日本の軍事衛星は黙認する米国
−2017年1月27日−

 朝鮮中央通信社は27日、「強力な力の保有は自主権守護の真理である」と題する全文次のような論評を発表した。

 日本が去る24日、軍事衛星「きらめき2号」を打ち上げた。

 「きらめき2号」は、防衛省初の独自衛星であり、「自衛隊」の各部隊にたいする指揮、統制と情報共有に利用されるという。

 現在、日本の反動層は、自分らの軍事衛星打ち上げの目的が対朝鮮抑止にあると強弁するが、それが周辺諸国を目標にしたものであるのは幼い子どもでも明らかに判断できることである。

 問題は、我々の平和的な人工衛星の打ち上げまで必死に「挑発」「脅威」であると罵倒して「制裁」を騒いできた米国と追従勢力が日本の軍事衛星の打ち上げには、一言半句もなくだんまりを決め込んでいることである。

 米国が一方的に作り出した二重の物差しによって、ある国にたいしては合法的な平和的衛星の打ち上げ権利の行使も「不法」「挑発」と罵倒されるが、ある国にたいしては明白な軍事目的の衛星さえも何の制限もなくフリーパスになっているのが国際舞台で常例になっていることである。

 こんにちの世界政治の舞台は、正義と真理、良心と信義、平等と尊重が次第に薄れ、不正義と強権、覇権と専横、侵略と支配がはびこり、人類が合意して規定した国際関係の最も初歩的な原則まで無視される大国中心の暴力が横行する場になった。

 米国を首魁とする帝国主義勢力は、弱小国の自主権と生存権を公然と蹂躙し、露骨な支配と干渉に明け暮れている。

 自分らがすることを他国がしてはならないという強盗の論理を前面にかかげ、主権国家の合法的な権利と正当な自主権の行使まで問題視している。

 国連をはじめ、国際舞台で「主人」ぶる「特権」勢力は、大多数の発展途上国の自主的な要求と利益を乱暴に踏みにじっており、すべての問題を自分らの好みに合わせて一方的に処理している。

 最近、わが共和国をめぐる情勢の流れは、極度に不公正な世界政治の縮図をそのまま反映している。

 わが共和国は、米国の強権と専横に従わないというたった一つの理由で長々数十年間、未曽有の核の威嚇、恐喝と政治的、経済的、軍事的な圧力を受けてきた。

 最近は、我々の小型化された水爆の保有宣言と自衛的な軍事的措置を世界の平和と安全にたいする「深刻な脅威」「挑発」であると罵倒し、膨大な核攻撃手段を朝鮮半島に投入して「政権交代」と「体制崩壊」まで露骨に騒ぎ立てている。

 力がなければ正義も不正義であると罵倒される弱肉強食の世界で、朝鮮の核保有偉業は米国をはじめ、列強の強権と専横に断固立ち向かって生命よりも大切な自主権と尊厳を守り、この地で我々自身の力で自主統一と民族万代の平和繁栄のための歴史的な時代を切り開こうとする聖なる自覚に発したものである。

 民族の尊厳と自主権を守るには、必ず自身の強力な力を持つべきであるというのは、歴史が実証した真理である。【朝鮮通信=東京】


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