戦争挑発すれば米国が先に核の洗礼受ける
−2016年7月11日−

 朝鮮中央通信によると、朝鮮外務省は11日、全文次のようなスポークスマン談話を発表した。

 我々の厳かな警告と国際社会の非難と糾弾にもかかわらず、朝鮮半島の情勢を極限に追い込もうとする米国の軍事的動きが日を追ってさらにひどくなっている。

 米国は既に、ジョン・C・ステニスとロナルド・レーガンの両原子力空母打撃群と原子力潜水艇ミシシッピ、戦略爆撃機B52Hをはじめ、各種の戦略資産を南朝鮮周辺に送り込み、最近は米本土にある第169戦闘航空団所属のF16戦闘機12機を南朝鮮の烏山空軍基地に配備して、我々の主要軍事対象物に対する模擬攻撃訓練を実施する計画を発表した。

 これは、米国が来る8月、南朝鮮かいらいとともにおこなう合同軍事演習を契機に何としても朝鮮半島に核戦争の暗雲を引き込もうと画策しており、そのための実践的段階に入ったことを示している。

 米国は、時代錯誤の対朝鮮敵視政策と荒唐無稽極まりない世界制覇戦略の実現に狂ったあまり、朝鮮半島を核戦争の場に変え、これを通じて侵略的なアジア太平洋戦略を本格的に実現しようとしている。

 米国がTHAADを南朝鮮に配備することを公式に決定したのも、このような脈絡からなされたものである。

 米国と南朝鮮が唱えているTHAADの配備が、我々の周辺諸国を直接狙ったものであることはあまりに自明の事実である。

 米国と南朝鮮かいらいのTHAAD配備決定に周辺諸国が強く反発しているのは決して偶然ではない。

 米国は、わが国を第1の攻撃目標にして侵略的な戦争演習と武力増強、軍事同盟の構築に狂奔すると同時に、アジア太平洋地域で軍事的覇権を維持し、支配主義的野望を実現しようと試みている。

 米国のこのような策動によって朝鮮半島と地域で平和と安全が甚だしく脅かされており、核戦争の危険は目の前の現実に迫っている。

 我々は、朝鮮半島を核戦争の惨禍のなかに押し込もうとする米国の大々的な策動を絶対に袖手傍観せず、国と民族の自主権と尊厳、平和を守るための自衛的対応措置をより強力に講じていくであろう。

 米国が、あくまでも朝鮮半島で核戦争を挑発する場合、必ず米国が先に核の火の洗礼を受けることになるであろう。【朝鮮通信=東京】


inserted by FC2 system