジョージタウン大学でおこなわれた討論会に参加した米国の元官吏と東アジア専門家が、合同軍事演習や戦略爆撃機の投入のような武力示威では我々の「核・ミサイル脅威」を防げないので「第3の相殺戦略」を適用すべきであるとの主張をおこなったという。

 米軍部が2014年に示した「第3の相殺戦略」は、他の諸大国の先端兵器の開発に対応して先端軍事技術を導入して装備を高度に現代化し、サイバー・電子戦能力を強化し、それによる総合的な作戦指揮体系を完備するというものである。

 米国で我々に「第3の相殺戦略」を適用すべきであるとの主張が出ているのは、通常戦力、核戦力とともに先端軍事装備を総動員して我々を圧殺しようとする極端な敵視策動のあらわれであり、ひいては我々に言いがかりをつけて東北アジア地域での軍事的覇権維持策動を露骨にしようとする陰険な下心のあらわれである。

 我々は、米国が「第3の相殺戦略」でなく、それ以上のものを考案しても、それを水泡にしてしまう十分な能力と意志をもっている。

 米国が我々の「核・ミサイル脅威」に対処すると言うが、朝鮮半島とその周辺で絶え間ない武力増強と戦争演習で実際の戦争の危険をもたらしているのはまさに米国である。

 スポークスマンは、米国は、我々との全面対決戦で悲惨な終末を味わいたくなければ、我々の戦略的地位と時代の変化を直視して慎重な選択をすべきであろうと警告した。【朝鮮中央通信=朝鮮通信】


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