米原潜の朝鮮周辺海域投入は平和脅かす
−2016年9月3日−

 朝鮮外務省のスポークスマンは、米国の原子力潜水艦が我々の海域周辺を徘徊しているという報道が出ているのと関連して3日、朝鮮中央通信の質問に次のように答えた。

 米国の原子力潜水艦が、昨年から朝鮮東海のわが国周辺の公海で我々の戦略潜水艦にたいする追跡作戦を秘密裏におこなっているとの報道が出ている。

 報道は、米軍部がこれについて肯定も否定もしていないが、米国が我々の潜水艦を追跡してデータを収集しているのは厳然たる事実であるとしている。

 これは、朝鮮半島情勢をさらに激化させ、地域の平和と安定を脅かす危険千万な行為にほかならない。

 ソ米冷戦時代もそうであったように、戦略潜水艦の対決は核戦争を起こしかねない大きな危険性をはらんでいる。

 米国が、誰それの戦略潜水艦を追跡するという美名のもとに朝鮮半島と東北アジア地域の緊迫した海域に原子力潜水艦を投入しているのは事実上、中国とロシアを狙ったものであり、地域内で軍事的優位を占めて覇権を握るための下心のあらわれである。

 米国のこのような軍事的動きと関連してメディアは既に、東北アジア地域が原子力潜水艦軍備競争の渦に巻き込まれかねないと警告している。

 米国の侵略的な合同軍事演習と武力増強策動によって恒常的な核戦争の危険が漂っている朝鮮半島とその周辺の広くない海域で核保有国の原子力潜水艦の衝突が起こる場合、それが核戦争へと拡大しないという保証はどこにもない。

 こんにち、我々は、米国が望むいかなる戦争方式にもすべて対応できるし、それによって生じる破局的結果の全責任は米国が負うべきである。【朝鮮中央通信=朝鮮通信】


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