オバマ大統領の核実験非難「声明」を非難
−2016年9月11日−

 朝鮮中央通信によると、朝鮮外務省は11日、全文次のようなスポークスマン談話を発表した。

 我々の核兵器研究所の科学者、技術者が核弾頭の威力判定のための核爆発実験を成功裏におこなったことに慌てふためいたオバマ一味が、我々を「平和の破壊者」であると罵倒して制裁、圧力の雰囲気を鼓吹し、自分らの対朝鮮政策の失敗を隠すために愚かに振舞っている。

 9日、オバマが直接今回の核弾頭爆発実験に平和と安全にたいする「脅威」と「挑発」、国際的な行動規範にたいする「無視」であると言いがかりをつけ、我々を核保有国として絶対に認めないし、追加の重大措置をとるために国際社会と協力するとの内容の「声明」を発表した。

 核弾頭爆発実験は、米国をはじめとする敵対勢力の核戦争の脅威と制裁騒動にたいする実際の対応措置の一環であって、敵が我々に手出しするなら我々も迎え撃つ準備ができているという超強硬意志の誇示である。

 我々は、米国の増大する核の威嚇と恐喝から我々の自主権と生存権、平和を守るために並進路線を高くかかげており、我々の今回の核弾頭爆発実験も並進路線の貫徹の一つの行程にすぎない。

 退任を控えたオバマ一味は、我々の核攻撃能力を時々刻々と強化する結果だけをまねいた自分らの対朝鮮政策の総破綻によっていま、国内外の降り注ぐ非難に苦しんでいる。

 オバマの今回の「声明」発表劇には、我々を核保有に後押しした責任を回避し、世界の面前でつぶれた自分らの体面を少しでも立てようとする下心が潜んでいる。

 米国こそ、我々を核弾頭の開発へと促して後押しした張本人であり、この数十年間、毎日のように我々を恒常的に圧迫している米国の核の脅威、恐喝は、我々をここまで押した原動力になった。

 オバマが堂々たる核保有国としてのわが共和国の戦略的地位をあくまで否定しようとするのは、手のひらで空の太陽を隠そうとするような愚行にほかならない。

 「戦略的忍耐」政策が、完全に破綻し、引っ越しの荷造りをする日が近づいているこんにちになってまで、無意味な制裁の繰り言をそのまま唱えて東奔西走するオバマ一味の行動こそ、実に笑止千万である。

 既に、宣明したように、米国の増大する核戦争の脅威から我々の尊厳と生存権を守り、真の平和を守るための国家核戦力の質的・量的強化措置は続くであろう。【朝鮮通信=東京】


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