『朝鮮労働党第7回でおこなった党中央委員会の活動報告』
 
3.祖国の自主的統一のために


 同志のみなさん!

 祖国統一を実現することは、国と民族の運命に責任をもつわが党に提起された最も重大かつ差し迫った課題です。

 総括期間、朝鮮労働党は、全同胞が一日千秋の思いで渇望する祖国統一の偉業を成就するために積極的にたたかいました。

 祖国統一のためのわが党の闘争は、内外の反統一勢力との厳しい対決のなかで民族自主の精神を固守し、同胞の団結を実現し、民族繁栄の新時代を切り開いてきた愛国愛族の正義のたたかいでした。

 わが党は、朝鮮の統一を望まない反統一勢力の妨害策動を粉砕し、金日成同志の主体的統一路線を一貫して堅持して祖国統一運動を力強く前進させてきました。

 わが国は分断されてはならず、必ず民族共通の意思と要求に即して、わが民族の力によって一つの朝鮮に統一されなければならないというのは、偉大な領袖金日成同志が示し、生涯具現してきた主体的な祖国統一路線です。

 金日成同志は、祖国統一の前途に障害が横たわるたびに、民族自主の精神にもとづいた度量の大きい合理的な提案を示して、難局を打開し、熱烈な民族愛と高潔な徳望によって民族の統一意志を一段と高め、民族あげての統一運動の全盛期を開きました。

 祖国統一を民族至上の愛国偉業とした金日成同志は、革命的生涯の最後の時期にも全民族大団結10大綱領を発表し、すべての朝鮮民族を一つの統一勢力として結束するために精力的に活動するとともに、みずから北南最高位級会談を発起し、その実現のために心血を注ぎ労苦を尽くしました。

 朝鮮労働党は、金日成同志が打ち出した自主統一の思想と路線、高麗民主連邦共和国創立方案にもとづいて全同胞を祖国統一のためのたたかいへと奮い立たせました。

 わが党は、朝鮮半島の緊張を緩和し、自主統一の平和的環境をつくり出すために主動的な努力を傾け、熱い同胞愛のこもった措置と各分野の対話を通じて民族的和解と団結の雰囲気を絶えず高揚させました。

 わが党は、変化する情勢と環境のなかでも祖国統一の偉業を名実ともに全民族的な愛国偉業として発展させるための積極的な対策を講じ、民族大団結の旗印のもと、全民族を一つの祖国統一勢力に結束するためにたたかいました。

 民族の大団結を実現するための民族あげてのたたかいのなかで、北と南、海外の広範な愛国勢力を網羅した祖国統一汎民族連合が結成され、民族の英知を示す統一行事が相次いでおこなわれ、祖国統一運動が全民族的運動として、さらに拡大され発展しました。

 主体的統一路線を貫徹するためのわが党のたたかいは、偉大な金正日同志の精力的な指導によって代を継いで力強く繰り広げられ、その過程で祖国統一偉業を実現する強固な土台が築かれました。

 偉大な金正日同志は、金日成同志が示した祖国統一3大原則と高麗民主連邦共和国創立方案、全民族大団結10大綱領を祖国統一の3大憲章として定立し、民族大団結5大方針をはじめ、卓越した思想と路線を打ち出して民族の進むべき統一の前途を明示しました。

 金正日同志は、愛国・愛族の先軍政治によって共和国の国力を一段と強化して内外の反統一勢力の新たな戦争挑発策動を粉砕し、祖国の自主的統一のための確固たる保証をもたらしました。

 わが党は、金正日同志の指導のもとに北南関係をより高い段階に発展させ、自主統一、平和・繁栄の新しい時代を開きました。

 金正日同志の崇高な統一愛国意志と大勇断によって、民族分断史上初めて2度の北南首脳の対面が実現し、「わが民族同士」の理念を中核とする6.15共同宣言とその実践綱領である10.4宣言が採択、発表されたことは、自主統一の歴史的里程標をもたらし、祖国統一の画期的局面を切り開いた特記すべき出来事でした。

 民族の和解と団結、統一を望む人であれば、誰であれ統一愛国の道に導いた金正日同志の限りなく広い度量と包容力は、6.15統一時代の開拓と前進を力強く促した原動力であり活力の源でした。

 不世出の愛国者であり統一の救い星である偉大な金日成同志と金正日同志の賢明な指導によって、祖国統一の偉業は、内外の分裂主義勢力が悪辣に策動する複雑な状況下でも年代と世紀を継いで民族自主の軌道に沿って前進し、祖国統一の主体的力量は反統一勢力を圧倒して絶えず成長することができました。

 北南間に政治、経済、文化などの各分野で対話と協力、接触と交流が活性化し、全同胞を喜ばせる民族共同の貴重な結実が結ばれ、各階層の団体と人士の連帯と連合が実現しました。

 総括期間、わが党と人民が、歴史の風波を果敢に乗り越え、祖国統一運動を力強く前進させる過程におさめたすべての成果は、偉大な金日成同志と金正日同志が示した卓越した自主統一の思想と路線、公明正大な祖国統一方案の輝かしい勝利であり、金日成同志と金正日同志の不眠不休の精力的な指導がもたらした貴い結実です。

 同志のみなさん!

 我々は、すべての朝鮮民族の一致した志向と要求に即して一日も早く分断の障壁を切り崩し、祖国統一の大路を開かなければなりません。

 5千年の悠久の康史と燦然たる文化を誇る朝鮮民族が70余年の長きにわたり外部勢力によって分断の苦痛と不幸をなめているのは、これ以上耐えがたく容認できない民族の恥です。

 国の分断が持続すればするほど、わが同胞が被る被害と災難は重なり、朝鮮半島における戦争の危険は増大し、しまいには民族的惨禍を免れることができなくなるでしょう。

 国と民族がてんでに自己の利益を全面に押し出し、競争的に発展を指向している時、朝鮮民族が北と南に分かれて、いまだに互いに反目し対決しているのは、みずから民族の統一的発展を阻み、外部勢力に漁夫の利を与える自滅行為です。

 これ以上、民族の分断を持続させてはならず、我々の代に必ず祖国を統一しなければなりません。

 金日成同志と金正日同志の生涯の志と遺訓を実現し、祖国の自主的統一を必ず達成しようとするのは、わが党の確固たる決意であり意志です。

 朝鮮労働党の祖国統一路線は、金日成同志と金正日同志が打ち出した主体的な統一路線です。

 国の統一を他国に依存せず、朝鮮民族自身が責任をもち全同胞の力を合わせて自主的に達成するというわが党の統一路線は、透徹した民族自主精神に徹している最も正当な路線です。

 朝鮮労働党の主体的な祖国統一路線は、金日成同志と金正日同志が明示した祖国統一の3大憲章に全面的に具現されています。

 我々は、全同胞の意思と要求が集大成されており、実践を通じてその生命力が実証された祖国統一の3大憲章を一貫して堅持して統一の道を切り開かなければなりません。

 祖国統一をめざすたたかいで民族自主の旗印、民族大団結の旗印を高くかかげるべきです。

 民族自主は、祖国統一の3大憲章に貫かれている基本的精神であり、統一運動の生命線です。

 朝鮮半島をめぐる情勢が複雑で尖鋭な時であるほど、民族問題、統一問題の解決で自主の原則を堅持しなければなりません。

 国の統一問題をその主人であるわが民族同士で解決するという確固たる観点と立場、比類ない胆力と自信をもたなければなりません。

 朝鮮民族は、力が弱かったため外部勢力に国権を奪われ、亡国と分断を強いられた昨日の弱小民族ではなく、自力で祖国の統一を実現し、自己の運命を切り開いていくことのできる英知に富んだ力強い民族です。

 外部勢力は決して、朝鮮民族が一つに統一されて強大になることを望みません。

 これは、民族分断の長い歴史が示す苦い教訓です。

 北と南、海外の全同胞は、朝鮮民族を永遠に分断させ、朝鮮半島と地域の支配者として君臨しようとする外部勢力の干渉と専横を絶対に容認してはならず、祖国統一の問題を民族自決の原別に立って民族の自主的要求に合わせて解決しなければなりません。

 民族内部の問題、統一問題をあちこち持ち歩いて外部勢力に哀願するのは、民族の尊厳と利益を売り渡す反民族的な売国行為であり反統一的行為です。

 祖国統一は、誰かの承認を得てするものではなく、誰かの助けによってなされるものでもありません。

 南朝鮮当局は、親米・事大主義の根性を捨て、屈辱的な対米追従政策と訣別する勇断をくだし、同族に害を及ぼす恥ずべき外部勢力共助策動を中止しなければなりません。

 崇拝をしても自民族を崇拝し、信じても自民族の力を信じなければならず、統一の論議をしても自民族としなければなりません。

 民族自主意識をむしばみ、民族の自彊力を麻痺させる事大主義と外部勢力依存を排撃しなければなりません。

 民族大団結の威力を強く発揮させるべきです。

 祖国統一偉業は、それ自体が再び民族の血脈をつなぎ、民族の団結を実現する偉業です。

 祖国統一を早めるうえで、民族の大団結をなし遂げることより重要な問題はありません。

 民族大団結は、すなわち祖国統一であり統一強国です。

 全民族は、祖国統一の大志を優先させ、思想や理念、政見の差を超越して一つにかたく団結しなければなりません。

 北と南に存在する思想と体制の違いは同族間の不信と対決の理由とはなり得ず、階級と階層の主義主張と利害関係が民族の団結の障害とはなり得ません。

 北と南の各政党、団体は、接触と往来、連帯・連合を実現し、和解と団結の雰囲気をつくり出さなければなりません。

 北と南、海外の同胞は、それぞれ住む所は異なりますが、朝鮮民族の一員として統一愛国の一つの思想、一つの意志によって民族大団結の大河に合流しなければなりません。

 わが民族の和解と団結を妨げ、同族間の不信と敵対感をあおり立てる外部勢力の分断・離間策動とそれに便乗する一切の行為を黙認してはなりません。

 祖国の独立と国の統一を実現するための長きにわたるたたかいのなかでもたらされた民族大団結、愛国・愛族の豊富な経験と、知性と伝統を大事にし積極的にいかさなければなりません。

 たとえ、かつて反統一の道を歩んだ人であっても、彼に民族的良心が残っているならばためらいなく手を取り、心を合わせて統一愛国の道を一緒に歩まなければならないというのが、わが党の民族大団結の理念の真意です。

 我々は、民族の分断がもたらしたあらゆる誤解と不信、対立と葛藤を克服し、祖国統一の大本である民族大団結を実現するために極力努力するでしょう。

 朝鮮半島の平和と安全を保障し、連邦制方式の統一を実現するために努力しなければなりません。

 朝鮮半島の平和と安全は、朝鮮民族の運命にかかわる死活の問題であり、祖国統一の必須の前提です。

 朝鮮半島は、一時的な停戦状態にある地域であり、それによる不安定な情勢はわが同胞の生存と発展を脅かし、祖国統一を阻む要因となっています。

 アメリカは、停戦協定締結後からこんにちまで60年以上も南朝鮮とその周辺に膨大な侵略兵力をひっきりなしに引き入れ、毎年各種の北侵核戦争演習を狂乱的におこなって朝鮮半島と地域の情勢を激化させてきました。

 いま、アメリカが我々の自衛的な国防力の強化措置と平和的な宇宙開発に言いがかりをつけ、何らかの「脅威」を喧伝しているのは、自分らの侵略的な対朝鮮敵視政策とアジア支配戦略を合理化するための口実にすぎません。

 アメリカは、核強国の戦列に立っているわが共和国の戦略的地位と大勢を直視し、時代錯誤の対朝鮮敵視政策を撤回するとともに、停戦協定を平和協定に変え、南朝鮮から侵略軍と戦争装備を撤退しなければなりません。

 南朝鮮当局は、アメリカに追従して同族に反対し、朝鮮半島の平和と安全を脅かす無分別な政治的・軍事的挑発と戦争演習を全面中止しなければなりません。

 北と南は、全民族的な合意にもとづく連邦制方式の統一を実現するため共同で努力しなければなりません。

 国の統一を実現するうえで平和的方法と非平和的方法があり得ます。

 我々はいかなる場合にも対応できる万全の準備を整えていますが、祖国の地で戦争が起こり、朝鮮民族が再び戦争の惨禍を被ることを望まないので、平和的統一のためにあらゆる努力を尽くしてきました。

 我々が連邦制統一を主張する理由もまさにここにあります。

 北と南は、歴史的な6.15共同宣言で、我々の低い段階の連邦制案と南側の連合制案が共通性があると認め、その方向で統一を志向していくことを合意しました。しかし南朝鮮当局は、同胞の前で立てた公約と我々の誠意ある努力に背を向け、いつになっても実現できない荒唐無稽な「体制統一」を執拗に追求しています。

 相手側の思想と体制を否認し、一方の思想と体制による統一を追求するのは結局、統一を望まず、戦争をするということにほかありません。

 我々は、人民大衆中心の朝鮮式社会主義が最も優れていますが、それを南朝鮮に強要したことがなく、強要しようとも思いません。

 この数十年間、敵対勢力はわが共和国の「崩壊」について喧伝しましたが、我々の思想と体制は日を追っていっそう強固になり、崩壊と破滅の運命に瀕したのは南朝鮮の反動的で反人民的な統治体制であり、反統一的な対決政策です。

 北と南は、互いに相手側に存在する思想と体制を認め、容認する基礎のうえで全民族の志向と要求に即して連邦国家を樹立する道へ進まなければなりません。

 南朝鮮当局は、「体制統一」という実現不可能な夢を捨て、内外に闡明したとおり、連邦制方式の統一の実現へと方向転換しなければなりません。

 もし、南朝鮮当局が不当極まりない「体制統一」を固執し、ついに戦争の道を選ぶならば、我々は正義の統一大戦をもって反統一勢力を容赦なく掃討し、民族の宿願である組国統一の歴史的偉業を成就するでしょう。

 民族自主と民族の大団結、平和の保障と連邦制の実現、これは祖国統一の3大憲章を貫徹して祖国統一の道を切り開くためのわが党の闘争方針です。

 我々は、民族自主の旗、民族大団結の旗を高くかかげて、朝鮮半島の恒久平和を保障し、連邦制方式の統一を実現するために極力努力することによって、全同胞が願ってやまない自主的で繁栄する統一強国を一日も早く建設しなければなりません。

 こんにち、祖国の自主的統一を実現するうえで焦眉の問題は、北南関係を根本的に改善することです。

 いま、南朝鮮当局は、アメリカの暴悪非道な反共和国敵対行為に追従して朝鮮半島の情勢を極度に緊張させており、北南関係をかつてない破局に導いています。

 南朝鮮の好戦分子は、我々の並進路線とそれにもとづいた正当な措置を「挑発」だの「脅威」だのと難癖をつけながら危険極まりない軍事的賭博に足を踏み入れており、我々にたいする極度の反感と敵対意識を鼓吹しています。

 新世紀とともに全同胞に統一への希望と楽観を与えた民族共通の大事な獲得物がことごとく抹殺され、北南関係が収拾しがたい険悪な事態に立ち至っているのは誰もが痛嘆すべきことです。

 内外の大きな憂慮を呼び起こすこんにちの深刻な事態を収拾しないならば、わが民族は統一に向けて一歩も進むことができず、結局は戦争という渦中に巻き込まれて無残な災難に見舞われることでしょう。

 北と南は、互いに相手方を尊重し、統一の同伴者としてともに手を取り合って北南関係の改善と祖国統一運動の新たなページを切り開かなければなりません。

 相手方を認め、尊敬するのは、北と南が和解し信頼するための出発点であり前提です。

 北南関係が史上最悪の対決状態に陥ったのは、南朝鮮当局の同族敵視政策の産物です。

 南朝鮮当局は、同族対決の観念を捨て、まず相手方にたいする態度から正さなければなりません。

 誰それの「変化」を夢見たり「体制崩壊」を追求するのでなく、心から民族の和合と統一のための立場に立たなければなりません。

 北と南が統一の同伴者として互いに尊重し協力していくためには、相手方を刺激する敵対行為を取りやめなければなりません。

 相手方にたいする敵対行為は、不信と対決を助長し、関係の改善を妨げる主な障害です。

 軍事境界線を挟んでおこなわれている心理戦放送とビラ散布をはじめ、相手方を刺激し誹謗中傷する一切の敵対行為を直ちに中止しなければなりません。

 北と南の和解と団結を阻害する各種の法律的、制度的装置を一掃し、関係の発展に有益な実践的措置を講じなければなりません。

 南朝鮮当局は、民族の和解と団結、統一のために努力する人々を「利敵」や「従北」と決めつけて不当に迫害し弾圧してはならず、彼らの正義の活動を尊重し奨励すべきです。

 北と南は、軍事的緊張を緩和し、すべての問題を対話と協商の方法で解決しなければなりません。

 いまのように北南軍事当局間の意思疎通ルートが完全に遮断され、互いに銃口を向け合う厳しい状態が持続するなら、いつどこで武力衝突が起こるかわからず、それが戦争に広がるのを防ぐこともできません。

 北と南は、まず軍事境界線と西海のホット・スポットで軍事的緊張と衝突の危険を取り除くための実際的な措置を講じ、軍事的な信頼雰囲気が醸成されるにつれて、その範囲を拡大していかなければなりません。

 対話と協商は、北南関係で提起される問題を同胞の念願と意思に即して解決するための基本的方途です。

 北南関係のいまの破局状態は、対話と協商を通じてゆうに乗り越えることができます。

 北と南は、各分野において各段階の対話と協商を積極的に発展させて互いの誤解と不信を解消し、ともに祖国統一と民族共同の繁栄のための活路を切り開かなければなりません。

 我々は朝鮮半島の平和と統一のためにまず、北南軍事当局間の対話と協商が必要であると認めます。

 北南軍事当局間の会談がおこなわれれば、軍事境界線一帯での衝突危険を解消し、緊張状態を緩和するなど、互いに関心をもつ諸問題を包括的に協議、解決することができるでしょう。

 南朝鮮当局が心から北南関係を改善する意思があるならば、これ以上、不純な目的を追求せず、真摯かつ誠実な態度をもって対話と協商の場に臨まなければなりません。

 我々は、民族問題、統一問題を北南間の対話と協商によって解決するために誠意ある努力を傾けるでしょう。

 北南関係を改善し、祖国統一の活路を切り開くためには、民族共同の合意を尊重し一貫して履行しなければなりません。

 北と南が合意し世界に公表した祖国統一3大原則と6.15共同宣言、10.4宣言は、北南関係の発展と祖国統一問題を解決するうえで一貫して堅持すべき民族共通の大綱であり、何ぴともそれを一方的に否定したり背を向ける権利がありません。

 情勢が変わり、政権が交替したからといって北南間の合意が白紙にされるならば、今後、北と南がどんな合意に達したとしても何の役にも立たないでしょう。

 南朝鮮で「政権」が交替しても北南間の合意が着実に履行されたならば、北南関係は紆余曲折を経ず、祖国統一偉業の実現では、既に大きな前進がもたらされたはずです。

 北と南は、民族と世界の前で誓約した歴史的な合意を尊重し履行していかなければなりません。

 南朝鮮当局は、いまからでも全同胞の一致した要求どおりに北南間の合意を認め、履行する道に乗り出さなければなりません。

 わが国の分断に関連のある国と周辺諸国は、北南間の不信と対決をあおり立てるのでなく、朝鮮の統一に助けとなることをしなければなりません。

 朝鮮民族を二分した張本人であり、統一の主なる妨害者であるアメリカは、反共和国制裁・圧殺策動を中止し、南朝鮮当局を同族対決へとあおり立ててはならず、朝鮮半島問題から手を引かなければなりません。

 日本は、朝鮮半島にたいする再侵略の野望を捨て、朝鮮民族に働いた過去の罪悪にたいして反省し、謝罪すべきであり、朝鮮の統一を妨害してはなりません。

 周辺諸国は、わが国の自主権を尊重し、朝鮮の統一問題をわが民族の要求と意思に即して、自主的に、平和的に解決するうえで肯定的な役割を果たさなければなりません。

 わが党は今後も、全民族の要求と利益に即して北南関係を改善し、自主統一を早めるうえで自分の崇高な使命と責任を果たすでしょう。

 同志のみなさん!

 北と南が志と力を合わせればこの世に恐れるものはなく、なし得ないこともありません。

 祖国が統一されれば、わが国は8千万の人口と強大な国力をもった世界的な強大国、民族の剛毅な精神と優れた英知で世界を追い越す先進文明国、東北アジアと世界の平和を先導する正義の強国としてその尊厳と威容を万邦にとどろかせることでしょう。

 祖国統一の前途には依然として障害と難関が横たわっていますが、祖国統一の歴史的偉業を達成するためのわが党と人民のたたかいは、何ぴとも押し止めることができません。

 我々は必勝の信念と楽観に満ちて、金日成同志と金正日同志の愛国・愛族の崇高な志と念願を実現するために力強くたたかって、この地に必ず尊厳があり繁栄する統一強国を打ち立てることでしょう。





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