主体性と民族性を生命として

 金正日総書記は、朝鮮労働党を導く全期間、党が革命と建設において主体性と民族性を固守するようにした。

 総書記は、チュチェ86(1997)年6月19日に発表した古典的著作「革命と建設において主体性と民族性を固守するために」で、革命と建設で主体性と民族性を具現することが、人民大衆の自主偉業、社会主義偉業の遂行において堅持すべき根本的原則であるということを科学的に解明し、国と民族が主体性を堅持し民族性を生かすうえで提起される方向と方途を明らかにした。それによると、主体性を堅持するというのは、自国、自民族の運命と人民大衆の運命を人民大衆自身が主人となって自主的に、創造的に切り開いていくということであり、民族性を生かすというのは、自民族の固有な優秀性を継承、発展させ、それを社会生活のすべての分野に具現していくということである。

 国と民族の自主的発展のための世界の進歩的人民の闘争は、こんんち、米国とその追随勢力の支配主義的策動によって重大な挑戦に直面している。こうした現実は、国と民族をして革命と建設で主体性と民族性をさらに確立することを求めている。特に、小さく立ち後れた国、かつて大国の支配と干渉を多分に受けていた国であるほど主体性と民族性を生かすのがいっそう重要である。これは、数十星霜にわたる朝鮮革命の実践過程にその正当性と生命力が余すところなく検証された。

 朝鮮労働党は、金日成主席が創始したチュチェ思想を指導的指針として、国の自主独立と社会主義建設のための闘争で帝国主義者と支配主義者のあらゆる策動を粉砕し、主体性と民族性を固守し具現してきた。領土も大きくなく、かつ人口も多くなく、さらに分断された朝鮮の実情で自主的立場を固守するのは決して容易なことではなかった。しかし、朝鮮労働党は、常に主体的な立場に立ち、朝鮮革命と民族の運命を中心に据えてすべてをそれに服従させてきた。

 1968年1月、朝鮮の領海を侵犯した米国の武装情報収集艦「プエブロ」号が朝鮮人民軍海軍に拿捕された時、米国はおびただしい兵力と3つの空母戦団を含んだ大規模兵力を朝鮮半島周辺に集結させて共和国を屈服させようとした。大国主義者は、自分なりに米国の要求を受け入れることを朝鮮に勧誘した。しかし、共和国は、国の自主権と尊厳を侵す者にたいしては、いささかも許さないということを世界に宣言し、米国とあくまで戦う万全の態勢を整えた。結局、謝罪文書に署名したのは米国であった。戦後、旧ソ連が、朝鮮の内政に干渉し、統合経済を強要した時にも、共和国は彼らの圧力と専横を断固と排撃し、自立的民族経済をいっそう強化する道を進んだ。1990年代の後半、増大する米国の圧殺攻勢に朝鮮労働党は先軍の旗をさらに高くかかげることでこたえた。

 朝鮮労働党は、主体性とともに民族性を貴び、その優秀な民族的伝統を大いに生かしてきた。

 民族性には、民族自主精神と民族文化伝統が体現されており、それは、国と民族の貴重な財貨、社会主義建設の重要な土台となる。

 朝鮮は、思想的、文化的に瓦解させようとする米国の策動に対処して民族性を大いに生かし絶えず発展させてきた。民族衣装と民族音楽、民俗舞踊と民族料理など民族的伝統を徹底的に継承、発展させ、民族のすぐれた良風美俗をさらに開花させた。民族の始祖と高句麗始祖王の墳墓である檀君陵と東明王陵が改築されて平壌が民族の聖地として光を放つようになり、多くの歴史・文化遺跡が新たに発掘、復元され、小正月のような民俗祝日が奨励された。金日成賞受賞作品―大マスゲームと芸術公演『アリラン』のような時代の記念碑的傑作が創作され、毎年「大黄牛賞」全国民族シルム競技が盛況を呈するなど社会生活のあらゆる分野において民族的なものを奨励するための活動が活発に繰り広げられた。この過程に朝鮮人民は、自分のものが一番であるという誇り、自民族が一番であるという自負をもつようになり、祖国の富強・繁栄のためにすべてを尽くす熱意にあふれている。もし、自民族にたいする自負がなかったなら民族虚無主義に陥り、こんんち、米国が喧伝する世界化策動に巻き込まれて民族の魂を失う結果をまねいたであろう。

 朝鮮労働党は、今後も社会主義強盛国家建設のための闘争で主体性と民族性を生命とし、しっかり固守していくであろう。

出典:サイト「ネナラ」

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