米軍の生物・化学兵器実験室設立を非難
−2016年8月1日−

 朝鮮中央通信によると、朝鮮人民軍板門店代表部は1日、全文次のようなスポークスマン談話を発表した。

 最近、米帝侵略軍が、いわゆる「ジュピタープログラム」なるものを発表し、炭疽菌とボツリヌス菌のように致死率が非常に高い猛毒性の細菌を研究する生物・化学兵器実験室を南朝鮮に設立することにした。

 この計画に伴い今年の11月まで必要な人員と装備を釜山港に送り込み、来年から工事に着手するという。

 あらわになった事実は、米帝がわが民族を細菌戦の大惨禍に陥れる天人共に怒れる悪巧みを実現するために狂奔していることをはっきりと実証している。

 米帝侵略軍が追求している「ジュピタープログラム」は、対朝鮮侵略戦争時に生物・化学戦をおこなおうとする悪巧みによるものである。

 既に、米帝は2013年3月、「生物化学防御計画フォーラム」なる場で「ジュピタープログラム」の目的は、南朝鮮占領米帝侵略軍が生物・化学戦を実行しようとするところにあるし、南朝鮮の竜山と烏山など米軍基地の研究所でおこなっている第1段階の実験対象もやはり炭疽菌とボツリヌス菌であることを公表した。

 その後、南朝鮮占領米軍侵略基地の研究所では、炭疽菌のような危険な細菌が秘密裏に搬入されて生物兵器の研究と開発に利用されたし、細菌戦挑発のための生物学的実験がしつこくおこなわれた。

 昨年5月、米帝が生きた炭疽菌を烏山米空軍基地に送付した事実があらわになって世界を揺るがしたのもまさに、この「ジュピタープログラム」によるものであった。

 周知のとおり、別名「恐怖の白い粉」「悪魔の兵器」の烙印を押された炭疽菌は、その殺傷率が95%以上に達する致命的な生物兵器であり、ボツリヌス菌は炭疽菌よりもその毒性が10万倍もさらに強い危険千万な殺人兵器である。

 このような細菌兵器の開発が国際法的に厳しく禁止されているのも、南朝鮮人民が米帝の活性炭疽菌搬入の事実に激怒して立ち上がったのも細菌戦蛮行がまねく結果があまりにも甚だしいからである。

 朴槿恵一味も主人の米国の野蛮な細菌戦の悪巧みについて「米軍当局に『ジュピタープログラム』の情報共有および手順の透明性に関する協力を求めた」「米国が事態の深刻さをしっかり認識して改善策を立てるであろう」などの弁明を並べ、責任回避に躍起になっている。

 わが共和国を侵略するためならどんな野蛮な手段と方法もためらわない米帝の行為は、わが軍隊と人民に不変の対米報復意志をさらにかためさせている。

 米帝は、先の朝鮮戦争の時期から細菌戦・化学戦策動でわが人民を無差別に大量虐殺した不倶戴天の敵、殺人鬼である。

 戦後も、米帝は、わが民族を全滅させようと生物・化学兵器をはじめ、大量破壊兵器を南朝鮮に大々的に投入したが、かいらいにはこれに関連するいかなる内容も一切通報しなかった。

 世界の多くの国と地域に多数の武力を駐屯させている米帝が、自分らの兵器体系の更新と各種の戦争殺人装備の搬入状況などを知らせない対象は、もっぱら南朝鮮だけである。

 米帝侵略軍が南朝鮮でおこなった細菌戦実験の回数も闇に隠されており、危険千万な有毒性化学物質の保有量は見当もつかない。

 全世界が平和と安全を志向している時に、わが同胞に恐ろしい惨事をもたらすために南朝鮮の地に猛毒性の細菌を研究する生物・化学兵器実験室を設立しようとする米帝侵略軍の細菌戦準備策動は絶対に許されない。

 事大と屈従に染まって同族対決が癖になったあまり、米帝の天人共に怒れる細菌戦策動を阻むどころか、むやみに追従している朴槿恵一味も一刻も早く一掃すべき民族反逆の群れである。

 米帝の極悪非道な細菌戦の悪巧みは、わが軍隊と人民に迫った反米対決戦をどうおこなうべきかをはっきりと教えている。

 わが軍隊は、米帝が願うあらゆる形態の戦争方式にすべて対応できる万端の準備ができている。

 わが民族を細菌戦の惨禍に陥れようとする強盗の米帝の凶悪非道な策動は、峻厳な懲罰を免れないであろう。【朝鮮通信=東京】


inserted by FC2 system