金正恩委員長制裁指定
最高尊厳への制裁指定は宣戦布告
朝鮮外務省声明 
−2016年7月7日−

 朝鮮中央通信によると、朝鮮外務省は7日、全文次のような声明を発表した。

 米国がわが共和国にたいする前代未聞の最も悪辣な敵対行為を働いた。

 去る6日、米国は、虚偽と捏造で一貫した我々の「人権問題」に関連する国務省の報告書とそれに伴う財務省の特別制裁対象のリストを発表し、あえて、我々の最高首脳部に言いがかりをつける無礼極まりない妄動を働いた。

 米国がわが共和国を悪辣にそしったうえ、我々の最高の尊厳に言いがかりをつけたのは永遠に許されない罪悪のなかの大罪である。

 米国は、我々の初の水爆実験と戦略潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)試射、地対地中長距離戦略弾道ミサイル試射の完全な成功など、核抑止力の飛躍的な発展に慌てふためいて我々にたいする全面的な「制裁圧力」という断末魔のあがきにしがみついている。

 我々との政治的・軍事的対決で劣勢に追い込まれた米国が、「人権問題」に言いがかりをつけて、あえて、我々の最高の尊厳に手出しする極悪な醜態を演じているが、それ自体が日増しに高まる我々の最高首脳部の絶対的な権威の前で不安と恐怖におののく彼らの哀れな境遇を示している。

 しかし、自分らが喫している深刻な惨敗をあくまで挽回しようと分別を失って狂奔している米国の策動を我々は絶対に黙過できない。

 わが軍隊と人民が心臓をすべてささげて仰いでいただき、従う我々の最高首脳部は、わが共和国の尊厳と自主権の象徴であり、わが千万軍民の運命のすべてである。

 米国が蟷螂の斧≠フように、我々の最高の尊厳にあえて挑戦したのは、「人権問題」をめぐる対立を超越した最悪の敵対行為であって、我々にたいする公然たる宣戦布告となる。

 米国は、わが共和国を狙った戦争演習と武力増強策動に狂奔する一方、我々の最高首脳部にたいする卑劣な攻撃と非難に明け暮れて侵略戦争の準備を本格的に進めている。

 米国が、我々の最高首脳部を討とうとする凶悪な目的のもとに天人共に怒れる「斬首作戦」訓練を公然とおこなったうえ、いまでは稚拙な政治的謀略行為にまでしがみついているが、誰それを驚かすどころか、自分の滅亡を早める正反対の結果をもたらすだけである。

 米国が我々の最高の尊厳をそしる特大型の犯罪を働くことで、我々との全面対決で「レッドライン」を越えた以上、我々は必要な全ての対応措置を講じていく権利を正々堂々ともつことになった。

 生じた重大な事態に対処して朝鮮外務省は、次のように声明する。

 第1に、米国は、あえて、我々の最高の尊厳に手出しした今回の制裁措置を即時、無条件撤回しなければならない。

 第2に、米国が我々の要求を拒否する場合、朝米間のすべての外交的接触の手段とチャンネルは即時、遮断されるであろう。

 米国が我々に宣戦布告をした以上、これから米国との関係で提起されるすべての問題は、わが共和国の戦時法によって処理されることになるであろう。

 第3に、米国の対朝鮮敵視策動が、我々の最高の尊厳に手出しする最悪の域に至っていることに関連して、我々は米国の敵対行為を断固粉砕するための超強硬対応措置を講じていくことになるであろう。

 米国の支配層は、我々の最高の尊厳にあえて手出しした自分らの妄動がどれほど愚かで無謀であるのかを身震いするほど体験することになるであろう。【朝鮮通信=東京】


inserted by FC2 system