オバマの制裁・圧力騒動は敗者の断末魔のあがき
−2016年10月6日−

 朝鮮中央通信によると、朝鮮外務省は6日、全文次のようなスポークスマン談話を発表した。

 最近、オバマ一味の対朝鮮制裁・圧力騒動が極限に達している。

 任期が切れるオバマ一味は、我々を核保有国に後押しした責任を逃れるための窮余の策として対朝鮮制裁・圧力騒動に狂奔している。

 これは、「核兵器のない世界」の構想を唱えたことでノーベル平和賞までせしめたが、「米本土にたいする核攻撃能力を保有した朝鮮」を次期政府に「政治遺産」(レガシー)として残さなければならなくなったオバマの哀れな境遇の反映である。

 オバマがあくまで対朝鮮敵視政策を捨てずに「戦略的忍耐」を標榜し、我々に対する核の恐喝と軍事的威嚇に明け暮れて前代未聞の悪辣な対朝鮮孤立・圧殺を追求してきたのが、我々を核兵器高度化に後押しして最強の核攻撃能力を備えた堂々たる核強国にする結果をまねいた。

 これについては、米国も、世界も、さらにはオバマ自身も否認できないであろう。

 変わった我々の戦略的地位と大勢の流れを直視し、対朝鮮政策の失敗から教訓を得る代わりに、オバマ一味はあえて我々の最高の尊厳に言いがかりをつけて戦略資産を我々の鼻先に投入して軍事的に威嚇、恐喝しており、我々の体制の「崩壊」を企むことまで隠していない。

 また、主権国家に我々との関係を断絶するか、格下げせよと強圧的に押し付け、我々を孤立させ、圧殺しようと必死になっている。

 これは、我々との政治的・軍事的対決で連戦連敗した敗者の断末魔のあがきにすぎない。

 主権国家は、いかなる場合も他国の司法権の対象になり得ないという普遍化された国際法上の原則も無視して、自分らに従順ではない国々を苦しめ、いわゆる「単独制裁」「2次制裁」など制裁のこん棒を振り回すオバマ一味こそ、ならず者の集団である。

 他国に自分の意志を強要するために政治的・経済的強圧措置を講じたり、内政に干渉し、平和な時期に主権国家に封鎖型の制裁を加える行為を犯罪、侵略行為と規定している国際法にもとづくと、米国こそ国際刑事裁判所(ICC)に付託されるべき第一の対象である。

 米国は、核実験と弾道ミサイル発射が国際平和と安全にたいする脅威になると規定していない国連憲章に反し、国連安全保障理事会で我々の核実験と弾道ミサイル発射を禁止する「決議」をでっち上げたことで、既に国際法に違反した罪を犯した状態である。

 国連安保理の一部加盟国が、米国の一方的な制裁策動に反対し、第71回国連総会の期間におこなわれたG77閣僚会議で、我々に対する米国の一方的な制裁に反対、排撃する宣言が発表されたのは、米国の専横に対して憤る国際社会の当然の反応である。

 前代未聞の政治的・経済的圧力と軍事的威嚇を加えたうえ、核の惨禍まで浴びせようと狂奔する強盗の群れから自分を守るために我々は、核武装を国家路線に定めて核戦力を質的、量的にしっかりかためてきたし、いまや高度の核攻撃能力を備えた核強国となった。

 我々の自主権と生存権を否定し、我々をなくすために牙をむいて猛然と襲いかかる米国のようなオオカミの群れは、もっぱら、こん棒の味を味わってこそ目を覚ますものである。

 米国は、近い将来に我々の命を狙った自分らの矛先がむしろ、自分らの息の根を止めることになる身震いする現実に直面するであろう。【朝鮮通信=東京】


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