米国は南朝鮮永久占領企図を捨て撤退すべきだ
−2016年7月20日−

 朝鮮中央通信によると、朝鮮人民軍板門店代表部は20日、全文次のようなスポークスマン談話を発表した。

 強盗の米国が、南朝鮮かいらい軍の戦時作戦統制権を強奪した時から66年になった。

 全朝鮮にたいする軍事的支配を実現しようとする米国の好悪な悪巧みと、主人を後ろ盾にして「北進」を実現しようとする李承晩逆徒の輩の愚かな妄想が一致して1950年7月、いわゆる「大田協定」なるものが締結された。

 これは、南朝鮮かいらい軍の戦時作戦統制権を米帝侵略軍が丸ごと握って行使することが「法」的に保証された悲劇、恥としてわが民族の分裂の歴史に記録されることになった。

 軍の作戦権と統帥権は、主権国家の徴表である。

 国と民族の自主権は、軍事的カによって裏付けられる。

 こんにち、世界が、南朝鮮を米国の徹底した植民地、51番目の州の烙印を押した重要な理由の一つも、年代と世紀をまたいで長々66年間も初歩的な軍権さえ外部勢力にゆだねた恥辱を受けているからである。

 力がすなわち正義となっている現在の世界で、他人に自分の命を依存することよりも愚かで、不幸なことはない。

 南朝鮮の置かれた現実がそれを物語っている。

 「国連軍」の仮面をかぶった南朝鮮占領米帝侵略軍の承認や許可なしには、たった一瞬も自由に動けない雇用軍がほかならぬ南朝鮮かいらい軍であり、強盗の軍靴に踏みにじられ、キャタピラに無残に踏みつぶされても抗弁一つできない暗黒の地がまさに南朝鮮である。

 軍権を奪われた南朝鮮かいらい軍の境遇はまた、どうなのか。

 先の朝鮮戦争時、1師団長にすぎないディーンなる者が、数十万かいらい軍の命脈を握り、戦争の弾よけとして死の戦場にむやみに駆り出し、米軍の兵士がかいらい軍の将軍の頬を殴ってもにらむこともできなかったし、南朝鮮人民の命を遊興の対象、狩りの対象とみなし、殺りくと虐殺を快楽とみなしても、抗弁はおろか、従順と屈従で屈服しなければならない血のにじむ悲話は数え切れない。

 数百万の罪のない南朝鮮の青壮年が、同族対決の戦場に駆り出され、他国の名もない山野で無念の非業の死を強いられて無縁仏になるのも日常茶飯事となってきた66年間であった。

 自分を守るべきその拳が、他人の所有物となった結果としてもたらされた羞恥と苦痛は当然のことであったと言える。

 これ以上抑え付けられて生きられないという南朝鮮の民心が反米聖戦の噴火口から噴出するたびに、米国は永久占領の基本手段である戦時作戦統制権を何としても守るためにあらゆる権謀術数の限りを尽くした。

 2007年2月、かいらいに戦時作戦統制権を12年4月に移管すると形式上合意しておいてあれこれ口実を設け、かいらい統治層を強迫して15年12月に、さらに20年以降にと際限なく先延ばしにしたのは周知の事実である。

 戦時作戦統制権の移管延期の口実にかかげた理由は、我々の「脅威」と「挑発」であったし、持ち出した名分はそれを「抑止する十分な能力の完備」であった。

 米帝は、引き続き膨れ上がる戦時作戦統制権の問題に釘を刺すために、朴槿恵逆賊一味を唆して、その移管時期を朝鮮半島の「安保環境づくり」、かいらい軍の「中核軍事能力の具備」「北の核とミサイルへの対応能力の確保」の3条件を整える時まで無期限延期することをためらいなく公表した。

 米国がどこにも通用しない荒唐無稽で破廉恥な口実を設けてでも戦時作戦統制権をあくまで握っておこうとするのは、自分らなりの放棄できない凶悪な下心があるからである。

 もし、かいらいにそれを渡す場合、米帝は南朝鮮に居座る名分を失うことになり、朝鮮問題に介入する口実もなくなる。

 それは、どんな手段と方法をすべて動員してでも米帝侵略軍の南朝鮮占領を永久化し、それにもとづいて東北アジアと世界の制覇の野望を必ず達成しようとする米国にとって悪夢にほかならない。

 南朝鮮かいらいは、主人の力を借りて同族と対決し、何としても「吸収統一」のつまらない夢を実現しようとする妄想のもと、米国にさらにすり寄っている。

 戦時作戦統制権を取り巻く闇は、米帝の対朝鮮敵視政策と南朝鮮かいらいの反共和国対決策動がどんなに執拗であり、主人と手先の利害関係にもとづいて演じられる茶番劇がどんなに奇怪であるのかを示す生きた告発状である。

 米帝と南朝鮮かいらいは、大勢を直視しなければならない。

 破廉恥な占領軍が堂々と君臨して植民地の手先がのさばるそのような時は既に過ぎ去った。

 米国が朝鮮半島とユーラシア大陸を併呑するための「短剣」、世界制覇のための足場とみなして南朝鮮に永遠に居座るということこそ時代錯誤の極みである。

 親米事大に狂って軍権まで主人にゆだねた、かいらい逆賊一味こそ、21世紀の植民地奴隷、代を継いで許されない万古無比の逆賊の群れである。

 わが軍隊は既に、南朝鮮占領米帝侵略軍が第1の攻撃対象であり、それに追従するかいらい逆賊の運命も異ならないことを厳かに公表した状態にある。

 米国は、凶悪な南朝鮮永久占領の企図を捨てて自分の巣窟に直ちに戻るべきである。

 それだけが差し迫った終局的破滅をいっときでも免れる賢明な選択になるであろう。【朝鮮通信=東京】


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